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06/09/23 九条、駅巡り

 8月の琵琶湖一周の後は、仲間に誘われて姫路市内ポ タリングや生野・銀山湖周遊ポタリングなどいくらかは走ってきましたが、本格的なサイ ク リングが出来ずにおりました。


 知人から譲り受けたロードバイク(Cannondale R300)を事務所に置いて、近所へののお使い用に使っているのですが、部品交換など素人でもできるメンテナンスを楽しみながらやっています。長距離の ツーリングにも利用できればよいのですが。

 ・タイヤ&チューブの交換
  →タイヤもチューブもだいぶヘタっていました。
 ・ブレーキシューの交換
  →ブレーキシューも減っていました。前後輪4個交換しました。
 
・チェーンを交換しました。
  →チェーンも伸びきっていました。
 ・ヘッドパーツ(自転車のフレーム とハンドルを固定する部分)をノーマルタイプからアヘッドタイプに交換
  →ハンドルとサドル間の距離の調節のため
 ・ビンディングペダルからノーマルへの交換
  →街乗りのため普通の靴で乗れるように。
 ・サドル位置の調整
  サドルの高さと前後位置を調整しました。


 今回は、Cannondaleでの長距離?の試走を兼ねて関西に3ヶ所ある九条駅を巡って走って来ました。
 憲法9条の改悪や廃止に反対する意思表示でもあります。
 同じ三つの駅を電車で周った小さな旅の記録はこ ちらで す。


◆出発
  11時過ぎに事務所をでて、中央大通りを西に向かいます。
 休日の御堂筋は閑散としています。

 阿波座付近の銀杏の街路樹からはギンナンの実が落ち ています。もう、秋なのです。

◆ 大阪市営地下鉄中央線・九条駅
 余り走ることなく、地下鉄中央線・九条駅に到着です。
 大阪の下町の雰囲気満々の街です。

  お昼ご飯には大正区の沖縄そばをと、大 正区平尾に向かいます。
  大正駅前には大阪ドームが饅頭のような異様な姿を 見せています。

 大正駅前の広くて一直線の道路を南に下がります。
 R43の大きな較差点(泉尾)をこえた千島公園付近は路上への違法駐車の列が続いています。
 警察も今は飲酒運転取締りで違法駐車の取締りまで手が回らないのでしょうか?
 大正区のWebサイトで見ると11万u以上もある公園なのに駐車場はなさそうです。

◆沖縄料理店
 前回、 渡船巡りで訪れた大正区 平尾の沖縄料理店・ピコに向かいますが休みのようです。
 近くのいっちゃん(旧たかこの店)に向かいます。
 昼時(11時50分)にも拘わらず、店内には親子連れ6人の女性グループのみです。
 隅のテーブルに腰掛け、まずはビールと島らっきょうを注文します。ここまでに結構な汗を書きました。


 ラッキョウは少し塩漬けをしたような柔らかさです。
 ビールの摘みには最高です。

 メインはソーキそばです。
 三段肉が柔らかく、ポテッとした麺とさっぱりしたスープが合って美味しくいただきました。

 私が出る頃に、建築関係のおじさんたちが昼食に入っ てきました。夫々○○そば定食を注文しています。
 知らない街での飲食 には、地元の人が出入りするお店が安心です。大抵は安くて美味しくい店に当たります。
 
◆下落合の渡し
 平尾から木津川の渡船に乗って西成区方面に移動します。
 渡船場には12時20分到着します。次の渡しは12時30分とのこと。
 待ち客は、ど派手なピンクのロードバイク(GHISALLO)の女性とマウンテンバイクのカップル?と、軽快車の男性二人のみ。ぼんやりと陽だまりの中 で出航 を待ちます。

 大阪市営の渡船は5分足らずで対岸に渡してくれます。

 少し道に迷いましたが、R43、R25で天王寺駅前 を12時45分に通過します。居酒屋・明治屋は13時開店、立ち寄りを諦めて次の九条 駅を目指します。

◆杭全(くまた)神社
 道路わきに鳥居を見て、杭全神社の境内の森で少し休みます。
 境内の一角に[平野環濠集落跡]の碑があり、水路が見えます。
 「環濠集落」、小学生の頃に習いましたね。
 周りに濠を巡らせた集落の境界で、稲作とともに伝来したものだそうです。
 6月 に訪ねた吉野ヶ里遺跡などが有名な環濠集 落跡だそうで す。

 深い森の中で一休みし出発です。

◆ 法隆寺
 12時30分、やっと大阪市から八尾市に入ります。
 平坦路で走りやすい道ですが、車の多さはどうしようもありません。
 道路が真南に向かうと大和川の土手に出ます。(柏原市役所付近)
 土手上に、サイクリングロードらしきものがあるので走って見ます。国豊橋まで2km足らずですがきれいな舗装道路です。

