05/06/18 讃岐うどん・麺喰いRUN

 子供の頃から麺類が好きで、最近は美味しい蕎麦をい ただく のが楽しみになっておりました。
 先日、サイクリングの仲間の企画で香川県琴平方面に「讃岐うどんを食べる」と言う目的のポタリングをしてきました。(詳細はこちら
 当日は、4食ほどうどんを食べたのですが、うどんの美味しさに目覚めました。
 と言う事で、今回は讃岐うどんを食べるために讃岐平野を走りました。

◆100Km、10杯
 出発前の目標はうどん10杯、走行距離100Km。
 食べたいうどんは、四国新聞社の「讃岐うどん遍路」、ぐるなび「讃岐うどん ベスト30」、さとなおの「さぬきうどんスペシャル」と「さぬきうどん全店攻略本2005」で予め30店ほどを選んでおきました。

◆ジャンボフェリー

 高松までのアプローチは、神戸三宮と高松を結ぶジャンボフェリーを 利用するこ とにしました。
 自転車をそのまま持ち込んで3790円(
往復割 引)です。自転車を輪行バッグに詰めて持 ち込めば2990円(往復割引)と格安です。

 仕事を終えてから一旦帰宅し、6月17日(金)深夜(0時30分)発のフェリーで高松に向かいます。
 全席自由席で、新幹線のようなリクライニングシートが並ぶ部屋と、ごろ寝のできる大部屋と女性専用の部屋があります。
 私は椅子席を確保したのですが、冷房が良く効いていて寒くて熟睡できません。ウトウトとしながら4時10分高松港に着きました。

◆味見亭
 早朝に開いている丸亀・多度津のお店を目指して走ります。
 何時ものことですが、朝一は快調に走れます。
 R11から、旧R11らしい予讃線沿いのr33に入ります。坂出の市街を迂回するために坂出市別宮の交差点からR11(バイパス?)に入り、ダラダラと し た上りを楽しみ?ながら丸亀市内に入ります。
 多度津の「橋本」に行こうかと思いましたが、往復十数キロの距離はきつく「味見亭」に入ります。
 絵もない、花もない、そんな質素なうどん屋です。
 本日一杯目はしょうゆうどん大を食する。値段の安さにびっくり!
美味しさにびっくり!
 失礼ですが、こんなロケーションのこんな風体で、早朝から営業しているような店のうどんがこんなに美味しいなんて本場は違いますね。

◆いきいきうどん
 次に坂出市の「彦江製麺所」に向かいます。彦江製麺所は8時40分開店で、1時間ばかり時間があります。r33沿いの大きな駐車場のある店「いきいきう どん」を覗くと、2年前に四国八十八ヶ所をサイクリングし たときに入った店でした。あの時は高知の青年お遍路君も一緒だった。
 今回も冷ぶっかけを注文する。6人がけのテーブルが2、30卓ある大きなお店です。ビールの空き缶を枕元に置いて寝ている人、新聞を読んでいる人、ぶつ ぶつと一人何かつぶやいている人、、、かなり大衆的なお店です。

◆めん吉
 「彦江製麺所」の開店には未だ時間があります。持参の「全店制覇攻略本」で近くで開いている店を探し、綾川そばの「めん吉」に向かう。
 綾川土手に大きな看板がありよく目立つ店です。店内は50席ほど。入ったところから番号がふってあり、順に動いていくとうどんにありつける。カフェテリ ア風の流れです。
 しょうゆを注文すると、おばちゃんが麺の上に調味料を掛けている!? しょうゆはテーブルの上の普通のしょうゆを掛けて食べるようです。(出汁で割った しょうゆではありませんでした)
 竹輪のてんぷらがついていたのが「良」でしょう。

◆彦江製麺所
 待ちに待った「彦江製麺所」へ。r33坂江橋西詰めの稲荷神社の脇の路地を入って行くと普通の民家でうどんを打っています。
 5分ほど待って8時35分、おばちゃんの「さあどうぞ」の声で製麺場に行くと大or小を申告してどんぶりに麺を入れてもらいます。温かい麺がよい人は、 自分で再度お湯に入れて温めます。冷たい麺でよい人は熱い出汁、または冷たい出汁を掛けていただきます。私は冷たい麺に冷たい出汁、俗に「ひやひや」とい われています。
 一気にうどんをすすって、写真を撮るのを忘れていました。残った汁だけの写真です。
 このお店の勘定は退店時に自己申告(大or小、てんぷら、あげ、、)して支払います。

