06/03/05 知多半島・渥美半島
 左の図は何に見えますか?
 私には蟹か昆虫の触角に見えて、前から気になっていた図形です。
 左の触覚が知多半島、右の触覚は渥美半島です。

 今回は、青春18切符を利用して名古屋まで輪行、名古屋から名古屋港を南に下がり、先端の師崎(もろさき)まで走り名鉄フェリーで渥美半島の伊良湖崎に 渡り渥美半島を付け根の豊橋まで渥美湾を半周する計画です。

 名古屋市内で松重閘門を見ること、中部国際空港を臨むこと、伊良湖崎で焼き大アサリを食べること、伊良湖の菜の花祭りをみることを楽しみに出かけまし た。

 しばらくぶりの本格的?なサイクリングです。
 出発の準備も忘れ物をしていそうで不安が一杯です。(結局交換用のチューブを忘れていました。パンクしなくてよかったですが)

  6時前の電車に乗車しました。
 日曜日の早朝にも拘らず大勢の乗客です。大きなスーツケースを持った若い人が多いのですが、海外旅行なのでしょうか。

 京都、米原、大垣と乗り換えて名古屋着は9時前。綺麗な駅の軒下で自転車を組み立てて9時15分出発です。
 まずは中川運河にある松重閘門に向かいます。名古屋駅からすぐのところなのですが、いつものように道を間違えて手こずってし まいました。

 南北に流れる「堀川」と東西に流れる「中川運河」を繋いでいた閘門のようです。
 堀川側は高速道路の東側、中川運河側は高速道路の西側と閘室が分断されたようになっています。
 大きくて立派な塔屋が2本づつ立っています。
 閘門の扉の部分はコンクリートで固められていて今はつかえない閘門です。

 松重閘門は、JR東海道線上り・名古屋発車直ぐに左側の車窓に見ることができます。
 豊橋から帰りの車窓に見ることができました。夜はライトアップしていました。

 場外馬券売り場、中央卸売市場前を通ってどんどん南下します。
 伊勢湾岸道路の東海IC付近で[自転車進入不可]があり迷ってしまいます。伊勢湾岸をほぼ一直線に延びるR247(西知多産業道路)を走ろうと思ってい たのですが自動車専用道のようです。
 伊勢湾岸道路の高架沿いを東に走り一般道のR247に出ます。丘陵地帯を緩やかにアップダウンする
古い街道の雰囲気のあ る道です。

 海が見えませんので海岸沿いに出ようと思い、名鉄・朝倉駅付近を強引に海側に出ようとしますが、この付近でも湾岸の国道(R155)は自動車専用(西知 多産業道路)です。
 自動車専用道の向こうに自転車が走れそうな道路があります。道路は真直ぐに伸びています。両側に植え込みがあり海など何も見えません。
 新舞子マリンパークへの橋の手前で、一般国道R155に戻ります。
 中部国際空港の近くを走ることができませんでしたが、知多半島は飛行機の着陸進入路のようで時々降りてくる飛行機を見ることができます。

 R155(R247共用)は内陸部をアップダウンしながら走っています。わずかな登りにも脚が重くなってきます。
 師崎のフェリー出港時刻は14時50分です。少し迷ったこともありますが今日の脚ではかなりきつい走りとなります。
 このフェリーに乗れないと次は16時20分となり大幅に予定を修正する必要があります。
 距離は長くなるが、海側の集落を縫う道(平坦?)を走ったほうが良かったのでしょうか。

  身体中にガタがきています。脚もパンパンです。時間はどんどん経過していきますが距離は伸びません。
 野間の集落を抜けると初めて海沿いに出ます。アップダウンはなくなりましたが向かい風がこたえます。
 野間灯台は道路際にポツンと立っています。
 時刻は13時30分、師崎までの距離は約16Km、何とか間に合いそうです。

 海水浴場が点在する海岸沿いの道は快適です。
 朝からスポーツ飲料と豚まん、カロリーメイトしか食べていませんので、食
事をしたいのですがおしゃれなお店ばかりで、早い安い美味 い店はありません。

 師崎に近づくと「えびせん」「干物」の看板が目に付きます。
 道路沿いにもジャコが干してあります。美味しそうですが、一つまみくださいとは中々言えません。
 ※干してあったジャコは「小女子(こうなご)」というそうで、いかなごやあおなごと呼ばれる魚の稚魚だそうです。

 温泉旅館も、大型観光バスも増えてきます。
 知多半島先端部分は観光地です。

  14時30分、ヘトヘトで師崎のフェリーターミナルに到着します。

 自転車は伊良湖まで1620円。
 ターミナルの売店で缶ビールとスナック菓子をお昼ごはん代わりに買って乗船します。

 乗船時間は約40分とのこと。
 船内放送で「スナメリ・・・」と言っていますが聞き取れません。船内の掲示を見ると、師崎−伊良湖の航路付近に鯨の一
種 のスナメリが現れるということで す。
 乗船客が右に左に移動していますが、ちらりと見えたようです。

 バスに挟まれて下船しそのまま豊橋へのR259に出てしまいました。
 船客ターミナル(道の駅・伊良湖クリスタルポルト)で大アサリ焼きを食べたかったのですが、道沿いにあるだろうと高を括って走り出しましたが、一軒もあ りませんでした。(残念)
 大アサリは名古屋の居酒屋、鳥羽駅前の土産物屋、淡路島・福良の土産物屋とあちこちで食べましたが、安くて美味しいので是非食べたかったのですが。

  「菜の花祭り」はどこだろうと走りますが、道路沿いの休耕田?に菜種が植えられています。
 近くを走ると甘い匂いがしてきます。
 私のイメージでは緩やかな丘一面が菜の花で埋められているのかと思っていましたが、道路沿いに点在するだけで少々貧弱でした。

 時刻は16時前、豊橋までは約40Km、急がないと豊橋に着くまでに暗くなってしまいます。何とか明るいうちに市街地に入りたい気持ちが焦ります。
 黙々とR247を走ります。海岸沿いに出ると緩やかなアップダウンが脚に効いてきます。コンビニでお茶と菓子パンでお腹を満たします。

 背中に真っ赤な夕日を浴びて走ります。田原の市街地の新しいショッピングセンターでトイレ休憩、サングラスを外し手袋は指のあるものに替えてリフレク ターも点灯し夜間走行モードになります。
 今日の服装は速乾のアンダーシャツに長袖サイクルジャージ、ウィンドーブレーカを羽織り、下はサイクルパンツの上に長いパンツでほぼ冬スタイルです。昼 間は指先のない手袋。

 日が陰ると冷えてきます。
 豊橋市内に入っても街灯は少なく薄暮の道路は危険です。道路端にはアスファルトが隆起した凸凹が不規則に現れて自転車には怖い道路です。
 お腹がすいて何か食べたいのですがお店が見つかりません。時間も余りありませんので調理を待たなくてよい回転すしか牛丼屋がよいのですが豊橋市内にはな いようです。

 [豊橋駅]の案内掲示が出てきました。もう少しです。18時40分豊橋駅に到着します。
 駅の正面と思って近づくとホテルの玄関です。駅は2階とのこと。
 パッキングをして2階のラーメン屋でラーメン・チャーハンセットとビールで夕ご飯です。
 おつまみとポケットウィスキーを買って19時37分の電車に乗車、飲む、居眠りを繰り返しながら23時過ぎに帰宅しました。
 本当に疲れたサイクリングでした。蟻とキリギリスの冬版でしょうか、惰眠を貪った身体は正直でした。

◆本日の走行距離:125Km

◆スナップ写真をアップしました。こちらでご覧ください。
(06/03/09)


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