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05/05/06 H君へのメール

 JR西日本の事故について、「残 日録」 (05/04/25)で書き込みをしました。
 マスコミでは相変わらず関連の報道が続いております。是非、その情熱を、事故の真相が明らかになり、再発の防止が確認されるまで続けて欲しいと思いま す。

 今回は、鉄道会社に働く娘婿・H君へのメールを紹介します。

 メールありがとうございました。

 当然のことですが、真摯に業務に邁進されていることに安心いたしました。

 今回の事故で思うことを改めて書いておきます。

◆JR西日本の責任
 これは企業の犯罪ですから、全ての責任をJR西日本が取らなければなりません。
 悲しいですが、現在までのところ、JR西日本の幹部にその覚悟が見られません。

◆事故が繰り返されたこと
 残念なことに、信楽高原鐵道の事故や塚本界隈の事故での2次災害等の教訓が生かされていないことが一番残念なことですね。
 今のJR西日本の会長を初めとする幹部は14年前の信楽事故時にも幹部社員として立ち会ったはずです。

◆労働組合
 雪印、三菱自動車等の企業犯罪の多くは労働組合が機能していなかったことが原因の一つだと思っています。
 労働組合が弱体化されているところ、労資協調しているところ、そして異常な緊張関係にあるところには腐敗の芽があるということです。
 労働組合の幹部から、マスコミがJR西日本会社を攻撃しているときに便乗するような発言が多くなっていますが聞きづらいことです。
 私は「労働組合も共犯者だ」と思っています。彼等は今まで何をしてきたのと問いたいです。

◆情報公開
 JR西日本の記者会見を見ていると気の毒になります。広報の専門家はいないのでしょうか?
 幹部社員は、自らの言葉でしゃべることができない人ばかりだし、情報の出し方や質疑応答の仕方が全く戦略的でないですね。
 あれだけ社長を表に出すのも「下手」ですね。

◆マスコミ
 マスコミの弱いものたたき(バッシング)は、相変わらずですね。
 事故前は、大広告主として下にも置かぬ扱いだったでしょうに。
 そんなに色々な課題(問題)を抱えている会社なら、日常的な調査報道で世の中に明らかにして、このような事故を未然に防ぐことに力を注ぐべきだったので はないでしょうか?
 社会の木鐸としての自らの使命を果たさずに、自らが正義であるような顔をして他人を責めることができるのでしょうか?

◆マスコミ文化人
 そんなマスコミにお追従しているのが、鉄道評論家、鉄道○○学の学者やタレントを含むマスコミ文化人です。
 意図的なのか、無意識なのか色んな情報を垂れ流しています。有害でさえあります。

◆効率第一の生活の見直し
 世の中が、効率第一主義になっています。
 効率の良いことが、人間の幸せにつながるのか、これを機会に考え直す必要があると思います。

 お疲れのでませんように。
 それでは、また。
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