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04/10/01 自転車乗りから見た環境

 今回は、少ない経験ながら自転車乗りから見た走る環境につい て書いてみたいと思います。

◆自転車専用道
 国土交通省の資料(http: //www.mlit.go.jp/road/road/bicycle/index.html)に よりますと、大規模自転車道と称される自転車専用道は、135路線、およそ3400Kmが整備されているようです。
 私が良く利用する、嵐山木津自転車道(正式には一般府道京都八 幡木津自転車道線と言うそうです)もその一つです。
 観光地やその周辺の海岸や河川沿いに作られており、自転車と歩 行者の専用道路となっていますので、自動車などに気を使うことなく良い景色の中を安全に走る ことができます。

 私は、今までに十数か所の自転車道を走りましたが、半分近くは 建設後の整備がされておりません。
 国や自治体は、物を作るのには予算がつけれど、維持するための お金は中々でないことの典型ではないかと思います。建設時には国の補助金が出るが、その後は 各自治体の持ち出しになるのではないでしょうか?
 姫路から明石までの姫路明石自転車道を走った時の感想を兵庫県 の所管部門にお伝えしたメールの抜粋です。

兵 庫県県土整備部土木局道路保全課 様

 先日、姫路明石自転車道について問い合わせ、ガイドマップを送っていただいた者です。
 ガイドマップありがとうございました。
 お礼の意味をこめて、走行コースと感想等をお伝えします。
 JR姫路駅を出発し、2号線から自転車道の起点を探しましたが分からず、いい加減に右折し何とか新幹線下の自転車道に出ることができました。
 その後、高砂、加古川の街を散策し、県道718(旧浜国?)沿いに二見にでて明石市内の海岸沿いの自転車道に戻りJR明石まで約58Kmを走りました。
 感想を少し、
1.路面のペイント表示、案内板が供用時から殆ど整備されていないのでは無いかと思われる箇所がありました。
 ・姫路のR2から自転車道の起点への誘導標識が見つかりませんでした。
 ・同様に明石側の終点出口も分からず迷いました。
 ・別所辺りだったでしょうか、新幹線下から「コ」の字型に迂回するような標識があったのですが、戻りの標識がなく少し迷ってしまいました。
2.一部道路上に、大型の廃棄ごみが放置されていました。
3.新幹線下の道路は安全ではありましたが、景色が悪かったです。
4.明石市内の海岸沿いは風景も良く快適でした。
 少し言い難いことも書いてしまいましたが、総じて快適な道路でした。
 個人的には、自転車専用道路が整備されるよりも、一般道が自動車、自転車、歩行者等道路を利用するみんなが快適に通行できることが重要だとは思います が、 安全快適ににサイクリングを楽しむためには自転車道の整備も是非お願いしたいと思います。
 色々の制約の中でご苦労いただいていることとお察しいたしますが、快適な自転車道を維持の為に益々ご尽力いただきますようお願いいたします。

◆歩道通行可道路
 自転車は道路交通法による軽車両ですから、車道を走ることが決 められていますが、例外的に自転車通行可の歩道があり自転車も歩道を通行することができま す。
 市街地の幹線道路の歩道は少し広めに作られており、殆ど自転車 が通行可となっています。ここを走る場合は、自転車より歩行者が弱者ですから気をつけて。
 私は下記のような理由で、余り走りません。
◇駅、商店等の付近の放置自転車
◇商店が商品、看板、自動車を乗り上げ駐車
◇横一列の歩行者の群れ

◆自動車専用道(軽車両等通行不可道路)
 自転車などが進入してはいけない道路のことです。
 良くあるのが「○×バイパス」と称される道路です。
 昨年、東京から大阪に向けて走っていた時ですが、富士市辺りを 走っていて「R1静岡」の表示がありしたがって走れば「富士由比バイパス」、「軽車両進入不 可」の標識、また来た道を戻ったことや、標識が小さく見落として知らずに進入して怖い思いをしたことが何度かあります。
 誘導路から「軽車両通行不可」を案内して欲しいことと、進入禁 止の標識を大きくして欲しいと思います。

◆放置自転車
 自転車に乗ることを趣味にしておりますが、無法な自転車利用者 には大いに腹が立っております。
 無灯火、二人乗り、逆走、蛇行、、その中でも違法駐輪は大きな 迷惑です。
 社会的なモラルの問題でしょうか?
 東京都豊島区が、放置自転車の整理に必要な費用を、目的税とし て区内に駅を持つ鉄道会社から徴収するという報道がありましたが、私は賛成です。
 一般的には、自分たちの客が自転車を放置しているのですから、 それを整理するための費用は商店にしても鉄道会社にしても負担すべきだと考えます。
 豊島区の自転車税のページ(http://www.city.toshima.tokyo.jp/sinzei/gaiyou.html#2

◆路側帯
 旧聞ですが、テレビで道路の白線を引く人の苦労話が放送されて いました。
 その話によると、路側帯(道路端の白線の引かれた外側)の白線 は、道路端から何メートルと決められて引いているのではなく、自動車が流れやすいような曲線 で引いているとのことでした。
 どうりで、路側帯が狭くなったり広くなったりしているのです ね。
 幹線道路の路側帯は、釘、針金、砕石、木っ端、ガラス片等々、 パンクになりやすいものが沢山ばら撒かれています。
 市街地では朝早く道路を清掃する車を見ることがあるのですが、 R1洞ヶ峠辺りはパンク注意ですね。

◆トンネル
 脚の弱いものにとっては、登り坂をエスケープしてくれるトンネ ルはありがたいものですが、歩行者や自転車にとっては恐怖の通路です。
◇殆どのトンネルには歩道(自転車の通れる)がない。
◇路肩にパンクの原因となるゴミが散らかっている。
◇トンネル中央部はかなり暗い。自転車の前照灯では路面が見え ない。
◇上り勾配や下り勾配のトンネルもある。

◆不法駐車
 当たり前のように路肩に自動車が駐車している。
 人が乗っていれば、ドアを開けるのではないか? 発進するので はないか? 前方から人が出てくるのではないかと気を使います。
 当然、迂回するには後方からの車にも気をつけねばなりません。

 国内の自転車保有台数は8500万台(02年)を超えているそ うです。
で、道路の整備状況は下記のような状態です。H15年の国土交 通省の資料
http://www.mlit.go.jp/road/road/bicycle/policy/21mezase.html) による。

グラフ

 自動車に乗られる方、プロのドライバー、歩行者、高齢者、、夫 々の立場でのご意見もあるのでしょうが、自転車に乗っていますと、国や自治体のエコロジー推 進だ、自転車の活用だとの掛け声とは反対の自動車優先のこの国の施策が見えてきます。
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