◆なかむら
 次は飯山町(市町村合併により丸亀市に編入)の「なかむら」に向かいます。
 「彦江製麺所」からr33を西に戻り、r19、R438を南下しスーパー・マルナカの手前を右折し讃岐富士(飯野山)の南側を回り込むように土器川に出 ます。r18の高柳橋手前を南に下がり民家の立て込む中を走ると目指す「なかむら」です。
 この店は、客が畑から葱を取ってきて自分で刻んでうどんに入れると言う究極のセルフうどん屋としてマスコミにも度々取り上げられる有名店です。

 十数人(ほとんどが関西弁)が並んでいます。余り待つこともなくどんぶりに麺を入れてもらいます。麺を温めたり、出汁を入れたりは「彦江」と同様です。
 麺打ち場の建物を出て暑い日差しのかなで立ち食いです。食べ終えたどんぶりは、残飯は残飯用バケツに、割り箸は割り箸入れに分別して洗い場に返します。 この方法も「彦江」と同様です。
 余りに一気に食べてしまって写真を撮り忘れていました。

◆山越うどん
 
時刻は10時40分ですが既に走行距離は 70Kmを越えています。次は満濃町の「小縣 屋」辺りを攻めるか、少し思案のしどころです。
 こういう場合は安きに流れるのが私の流儀です。
 満濃町をカットして、綾上町の「山越うどん」に向かいます。

 土器川沿いの道からR438、R32からR377に沿った田舎道を走っていくと大勢の人の行列があります。100人ばかりのひとが「山越うどん」の店先 に並んでいます。
 パスしようかと悩みましたが、事前の調査では評価の高い店だったので、自転車を駐車場において並ぶことにしました。30分待ちで11時25分入店がかな いました。

 店に入るとおばちゃんが「お客さん、何?」と並んだ客のオーダーを一気にとってくれます。そのそばでお兄さんが麺を茹でています。
 次から次に出来上がるうどんを順に客に渡していきます。客はてんぷら類をトッピングしながら移動して勘定(冷かけは100円です!!)を済ませてから、 出汁を入れて席に着きます。
 ここでも私は立ち食いうどん。奥のほうに進めば屋外に大きなテーブルがたくさん置いてあったのですが。
 どんぶりは「彦江」と同様に分別して返却します。
 ここでも写真を忘れました。

◆さか枝
 未だ陽は高いのですが、おなかが一杯で膨満感と暑さでばて気味です。近くのコンビニでアイスキャンデーを食べて涼を取りました。
 未だ未だ行きたいお店はあるのですが、取りあえずは高松市内に戻ることにします。
 琴電に並行するR32を一路高松市内に向かいます。
 上天神町交差点付近の「あたりや」を探すが見つかりません。(後で調べるとジョイフィットというフィットネスクラブの地階駐車場にあるとのことです)
 仕方なしに県庁裏の「さか枝」に向かいます。ここは街中で庶民的なお店の雰囲気です。客はほとんど地元(町内)の人のようです。ざるうどんを食する。美 味しい麺です。

◆しんせい福岡店

 暑さにも少しばて気味なので、早めにフェリー乗り場 に向かうこととします。
 県庁前通から、玉藻公園南の瀬戸大橋通を東に向かい、次の信号を左折すればフェリー乗り場というロケーションにある「しんせい福岡店」に入る。
ジャンボフェリー
 最後のうどんと言うことで、サイドメニューのてんぷ ら(アジ)と缶ビールを注文して「一人打ち上げ」です。
 お腹への負担を考えて、汁物やてんぷらを控えてきま したが、最後に食べるてんぷらが硬くて余り美味しくありません。残念!!

◆フェリー乗り場
 13時50分、フェリー乗り場に到着、走行距離109Kmでした。
 15時30分発のフェリーには1時間半以上の時間ですが、待合室で休んだり岸壁で魚釣りをしている人を眺めたりして時間をすごしま
し た。
 14時20分フェリーが入港してきました。船の接岸作業って結構面白いものですね。飽きずに眺めていました。
 15時乗船、往路と同じように椅子席を確保して、持参のウィスキーのポケット瓶で一人宴会です。
瀬戸内の夕日
明石海峡大橋
◆明石海峡大橋
 しばらく席に座っていましたが、所在無く神戸港まで船尾の甲板に出て海を眺めていました。
 高松から2時間ほど航行すると明石海峡大橋の下を通過します。
 明石からの播但汽船でも見ることができる風景ですが、帰ってきたという感じがします。
 曇り空で綺麗な夕焼けにはなりませんでしたが、かすかに夕日を見ることができました。
 予定より少し遅れて神戸(三宮)に到着しました。

