05/06/15 水谷修さん講演会
滋賀県に住む母が「夜回り先生」で著名な水谷修さんの著作を読んで感動したことは、05/01/26と05/04/17で
書きました。
甥が関係する団体が、水谷修さんの講演会を催すとのことで先の日曜日(6月12日)に、母と二人で講演を聴きに行ってきました。
近江八幡駅で母と待ち合わせをして、嫂のMさんの車で会場の文化会館に向かいます。
11時30分過ぎだというのに既に何十人かが並んでいます。
水谷修さんの講演開始まで2時間余り待ってようやく講演が始まりました。
本に出てくる話もありましたが、華奢な身体をされていますが、生の音声には迫力がありました。
色々と聴かせてもらった話の中で印象に残っていることを書いておきます。メモも取っておりませんので不正確な部分もあるかと思います。
◆子供の起こす事件の責任は全て大人に
生まれたばかりの赤ちゃんのどの子が、人を傷つけようと生まれたきたのでしょうか?
どの子が、リストカットをしようと生まれてきたのでしょうか?
どの子が、若くして自らの命を絶とうと生まれてきたのでしょうか?
みんな、幸せになりたい、幸せにしてくださいと生まれて来るのです。
人を傷つける、人を殺すような事件を起こす、そんな子供にしたのは、全て大人の責任なのです。
事件を起こした子供たちも犠牲者なのです。
◆「夜、眠らない子供たち」と「夜、眠れない子供たち」
社会が攻撃的になっていて、子供たちは大きなストレスを抱えて生きています。
こんな子供たちの内の一部は、非行に走り「夜、眠らない子たち」となって行きます。また、多くの子供たちは安全な場所に身をおいて、苛めっ子になってい
ます。
非行にも走れない、人を苛めることもできない子供たちは苛められっ子となってしまいます。
親に怒られるのは自分が悪いから、先生に怒られるのも自分が悪いから、、、と自分を責めていきます。
「夜、眠れない子供たち」です。
この子たちは、リストカットや処方された薬を大量に服用するOD(Over
Dose)、拒食、過食などを繰り返し、最悪なケースでは死に至るそうです。
迎えに来てくれた姉と、会場近くの和菓子屋の二階の喫茶室でお茶を飲ん
でいると、水谷修さんがショルダーバッグを肩にかけて駅方向に歩いていかれます。
主催者からの車の手配もあったでしょうに、自分の足で街を歩かれている姿を見て感動しました。 |