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05/07/31 太田 和彦「超・居酒屋入門

 この種の本はなんと言うのでしょうか?
 ガイドブック? ハウツウ本? グルメ本? 薀蓄本?

 グラフィックデザイナーの筆者が、酒、肴、酒場、人などについて書かれているものです。
 筆者は、「居酒屋」シリーズとして何冊も本を書かれているそうで、この業界では有名な方のようです。
 この種の本はあまり読むことはないのですが、「眼休め」と買ってみました。

◆居酒屋の風情
 どうすれば、居酒屋で気分良く酒を飲めるかが、この本のテーマです。

 戸を開けてはいると「あら〜、いらっしゃ〜い」の元気な声。
 早めに仕事を切り上げてきた甲斐あって、5、6席のカウンターには中年のおやじが2人だけ。
 まずは突出しの酢の物をあてに、キリン・ラガービールを一杯。次は常温の小鼓など。
 つまみは、少し味の浅いくらいの〆鯖、カウンター上の大鉢の茄子の煮びたし、最後は季節の炊き込み御飯のおにぎり。
 店内には凡そ60分から90分滞在、勘定は3000円程。

 こんな店が良いですね。
 上に書いたのは、私が時々伺う神戸・三宮の小さなお店「和(なごみ)」さんの風情でした。

◆ビール
 ビールの美味しい注ぎ方、飲み方などについて書かれています。私は注ぎ方も飲み方も良く分かりませんが、今まで飲んで一番美味しかったビールは新橋のビ アライゼ98の生ビールです。
 気さくな店で、つまみも洋食、和食と色々あり楽しいお店です。最近上京の機会が少なく覗けていませんが。

 ビールの注ぎ方一つで、まったく違う飲み物のようになります。

◆蒸留酒vs醸造酒
 面白い分析をされています。

 「醸造酒は気がゆるみ、だらしなくなり、女性に声をかけてみたくなる軟派の酔いなのに対し、蒸留酒は理屈っぽくなり議論のはじまる硬派の酔いだ」
 「女性と飲むなら醸造酒、男同士なら蒸留酒」

 ウイスキーや焼酎は蒸留酒、日本酒やワインは醸造酒です。

 私も若い時はビール、日本酒と醸造酒ばかり飲んでいましたが、歳を重ねてからはウイスキーが殆どとなっています。
 女性に声をかける元気もなくなってきた所為での蒸留酒への趣向替えでしょうか。
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 お酒は原料や製法などによって、醸造酒・蒸留酒・混成酒の3つに大別されます。
 さまざまな原料を酵母により発酵させるのが醸造酒、醸造酒を蒸留しアルコール度数を高めたものが蒸留酒、そして醸造酒や蒸留酒に薬味・香味を加えて造ら れるのが混成酒です。
 ウイスキーは、蒸留酒の一種。発芽させた穀類を原料にして発酵し、さらに蒸留したものを木樽で熟成させることによって、あの深い味わいが生まれます。
 メルシャン軽井沢蒸留所のWebページより
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◆蕎麦屋
 今回のテーマとは少し違いますが、最近行った蕎麦屋のことなどを少し。
 お昼ごはんにと上町台地の一角に若い夫婦?がやっていて、中々美味しい「そば切り蔦屋」に行ってきました。
 3度目の訪問でしたが、昼時でもあり20分ほど待って席に着き、10分ほど待って蕎麦にありつけました。蕎麦はまずまずの味で満足でした。

 しかし、隣の客が仲間内で蕎麦講釈をダラダラと始めたのが蕎麦の味を落としてしまいました。店にはよい客かもしれませんが、知ったかぶりの蕎麦談義は内 々でやってほしいものだと思いました。

 また、ざる蕎麦のざるがジンギスカン鍋のように真ん中が盛り上がっているのは、盛を多めに見せるためでしょうか?
 味で売っている蕎麦屋らしくないざるでした。
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