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05/08/21 テレビを見るのを止めます

 唐突ですが、私はテレビ放送を見ることを止めます。

 世の中に存在するものは、多かれ少なかれ功罪を併せ持つものだと思っております。
 最近のテレビ放送は”罪”ばかりが目に付きます。

◇一部の番組を作っている人たちを除き、番組のつくり手側は余りにも安易に物を作っていると思います。
 こんなに好い加減に物を作っている業界は他にないのではないでしょうか?
 彼らには、守るべき品質基準も安全基準もありません。
 彼らが守るべきは、広告主の意向と、視聴率だけです。

◇番組の作り方の一つですが、安直に自分達の構成や進行がしやすいタレントや文化人タレントばかり出演させています。
 テレビ局やディレクターの顔色を見て発言するような出演者はごめんです。 

◇総選挙絡みの報道でも、芸人のような役人や、芸人のような経営者の後を追いかけて四六時中の行動を報道しています。
 ※そのうち本物の芸人も出てくるのでしょうが。
 そんな放送に何の意味があるのでしょうか?少なくとも総選挙の話題として。

◇自宅では9局のテレビ局(アナログ地上波)の番組を見ることができますが、公共放送を含めて全局が、まったく同じような番組を作っています。
 視聴者には、番組を選択する余地がありません。
 私の知り合いの半数は、有料テレビで映画やスポーツ番組を楽しんでいます。

◇一見、報道番組のように見せかけながら、ニュース素材(例えば総選挙の立候補者)をバラエティ番組のように扱っています。
 彼らに公正も中立も求めてはいませんが、余りにも視聴者・国民を馬鹿にしていると思います。
 番組だと思ってみていたら、テレビショッピングだった時の腹立たしさです。

◇コマーシャルも、なんでもありで不快なものが多すぎます。
 サラ金はもちろんのことです。

 ある石油元売りのコマーシャルでは、「彼女が何気なくしていることは、実は一つのエコでした」と、いっています。
 石油会社のカードでガソリンを買うと売上の一部が、環境保全活動などに使われていることをアピールしているのです。
 彼女が車に乗らないようにすることが一番の「エコ」ではないのでしょうか?

 JTの喫煙マナーコマーシャルと同様に欺瞞(広告ですから当然?)を感じます。

◇テレビのニュースでは、クールビズでオフィスの室温を1℃上げることができたとか、打ち水運動で路面の温度が2℃下がったなどと、こんなことが温暖化の 防止に役立つかと誤解されるような放送をしています。

 物事の本質に迫らない報道機関としてのテレビに幻滅しています。
 打ち水などで地球の温暖化は防げません!

 地球温暖化については、もう少し調べて書きたいと思っているテーマです。何れそのうちに。

◆数日来、テレビを見て不快に思っていたことを書き並べてみました。
 制作の現場では、まじめに番組を作っておられる方もたくさんおられるであろうことは十分承知しております。
 個人的な感覚でいえば、数年来テレビ番組は退化しているのではないかと思っております。

 しばらく、テレビ放送を見ることをやめます。
 
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