 王子の街まで大和川沿いの誇りっぽい道をだらだらと走ります。
 王子町役場前には神輿が出てお祭りのようです。

 大和川、竜田川を渡り斑鳩町役場前から法隆寺に到着です。
 R25からの参道では、土産物屋(食堂)のおばちゃんが手を振って客の呼び込みをしています。
 オフシーズンなのか、どのお店も閑散としています。
 南大門前で一休みして、すぐに出発 です。

◆近鉄橿原線・九条駅
 中宮寺前から進路を北にとります。

 今回は、アルファベットの「J」の字の左から右上に 上がるようなコースです。
 王寺を過ぎたあたりから北風が正面から吹き付けます。台風の影響でしょうか。
 風の所為かなぜか疲れています。走行距離は50km足らずなのに身体が重く距離が稼げません。近鉄郡山駅前のコンビニでアイスクリームで糖分を補給しま す。

◆薬師寺
 町屋の細い通りを抜けると突然という感じで、近鉄・ 九条駅の改札への地下通路への入り口が現れます。
 古い町によくある見通しの悪い細い道を進んでいくと右手・近鉄の線路の向こうに薬師寺の土塀が見えてきます。
 薬師寺は人気があるのでしょうか?修学旅行生の姿が多く見られます。
 薬師寺・南門前から秋篠川土手のサイクリングロードに出ます。左手に修理中の唐招提寺の金堂の大きな仮屋根が見えます。

◆ 西大寺
 秋篠川のサイクリングロードから西大寺駅前の喧騒を抜けて踏み切りを渡ると西大寺の土塀が目に入ります。

 本堂の善財童子が見たくて、16時までに着かねばと 慌てましたが、16時に着いて本堂に行くと拝観時間は17時30分までとのことでし た。

 本堂に上がると左手奥に獅子に乗った文殊菩薩騎獅像の脇に善財童子がおられました。
 頭を二つの丸い曲げに結ってじっと見つめている眼は灰谷健次郎さんの「兎の眼」です。

 新任の小谷先生は職場で自信を無くし、学生時代に訪ねた西大寺を訪ねます。
 駅からの土塀の道、本堂の善財童子、、、
 「あいかわらず善財童子は美しい眼をしていた。ひとの眼というより、兎の眼だった。それはいのりをこめたように、ものを思うかのように、静かな光をたた えてやさしかった。」

 本堂から東門へ抜ける道の白い萩の花が印象に残りました。

◆疲れ
 善財童子の前で少しゆっくりとしてしまいました。
 西大寺から輪行で帰ろうかと駅前で思案します。
 疲れはピークです。向かい風の影響でしょうか?空腹でしょうか、頭が回りません。

 9条を考えながら、九条を巡ると出てきたのだからと自分を納得させ、取りあえず京都の九条駅までがんばることにします。
 平城宮跡から北に走り、平城山(ならやま)の新興住宅街の中の緩やかなアップダウンの道を抜けて木津川土手のサイクリングロードに出ました。
 三つ目の九条駅にも凡そ50km弱の地点です。

 ぼんやりした頭で、車の行きかう道は危険なのでサイクリングロードを走ることにします。

◆迷走
 馴れたサイクリングロードを桂川まで走って京都市内に出ようかと思いましたが、とにかく早く近道をしても九条駅に着きたいと山城大橋を渡りR24に出ま す。
 これが大失敗でした。

 R24を北進すれば京都中心部に辿りつくとたかを括って走っていたのですが、薄暮になり、あいかわらずのぼんやり頭では[←京都R1]等と表示があると つい左折してしまいます。俗にいうバイパスや新線の工事に振り回されました。

 途中で入ったラーメン屋でも「京都駅はこちらの方面ですか?」と聞いて「真っ直ぐ」と教えてもらいながらも、もう一本東かな西かなと迷走を繰り返してし まい、概ねは北に走っているのですが、西に、東に大きく蛇行して、時間も、体力も、距離もロスしてしまいました。

◆ 京都市地下鉄烏丸線・九条駅
 結局、わけが分からなくなってしまい、最後には交差 点の角のタバコ屋のおばさんに「地下鉄九条の駅はどの辺ですか?」とヘルプしてしまい ました。
 この交差点は九条通りと竹田街道の交差 点(大石橋)で、九条駅(九条通りと烏丸通の交差点)の一つ東の交差点でした。

 やっと、今日の最後の目的地、京都市営地下鉄の九条駅 に到着しました。
 19時40分でした。

 京都駅八条口に着き、何はともあれコンビニで缶ビール を買って一人乾杯です。
 しばらくぼんやりして、パッキングをし輪行で帰宅しま した。
 
 わずか100km足らずのツーリングなのに疲れ果てま した。
 冬の季節風のような北風、バイクが馴れないものだった こと、朝夕は半袖ではひやりとするくらいなのに残暑の厳しさに負けたのでしょうか?

 余裕のない失敗ツーリングでした。

◇本日の走行距離:101km


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