06/04/23 京都ポタリング

 中々、サドルに跨れずにいます。
 少し、引きこもりがちな週末を過ごしています。
 と、言ってもうららかな陽気に誘われて何とか出かける気持ちになってきました。

 夜来の雨が上がり、天候は快方に向かうとの予報です。グズグズとしていて10時過ぎの出発です。
 走り出してから「目的地?」と思い出すようなぼんやりしたポタリングです。少し走ってから行き先を考えることにします。
 強い西風の中京滋バイパス側道の桂川に架かる天王山大橋を超えたところで一回目の思案です。
 宇治川沿いに宇治あたりまで行くか? 木津川を奈良まで走るか? 京都三条から瀬田、宇治と回るか?
 結論も出さずに、桂川を遡ることにします。

  桂川左岸のサイクリングロードには、菜の花が盛んに咲いています。傍を走ると花の香りが強くしみてきます。
 西風もおさまり、だらだらとした何とも緊張感のないペダリングです。
 羽束師橋の手前に「横大路魚市場遺跡」と石碑がありました。碑文は字が細かくて読めませんでしたが、帰宅後調べると、この界隈は平安遷都以降、京都と大 阪を結ぶ水上交通の要衝だったそうです。明治10年に鉄道が開通するまであたりに魚市場がありにぎわっていたそうです。

 天神川の合流点あたりから少し街中を走り三条から大津、瀬田、宇治と宇治川沿いを下ろうかと少しは考えましたが、アンチョコな結論は嵐山に向かうことに します。
 上野橋に戻り桂川左岸上の交通量の多い道を走ります。渡月橋に近づくと観光バスや他府県ナンバーの車に、元気な京都市バス、タクシーなどが入り乱れなか なか進めません。

  渡月橋北詰からいつものように落柿舎を目指します。
 天龍寺の裏の竹林や、大河内山荘界隈ではアジア系の観光客や傍若無人な人力車でごったがやしていたのに落柿舎は嘘のように静まり返っています。
 春の日差しを受けながらゆったりとした時間をすごします。柿の木も淡い緑色の柔らかそうな若芽を出しています。足元には山吹の花が満開です。軒先にはな ぜかクリスマスローズの鉢植えがありました。

 落柿舎から釈迦堂前を経て新丸太町通りに出て、有栖川沿いの少し桜の花の残った小道を走ります。有栖川沿いの道が途切れたところから、桂川方面に戻るこ とにします。
 街中の狭い道を右左に走りながら四条通りに出ました。

 四条通り西行きはの松尾橋手前から渋滞です。橋を渡ると白い着物に締め込みの男性が大勢います。松尾神社のお祭りのようです。
 南行きも大渋滞です。でも自転車は何とか脇をすり抜けてR9千代原口の交差点を横切り南に走ります。

 阪急東向日駅近くから大原野方面に上ることにします。
 古い民家の中を結構なのぼりが続きます。善峰寺に登るほどの元気もなく、大原野中学校そばから光明寺に行くことにします。
 このあたりは竹薮が畑のようにきれいに手入れされていて、垣根越しに筍の芽を見ることができます。

 光明寺の門前の駐車場には観光バスが6、7台も駐車しています。[御年忌]の垂れ幕が下がっています。駐車する車が多いのに人はあまり歩いていません。
 石段をあがっていくと本堂から読経の声がします。人のいない静かな境内に読経が響きます。参拝の人たちはみんな本堂で法要に参加しているようです。





 光明寺から西国街道に出て帰宅しました。
 本日の走行距離:50Kmです。心身ともに軟弱なポタリングでした。



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