Google
WWW を検索 残日録内 を検索
←Back  Haiku  Home Mail Archives Twitter  Next→

05/04/03 大山崎山荘美術館

 天候の不順をよいことに土曜、日曜を何することなく過ごしてしまいま した。今日(4月3日)の午後、少し晴れ間が出てきましたので、重い腰を上げて近くのアサヒビール大山崎山荘 美術館に行って来ました。

 大山崎山荘美術館は、大阪の実業家・加賀正太郎さんが大正年間に、自ら設計して建てられた建物をアサヒビールの樋口廣太郎社長(当時)が尽力されて美術 館として再生されたとのことです。

 大きな敷地は、綺麗な庭園として整備されており四季折々の花や、木々の緑や紅葉を楽しむことができます。
 芝生の広場もありますので、家族連れやグループでお弁当を持ってのピクニックにも最適と思います。美術館(山荘)の中に入らなければ、入場料は要りませ ん。

 JR東海道線・山崎駅または、阪急京都線・大山崎駅から徒歩10分程度です。無料の送迎バスもあります。(JR山崎駅では割引入場券が購入できます。大 人一人 700円が600円に割引)

 展示品はアサヒビール初代社長・山本為三郎さんのコレクションで民藝運動の河井寛次郎さんや濱田庄司さんの作品が主に展示されています。

 また、新築された安藤忠夫さん設計の建物は「地中の宝石箱」と呼ばれ、モネの睡蓮が展示されています。

 私は、河井寛次郎さんらの民藝運動の人たちの作品が好きで、時々フラフラと出かけて庭園の四阿で本を読んでのんびりと時間を過ごしたり、山荘内 の喫茶室(2階のテラス)で風にふかれながらコーヒーをいただいたりしています。

 山荘の元々の住人・加賀正太郎さんは、敷地内に温室を作り蘭の栽培をされていたそうです。また、山荘で栽培した蘭を後世に残すために「蘭花譜」を出版 (1946・昭和21年)に発行されています。

 現在の企画は、その加賀さんの蘭コレクションと「蘭花譜」が展示されていました。
 4月10日まで「〜甦る蘭花譜 蘭の館、大山崎山荘展」と題して特別展が開催されています。

 蘭の花が展示されている部屋は、私みたいな無粋な人間がウロウロするのを憚るような、妖艶な香りが満ち満ちていました。

 「蘭花譜」という本は、木版刷りの本だったようです。17、8回も判を重ねて微妙な色合いを出すのだそうです。用紙も福井県今立の手漉き和紙に山荘の 名を漉き混んでいたそうです。
 とても豪華・高価な本です。お金持ちの趣味(失礼?)は、桁が違いますね。
 平成の再版と言うことで100部限定で出版の作業が進んでいるということでした。

 庭園では、木の芽、花の芽が競って芽を出していました。
 白木蓮の立派な花弁、レンギョウの鮮やかな黄色、花梨の凛とした新芽、空木の新緑、一輪二輪の桜の花、満開のしだれ桜、クエスチョンマークのようなシダ の新芽、食べられそうな楓の新芽、、、
 スナップをこちらにアップしました。ご覧ください。

 山荘内のポスターに「ミュージアムぐるっとパス2005関西」と言うのがありました。1000円のチケットで、関西圏の60の美術館・博物館が無料また は割引で利用できるようです。
 京都新聞の紹介記事:http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004121300107&genre=M1&area=K00




inserted by FC2 system