05/05/25 不思議なこと
毎日の生活の中で「これは?」と思うことが多くなっています。
最近、不思議に思うことを書いてみます。
◆世界最高峰の呼び名の不思議◆
◇「日中女性登山隊がエベレスト登頂」日刊スポーツ(2005/5/24)
記事の中で「世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ=8850メートル)の登頂に・・・」とありました。
◇「エベレストの高さを測定へ、中国がGPSを設置」CNN(2005.05.24)
北京発として、「世界最高峰のエベレスト(中国名:チョモランマ)の高さを正確に・・・」とありました。
◇上と同じ記事を中国情報を発信しているWebサイト「中国情報局」では「中国隊:チョモランマ標高を測量、GPS等も利用」(2005/05/22)の記事の中で、
「中国の登山チーム4人がチョモランマ(エベレスト)頂上へのアタックに成功した。・・・」と書いています。
女性登山隊の登頂関連と、中国が標高を測りなおすと言う記事をWebサイトで引いてみましたら、ニュースソースが新華社、人民日報等中国系の場合は
「チョモランマ」という表現、他はほとんどが「エベレスト(中国名:
チョモランマ)」と言う表現でした。
昔はこの山を「エベレスト」と呼んでいましたのに、いつの間にか「チョモランマ(エベレスト)」と呼ばれるようになりました。
その理由は「エベレスト」はイギリスがインドを植民地支配していたときのイギリス人測量長官(ジョージ・エベレスト)の名前から命名されたものだから
「地元の国の呼称」に変えたと聞いた記憶があります。
インターネット百科事典「ウィキ
ペディア(Wikipedia)」では、
「チョモランマ(Chomo Langma) はチベット語で
『大地の母』の意味」だそうです。
ちなみにネパールでは「サガルマーター(Sagarmatha)」というそうです。
新聞記事の「エベレスト(中国名:チョモランマ)」と言う標記は、間違いではないのでしょうか?
チベットは中国の領土と言う中国政府の言い分に配慮しているからでしょうか?
チベットの独立運動と中国の関係を気にした表現の変更なのでしょうか?
◆絵本「ちびくろさんぼ」の復刻の不思議◆
先日、大型書店で赤い表紙の「ちびくろさんぼ」を久しぶりに見受けました。
岩波書店から出版されていたのですが、1988年に黒人差別との理由で絶版となって図書館の書架からも消えていました。
それが、瑞雲舎と言う出版社から復
刻されたようです。
瑞雲舎のWebサイトには、復刻に理由は「文藝春秋」6月号の記事「ちびくろ・さんぼ』が帰ってきた(井上富雄)」と読んでほしいとの事でした。(筆者
は未読です)
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「文藝春秋」6月号の記事(投稿)を読みました。
井上さんの論旨は、
・岩波書店が絶版を決めたことへの批判
・「ちびくろさんぼ」が黒人差別を助長するとは思えない
・多くの人が復刻を希望していた
等から、色々な障害を越えて復刻されたとのことでした。
(05/05/27)
◆中国人の名前の読み方の不思議◆
テレビ報道で、中国の副首相・呉儀さんは「ウー・イー副首相」と発音しておりましたが、外交部の孔泉報道局長は「コウセン報道局長」と発音していまし
た。
毛沢東はいつまでも「モウ・タク・トウ」ですね。
何か基準があるのでしょうか?
基準があったみたいです。
朝日新聞では孔泉報道局長を「孔泉(コン・チュワン)」と北京読みに統一してカッコ内に標記しているそうです。
NHKは、中国人は日本語読みが基本、韓国人は相手国読みを基本としているそうです。
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◇2国間の基本合意
・日中間では、読む人の国の読み方にすることに72(昭和47)年の田中角栄・周恩来会談で合意している。
・日韓間では、84(昭和59)年の全斗換大統領の来日のおりの政府高官との会談の席上、相手帰国の読み方にすることに合意している。
◇NHKの放送では、中国人の名前は全て日本語読みでした。
呉儀副首相は「ゴ・ギ副首相」と読んでいました。
◇朝日新聞は、前記の2国間の合意を踏まえつつ、一歩進んで現地読みに統一しているようです。
(05/05/26)
◆アメリカ国務省は「国務省」で、中国外交部は「外務省」の不思議◆
アメリカの国務省(Department of
STATE)は「外務省」ではなく「国務省」と標記するのに、中国外交部はなぜ「外務省」と標記するのでしょうか?不思議です。
◆国土交通省の責任を追求しないマスコミの不思議◆
マスコミはJR西日本の責任を少々異常なほどに追求?(バッシング)していますが、監督官庁の国土交通省の責任に言及している報道を見受けません。
Webサイトの検索では唯一、毎日新聞の岩見隆夫さんが「国土交通省の「責任」はないのか」(05/5/18)という記事を書かれています。その中で北側大臣と国土交
通省の役人の責任について書か
れていました。
マスコミの論調に比べて個人のWebサイトやBlogでは、JR西日本の責任は当然のこととして、国土交通省の責任について書かれているのが目立ちま
す。
悪乗りなのか、国土交通省の鉄道会社への監督責任とあわせて、事故にあったマンションの立地(建設を許可した)も国土交通省の責任だと書いている参議院
議員もおられました。
◆日本たばこ(JT)のテレビコマーシャルの不思議◆
JTは「たばこ」の広告が規制されたために「喫煙マナー」広告と言う新たな手段を考え出してきました。
前にも紹介したJTの雑誌広告を収録した「大人たばこ養成講座」という本の出版や、テレビコマーシャルで「スーさん」というキャラクターを使った喫煙マナー広告を展開しています。
限りなく「たばこ」の広告に近いと思うのは私だけでしょうか。 |