ライ
ブドア、ソフトバンク、、
今年のプロ野球再編問題で巷を賑わした企業名が、今また話題になっています。今度は犯罪で。
コンピュータ・ソフトウエアの開発・販売のメディア・リンクスという会社(以下メディア社)が、売上高を膨らませるために、架空取引を繰り返していたと
の報道です。 http://www.asahi.com/national/update/1126/003.html
その片棒を担いだ企業として伊藤忠商事の子会社・伊藤忠テクノサ
イエンスやライブドア、ソフトバンク等の名前が数度にわたり報道されています。
メディア社はが、証券市場に上場するために、架空の売り上げを計上し、売上高を数倍に水増しし、02年10月にナスダック・ジャパン
(当時、現在はヘラクレス)に上
場をしました。(04年3月上場が廃止されています)
メディア社は、売上を膨らませることで業績の好調をアピールし株価を維持するために、その後も架空取引を繰り返していたとのことです。
私は、00年10月から03年3月まで、情報処理のベンチャー企業に勤務していました。この会社もメディア社と同様の時期に上場しました。
上場に向けて、社内環境の整備のために入社しましたので、健全な取引のための社内ルール作りと適正な運用等社内監査の立場から、嫌われ仕事を行っていま
した。
当初は、全社が「株式上場のため」ということで一定の架空売り上げは致し方ないものとの空気が支配的でありました。監査法人も、監査役もそれぞれの立場
で黙認していたと思います。私もそうでした。
しかし、上場して会社が文字どおり「社会の公器」となった後も、架空取引は常態化していました。
今考えると、一度架空取引に手を染めてしまえば、永遠に続けるか、どこかがパンクするしか、このスパラルを抜け出すことはできないのです。
いろいろな会社を巻き添えにしながら、その場逃れの取引を続けていくしかないのです。
■架空取引の手口■
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◆B社は、A社か
ら○○
システム一式を110円で仕入れます。
◆
購入したシステムをC社に○△
システム一式として120円で販売します。B社には売上:120円、利益:10円の営業実績が記録されます。(B社内で、ソフトウエアを加工したり、自社
の持つ
部品を付加して販売するとの考えもあります)
◆
以下、同様に伝票(システム一式の
入った?CD−ROM等)が回り、各社は売上と利益を得ます。
◆
ところが、このようなねずみ講もど
きは「有限」ですから、A社は新たにE社を選び、何かを販売して利益生むのです。
◆
最悪の場合は、140円で購入した
人事管理システム一式を「無形固定資産」として長期で償却し、当期利益を確保するような手法もあります。
◆
ソフトウエアそのものは可視的に捉
えることが困難です。ソフトウエアの価値は、何ができるかと言う機能にあります。言い換えれば、CD−ROM1枚が何千万もすると言い張ることができるの
です。
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架空取引とみなされるような取引を避ける
ために、仕入先の選定については公正を期さな
ければならないとのルール化を図ったことが原因となったのでしょう、直後に職務をはずされ単身赴任を余儀なくされました。
一時的にでも、籍をおいた会社ですから健全な経営をされているように祈っております。
犯罪に加担したと報道されている企業
・ソフトバンクの子会社ソフトバンクBB
・ライブドア
・伊藤忠テクノサイエンス
・日立ソフトエンジニア
リング
・日立ビジネスソリューション
・日
立エンジニアリング
・岩崎電気
伊藤忠テクノサイエンスの社員(当時)が架空取引を指南し数千万円を得ていたと本日(11/30)報道されています。http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041129k0000e040081000c.html |