04/11/07 迷走国道R477に秋を見つけに

 2週間ほど前に、生まれて初めて「腰痛」を経験し、うろ たえてしまいました。痛みはすぐに治まったのですが、心配でしばらく自転車に跨っていませんでした。

 3週間ぶりの復活サイクリングは、迷走国道477号線の未実走部分の洛北に秋を求めて走ってきました。
 
 JR堅田まで輪行。8時40分小雨の中を出発。 途中トンネルまで10Km 余り。最初は2〜3%程度の登り、伊香立辺りから5%を越える坂道。観光バスをはじめ、他府県ナンバーの車が多く走行注意路線。

  有料の途中 トンネルに入らず(自転車は無料で通行可)に、「途中」の集落内を通り途中越え(364m)に出てR477と共用となっているR367へ。

 R367からR477の分岐が分かり難く迷ってしまった。
  北からの正しいルートは、[大見・百井→]への標識に従って、小出石集落に入り、小 出石のバス停を右折するとR477となる。
 しかし、南行きにはR477の標識が何も無く、またR367に出てオーバーランしてしまった。引き返してみると南からはR477への誘 導標識がキチンとある。

 小出石集落からは本格的な登り。前ヶ畑峠 (620m)、百井峠(730m)、花背峠(770m)と三つの峠を越えねばらなない。
 前ヶ畑峠へ道は小さな谷沿いに登ってい く。アマ ゴ等の養魚場がある。釣りもできる様子。養魚場のおじさんは、バイクにクーラーボックスを積んで山を越え ていった。鞍馬や貴船辺りの料理屋の川魚料理はあの養魚場のものなんだろう。

 途中から20%を越す上りに、自転車を押して上る。時々、乗用車やバイクに抜かれながら峠に到着。峠を示す標識は無い。

 少し下り百井(ももい)の集落に。すぐに百井峠 への上りに取り掛かる。距離はわずかだがここも結構な傾斜である。ここも峠の標識もなし。

 キツイ傾斜の下りだが、杉の枝打ちの枝か台風で落ちた枝かが路面に広がっていて結構怖い下り道。百井峠を下りきると、鞍馬へのr38と合流。九十九折の 道を北進すると花背峠。ここにも標識は無いが駐車スペースと観光看板がある。

 r38との合流点でであった青年 (?壮年)と出会う。彼は著名なTOEIのランドナー、私もそこそこのブランドALPSのランドナー、お互いにバイクを「お主、中々」と値踏みして別 れる。
 ※自転車には色々の種類があり、ランドナーもその一つです。正確な定義はともかく私は、「旅をする(ができる)自転車」と思っています。

 下ると別所の集落、茅葺屋根が何軒か残っている。「花背○○」と言う観光客相手のお店がいくつかある。蕎麦の看板につられてメニューを見るが「山椒ざる 蕎 麦?」なるものが1600円とある。そんな高級な食べ物は私には無理と諦めてパス。

 下り基調の道を快適に走る。

 黒田発電所に立ち寄る。発電所前に「関電桜」と言う仰々しい石の銘盤に和文・英文で「先人が上流にあった桜を移植した、、云々」とのこと。「関電」桜等 との 命 名が如何にも大企業らしい。水路式の発電所だが放水路に水は無し。大雨の被害があちこちにあるというのに水不足かしら。

 大堰川(桂川の上流)沿いの快適 な道のあちこちには、時代劇のロケで使えそうな古い民家が点在している。中でも山国神社の前のお宅は、立派な茅葺屋根で、 手入れも行き届いており、なお生活感もありなんとも言えず良いお家でした。
 
14時少し前に周山に到着、少しスローペースだが なんとか予定通り。役場前のスーパーで飲み物とパンを買って駐車場で遅いお昼ご飯。

 周山からの一部分R477を迂回 する形で、2Km足らずの林道を快適に走った。R477が桂川支流の細野川沿いに分岐するところ(中地・日吉橋)からは、八木町神吉までは、普通乗用車で も離合が難 しい一本道 で、川面からの高さも十分あり絶景である。後ろから自動車に追いかけられると退避場所を探すのに少々恐ろしい思いもするが。

 周山街道の西の領域は、山遊びには楽しそうなところの様子。次回は是非この辺りを攻めてみたい。

 八木町神吉にでると道も広く整備されていて快適に廻り田池(廻り池との標記もあり)に着。あれだけの雨が降ったのに、ここも渇水状態。何かの理由で放水 したのかもしれない。
 このダム(廻り田池もチャンとした灌漑用水ダムです)の洪水吐きは、一定の水量を超えるとお風呂の桶のように周りから水が溢れる分かりやすい構造です。

 R477から外れて、越畑の集落へ。フレンドパーク松原の蕎麦屋は15時30分過ぎと言うのに満席で、蕎麦を食することをパス。今日は余程蕎麦に嫌われ ているらしい。

 河原邸の写真を取って、ネットのお知り合いMさん宅を訪ねてみる。丁度畑仕事の最中で、手を止めていただいて少しお話をする。

 自転車のライトがナイトラン向き装備ではないので、16時過ぎにおいとまして亀岡を目指す。R477から亀岡市内へr405に分岐した後は田圃道をのん びりと走る。 近郊ではハングライダーをしている人たちがいる。

 何時もことだが、保津川を渡りJRの踏切を越した辺りから、R9へ出るのにもっと早い道があるような気がするのだが、くねくねと遠回りをしているような 気分になる街だ。

 R9に出て、薄暮の老ノ坂を超え、洛西ニュータウン、長岡京、西国街道を経由して帰宅する。

 今回は、洛北に秋を見つけにと出掛けましたが、写真にも写っていますが紅葉には今一歩の感じでした。でも、空気はひんやりと気持ちの良いツーリングでし た。
 禁煙して40日ばかり過ぎていくらかはエンジンもクリーンになったかと思い激坂を登りましたが、そう簡単には行かぬようで、ゼイゼイ言いながらの登りで した。
 また、心配した腰痛も不安一杯で走りましたが、なんとも無く無事に帰宅できました。

 本日の走行距離:110Km、最高標高:770m(花背峠)

地図と高低図を作りましたが、画像の処理に疎いものですから綺麗にできておりま せん。
ご覧いただくには下記をクリックしてください。
<ルートマップ>
<高低図>
スナップ写真をご覧いただくには下記をクリックしてください。
<ス ナップ写真集
「アルバム」はこちらをクリックください。

前ヶ畑峠

百井峠

R477・京都市左京 区内

花背峠

花背別所の集落

花背の集落にて

山国神社前の茅葺民家

桂川支流の清流

水枯れの廻り田池

廻り田池の洪水吐き

越 畑の河原邸

   
inserted by FC2 system