04/12/23 愛宕谷林道、七谷川林道

  今回 は、亀岡から北に伸びる愛宕谷林道を上り、越畑で蕎麦をいただき「越 畑便り」のMさんを尋ね、七谷川林道を下り亀岡までと言う林道サイクリングをしてきました。

 自宅から西国街道、R9沓掛経由で亀岡市内にでる。老ノ坂では気温5℃、天候は晴れ。

◆沈下橋
 R9石田交差点を右折して保津側方面に出ようとするが川岸の工事現場でウロウロとする。工事の警備員のおじさんに教えてもらい保津川に架かる橋にでる。
 これがなんと、沈下橋(保津小橋)です。普通乗用車がどうにか通れる位の道幅です。

 保津川の土手には、「発砲注意!」の看板がある。良く読むとコウノトリが飛来していてハンターは要注意とか。中国からやってきているのでしょうか?

◆愛宕谷林道
 保津町内に入ると「愛宕谷林道諸車通行止め」の看板があり、近所の方に通行可能か聞いて見ると、「通れる」とのこと。

 いきなり、15%超の一気の登り坂を上りきると、後は5〜10%程度。集落のはずれまで行くと頑丈な鉄扉で通行止め。自転車は脇を抜けて通行可能です。

 ルートはほぼ谷沿いに杉木立の中を真っ直ぐ伸びている。足元は枝や落ち葉に隠れた落石が散乱していて、ゆっくり進むしかない。林道に入ってからの時雨模 様が本格的な雨となってくる。手が冷たい。

 道路脇には、保津町の人が立てた案内板があちこちにある。45年(昭和20)に爆弾が落とされた所、マンガン鉱の跡、保津三名水
等 と細かに説明がされています。。

◆文覚上人(もんがくしょにん)
 その案内板の一つに神護寺縁の文覚上人が修行をしたと伝わる不動の滝があります。滝の壷まで崖を下りてみました。大きな滝ではありませんが、修行の場と 言われれば納得できます。

 文覚上人は、元は遠藤盛遠と言う武士でした。横恋慕をした袈裟御前に夫を殺してくれと頼まれ、夫の身代わりとなった袈裟御前を誤って殺してしまい出家を 決意したのだそうです。1168年荒廃した神護寺を訪れ再興したと伝ええられています。

◆神明峠
 植生が松や広葉樹に変る頃に左手に池(谷山池)が現れる。
 道も尾根に高巻くようにジグザグとなってくる。見晴らしがよくなったら神明峠に到着。峠には車で来たらしいおじさんが二人、ハイキングでしょうか?右に 下れば水尾の集落、左に上れば樒原から越畑へ。

◆初雪
 エッチラ、オッチラ樒原への上りを頑張っていると雨が霙から雪になってきた。この冬初めての雪を見た。里山の頂上付近が白くなってきた。
 かじかむ手に息を吹きかけ温めながら、越畑集落の外れのフレンドパーク「まつばら」11時過ぎに到着。

◆蕎麦
 早速、ざる蕎麦をいただきました。
 町おこし、村おこしとしては、ここの蕎麦は美味しくて及第でしょう。難であった接客も本日は良し。
 店内から、ガラスごしに、乾燥中の柚べしと降りしきる初雪を眺めておりました。

◆越畑便り
 「越畑便り」を発行されているMさん宅を訪ねる。珍しいだるまストーブに薪をくべてのお接待。何よりもありが たいご馳走です。
 しばし、お話をさせていただき、今日二本目の林道に向かいます。

◆七谷川林道
 越畑から、樒原の集落手前の七谷川に架かる橋を渡ったところ(七谷川左岸)から、谷沿いに下っていく。愛宕谷とは違って開放的な広い谷です。
 軽四輪車なら離合もできそうな舗装路が続きます。乳牛を飼育している牛舎を過ぎたところに分岐点があり、右への道は通行止め、但しパラグライダーの人は OKとのこと。左には橋があり簡易な通行止めの柵が壊れそうながらもある。左に進む。

◆土砂崩れ
 ここからの道は土砂崩れで道がふさがれている箇所が7、8箇所もあり、自転車を担いだり押したりしながら通過する。
 土砂の下に未だ青い葉を付けた枝があった場所を、自転車を担いで通過した時は流石に怖かったです。

 突然、目の前が開けたら日差しも出ている亀岡市千歳町の集落。道なりに南に走っていくと保津の集落に入り、亀岡の町を抜けてR9沓掛から長岡京に。

◆光明寺
 何時も前を通っていて、立ち寄ったことの無かった光明寺に立ちよる。
 総門をくぐって、本堂に向かう正面の道は緩やかな石段の道となっていて気持ちが良い。夕方(15時過ぎ)だからか、観光シーズン外だからか、誰もいな い。
 ゆっくりと散策しました。
 こんな寒い日なのに、境内の梅の蕾はずいぶん膨らんでいました。少し暖冬でしたから、時期を間違えたのでしょう。

 西国街道を経由して帰宅。
 本日の走行距離:70Km、最高標高:495m(神明峠から樒原へ道で)

(04/12/24)

 文覚上人を題材にした小説に芥 川龍之介の 「袈裟と盛遠」があります。
 インターネットで、著作権の切れた著作物をデジタルデータに入力して公開している「青空文庫」というサイトがあります。http://www.aozora.gr.jp/
 こちらで、「袈裟と盛遠」を読むことができますhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card75.htm

 スナップ写真を下記にアップ ロードしまし た。ご覧ください。(04/12/27)
 http://gallery.nikon-image.com/142003800/albums/490524/
スナップ写真をアップしました。こちらをご覧ください。

保津川に架かる沈下橋


愛宕谷林道

愛宕谷林道の案内板


愛宕林道にある不動の滝

雪で白くなった樒原の里山

越畑・河原邸


七谷川林道

七谷川林道・崖崩れ


七谷川林道・崖崩れ

光明寺の石段

光明寺境内の梅


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