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05/02/25 私のこと(3)

 このテーマで書くことは、中々筆(指) が進みません。でももう少し吐き出してみます。

 前回、何の知識もなく「私がうつでしんどいのは、自分の性格によるところがあるのではないか」と思い、思いつくままに自分の性格を書き並べてみました。

 先日、インターネットの中で遊んでおりましたら、偶然「うつ病と性格」というページに出会いました。
 (このページは「越 畑便り」の「うつの部屋」で紹介されている「Dr 林のこころと脳の相談室」というサイト内の1ページでした)

 このサイトに書いてあることは、私の状況と随分一致するものでした。
 うまく要約は出来ませんので、私の生活・性格などと符合する部分を引用してみました。

◆引用◆「いつも様々な『〜ねばならない』という自分のルールに従ってしまい、そのルールが要求している通りの行為ができなくなると抑うつ状態になる」

 ◇まったくそのとおりです。出来ないくせに「規範」を作ってしまい、その「規範」に縛られて身動きが取れないようなことがあります。

◆引用◆「過剰なまでに自分の責任、負い目を感じ、『もっと働かねばならない』『もっと頑張らねばならない』と感じながらも、朝は最悪の気分で目を覚ま し、『〜ねばならない』を達成できない罪悪感、強い抑うつ感に襲われてしまうことが多いのである」

 ◇仕事にしろ、家庭にしろ、うまく回らないことの原因は自分にあると思い込みやすい性格です。それでまた落ち込んでしまいます。

◆引用◆「患者自身や患者が扶養している家族の外見は、例外なく地味さと清潔さを特徴としている。日常的な事物とのかかわりにおいては、周到な整理整頓が 目立つ。職業生活は、勤勉、良心的、責任感、堅固などの標識によって規定しつくされている。対人関係にも秩序が行きとどいており、とくに、ときとしてほと んど臆病とすらいえるほどの慎重さの形で、つまり、いろいろな支障、摩擦、いざこざなどによって、とりわけいかなる形のものであれ自分が負い目を負うこと によって雰囲気をこわさないようにという慎重さの形で秩序が重視される。」(テレンバッハ『メランコリー』)

 ◇確かに我が家族は地味です。清潔感については自信がありませんが。

 ◇整理整頓が出来ませんし勤勉かどうか分かりませんが、臆病なことは間違いないですね。周りの雰囲気を壊すのは自分も嫌ですし、周りの人が壊すのも許せ ないです。

◆引用◆「それは、彼らが、自分に対して過度に高い要求水準を持っているため、いつもよい仕事、きちんとした仕事を大量にこなす必要性を感じ、残業や休日 出勤を繰り返すことが多いからである。しかし、そのために精神的身体的消耗は激しくなり、必然的に仕事の精度や量は落ち、どうしようもない行き詰まりの状 態、最悪の抑うつ気分をもたらすことになる」

 ◇仕事が趣味のような時期もありました。仕事をしていることが楽しくて、歯ごたえのある仕事で悩むこともありましたが、面白いほどにはかどっていまし た。

◆引用◆「対人関係は『他人のために尽くす』という関係であり、他人のためにだけ存在していると言っても過言ではない。他人に奉仕し、他人を喜ばせ、他人 に贈物をするという行為によって満足感を得ている面があるのだ。心底から嫌われることを極度に恐れ、何か傷つけるようなことを言ってしまいはしないかと、 何度も考えてみる。物を無条件に受け取ることができず、他人から尽くされた場合は何倍ものお返しをする。不義理は絶対に許されないし、社会に対しても違法 を犯すなどということは避けたがる。彼らは罪に陥ることに極度の不安を抱いており、わずかの負い目も負うまいとするのである」

 ◇「越畑便り」 の主宰者の方とのメールの中で、「誰かのためになるような生き方にあこがれる」みたいなことを書きましたら「もっと力を抜いて生きるべきでは」と返事をい ただきました。
 それに対する返事が書けないままにいるのですが、小心ゆえに周りから嫌われることを恐れているようです。

 ◇前にも書きましたが、他人に対して言ったことで相手を傷つけていないか悩んでしまいます。

 ◇義理人情には厚いほうでしょうか。

◆引用◆「このように、うつ病になりやすい人は几帳面、働き者、真面目、親切、といった言葉で語ることができるのだが、それも一定の秩序に従っていること で安心感を得ている面がある。そのため、引っ越し、転職、結婚のような、それまでの秩序を大きく揺がす出来事は脅威となる可能性が高い。わずかな仕事の増 加だけでも、その要求水準の高さゆえに苦悩を強いられることになり、うつ病になる危険性があるのだ。実際、会社で高く評価されていた人が、左遷やリストラ といった事態に遭遇すると、うつ病になりやすいのである」

 ◇書かれているとおりです。

 ぼんやりと、「うつ」になりやすい性格というのがあるのかと思っておりましたが、このページに出会って解決いたしました。
 テレンバッハ博士は、このようにうつになりやすい性格を「メランコリー親和型」と呼ばれているそうです。

 こういう性格の人はうつになりやすいのだということは分かりましたが、この性格って私たちの世代(団塊)より前の世代では、美徳とされた性格或いは生活 習慣ではなかったのでしょうか。

 親からも、学校からも、職場の上司などからも、
 ・秩序を乱さぬこと
 ・几帳面であること
 ・仕事熱心であること
 ・律儀で誠実であること
 ・他者への気配りをすること
 ・責任感が強いことetc.
 と、教育されてきて、曲がりなりにも少しでも近づこうとしてきた結果が「あんたの性格が病気の素」と言われても戸惑うばかりです。

 また、若い人達にそんな考え方を教育してきました。
 被害者のつもりが、加害者にもなっておりました。

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