◆R2
 帰路は、神戸港からR2に出て大阪市内経由で帰ろうと走り出します。
 夕闇が迫ってくるロードサイドの飲食店には週末の食事を楽しむ家族連れが、路上駐車をしていて走りにくいですが、30Km/hで快調に走ります。 疲れ の 感覚があったのに、結構走れます。
 33Km走って梅田のバーに到着。一杯飲んで自走で帰るつもりが大阪駅から輪行となりました。
 本日の走行距離:142Km、最高標高:64m(山越うどんからR32への途中)

<食べたうどん>
お 店
所 在
形 態
食べたもの 値 段
評 価
コ メント
味 見亭
丸 亀市
セ ルフ
しょ うゆ大


170円

早 朝6:30から営業
小ぶりのお店でオーダもし易い
い きいきうどん坂出店
坂 出市
セ ルフ
冷 ぶっかけ

270円


四 国八十八ヶ所を巡った時に立ち寄ったお店。
学食、社食のような大型店。
め ん吉
坂 出市
セ ルフ
しょ うゆ小

240円


新 しいお店のようです。
おばちゃんばかりでアットホームな感じ。
しょうゆうどんに竹輪のてんぷらが。
彦 江製麺所
坂 出市
製 麺所
冷 かけ


130円


か なり腰の強いうどんです。
麺打ち工場の隅がうどん屋さん。
な かむら
飯 山町
製 麺所
冷 かけ


150円


美 味い!安い!
混んでいたが、客捌きが素早い。
山 越うどん店
綾 上町
製 麺所
冷 かけ

100円


美 味い!もっと安い!
屋外に数十の席がある。
さ か枝
高 松市
セ ルフ
ざ る


170円


香 川県庁裏の街中のうどん屋さん。
近所の子供やお年寄りなど身近なお店の雰囲気大。
し んせい福岡店
高 松市
セ ルフ
しょ うゆ小
+アジ天

270円
100円


フェ リー乗り場に一番近いうどん屋。
少々高めの価格設定?
1)「評価」は、まったく個人的な見解です。誤解され ませんように。
2)お店のリンク先は、四国新聞社の「讃岐うどん遍路」のお店紹介にリンクしています。(一部例外もあり)

<諸々のこと>
◆香川県のうどん屋の数
 うどんが中心のメニューであるうどん屋は香川県内に811店あるそうです。(
「さぬきうどん全店攻略本2005」より

◆うどん屋の営業形態
 ◇一般店
  私たちが普通に思い浮かべるうどん屋さんは「一般店」と言っているようです。
  席に着けばオーダーを取りに来てくれて、料理は運んでくれて、食べ終えればレジでお勘定。
 ◇製麺所
  製麺所の片隅(今は広くなっている店も)で、うどんを食わせていたお店。
  当然、過剰(?一般的)なサービスもありません。セルフサービスのお店です。
 ◇セルフ店
  自分で麺を湯がいたり、出汁や葱を入れたり、サイドメニューのトッピングも自分でします。
  勘定は先にする店が多いです。
  後片付け(食器を下げたり)も自分でします。

◆美味しいうどん屋
 よく分かりませんが、前回と今回の経験で言えば安い店のほうが美味しかったですね。

◆サイドメニュー
 じゃこ天などの練り物系、竹輪やイカなどのてんぷら、おでん、いなり寿司、巻き寿司等お店によって特色あり。

◆道路標識
 前にも書きましたが、市町村合併に伴って道路の行き先表示が慌てて取り替えられていて利用者には帰って不便ではないかと思っていました。
 例えば、滋賀県甲賀郡水口町が近隣町と合併して甲賀市となりました。R1やR8で以前[水口→]となっていたものが、[甲賀市→]と架け替えられていま す。
 当面は[水口→]で良いのではないでしょうか?
 香川県ではこんな風に変更されていました。(写真はありませんが)
 飯山町は丸亀市に編入されているようです。
 だったものに、
 [丸亀市]というシールを貼っていました。
 新しい標識に替えるより、費用もはるかに少ないでしょうし、利用者にも親切と思いましたが。

◆セルフのガソリンスタンド
 香川県にはセルフサービスのガソリンスタンドが多いように思いました。目に付いたガソリンスタンドの8割以上がセルフだったように感じました。

◆四国の車は親切
 四国のドライバーは自転車にやさしいです。
 無理に追い越しをしませんし、クラクションで脅かすようなことはありません。県民性でしょうか。
 ただ1台を除いてはのことです。
 この1台は、坂出市内からR438を南下してr18を土器川の高柳橋に向かおうとしていた時(10時前後)に追い越してきたマイクロバスが、左側一杯に 幅寄せしてきて危なく側溝に落ちそうになりました。私には意思を持っての幅寄せとしか思えません。その車のボディには[○○自動車教習所]とペインティン グしてありました。
(05/06/21)


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