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05/10/11 公営電気事業者

 少し落ち込んでい て、落ち込み防止用にこのサイトの書込みを毎日しようと少々重い負荷 をかけて見ましたが、中々思うようには行きません。
 週末は、これも落ち込み解消にと1泊の遠出のサイクリングをしていて書き込めずにおりました。

 私は ダムなどの大きな構造物にも興味があります。先週末に四国の山中を サイクリングしたときに、物部川流域に杉田(すいた)ダムがありました。
 自転車を下りてみてみますと、ダムに併設された発電所は高知県企業局が運営しているとのこと、近くには企業局の建物のあります。
 四足峠トンネルを越えて、徳島県側の那賀川流域にも同じように徳島県営の発電所があります。

 現在は、電力の一部が自由化になり、大企業が発電したものを既存の電力会社が購入して家庭や工場に送電することができますが、古くから自治体が発電事業 をしたいたことは、寡聞にして知りませんでした。

 総務省の「地方公営企業年鑑」(第47集:平成11年度)に拠りますと、31都道府県と1市が315発電所で発電事業を 運営し、地域の電力会社に売電しているそうです。その年間発電量:9,412,891MWhで全国の電力量の1%程度を発電しています。

 発電方式は水力発電が殆どですが、スーパーごみ発電、ごみ固形燃料発電や風力発電もあります。

  地方公 共団体が経営する電気事業は,明治25年に京都市で水力発電を行ったことに始まり(明治24年一部竣工),その後各地で公営の一般電気供給事業が 行われるようになった。しかし,太平洋戦争の戦時体制下における電力の国家管理により,その殆どは日本発送電株式会社(昭和13年設立)及び各配電会社 (昭和17年ブロック別に9社設立)に吸収・合併された。終戦後,この電力の国家管理は廃止され,昭和26年に発電,送変電,需要家への配電を一貫して行 う民営の9電力会社が発足し,これに伴い公営電気事業は,戦災による発電施設の荒廃等に伴う深刻な電力不足を背景に,国土の総合的な開発,利用,保全のた めの河川総合開発事業に参加することにより再発足することとなったが,戦前のように末端の需要家への供給は行わず,9電力会社に対する卸売供給へと事業形 態を変更して今日に至っている。
 近年,環境問題や地球温暖化対策等の観点から,廃棄物焼却余熱など地域未利用エネルギーの有効利用が求められており,廃棄物発電事業,高効率廃棄物発電 事業,ごみ固形燃料発電事業及び風力発電事業への取り組みが見られるところである。
 前記年鑑から、自治体の発電事業の沿革などを引用しました。

 私は自治体が発電事業をしていない地域の生まれ(戦後生まれでもあります)ですので知らなかったのですが、戦前は自治体が発電して家庭まで電力を送電し ていたのでしょうか。
 自治体のやる公営事業といえば地方競馬くらいしか想像できなかったのですが、古くから自治体が自前の発電設備を持っていたのですね。

 発電以外の「公営企業」は、
 上水道、工業用水道、交通、ガス、下水道、病院、港湾整備、市場、と畜場、観光施設、宅地造成、有料道路、駐車場整備など、他にも老人保健施設や自動車 学校などもあるそうです。

 そういえば、父親が勤務していた町役場では確か質屋をしていたことを思い出してGoogleしてみましたら、昭和31(1956)年度の「厚生白書」に記述されていました。
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 第一章 国民の生活はいかに守られているか
  第二節 貧困といかに取り組んでいるか
    二 低所得層に対する施策
      公益質屋
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 という項建ての中に、「公益質屋は、市町村(または社会福祉法人)の経営するいわゆる公営の質屋である。公益質屋は低所得階層に対するきわめて簡易迅速 な唯一の庶民金融機関で、低利(月三分)なことと相まって、庶民階層に広く利用されている」と書かれています。

 殆どの人が貧しかったあの時代は、なんと良い時代であったのでしょうか。
 現代ならサラ金に走り破産してしまうような人たちが、低利の公益質屋に金を借りにいっていたのですね。
 白書によると民間の質屋の利子が月9分なのに対し、公営質屋の利子は月3分と3分の1だったそうです。

 また、民間の質屋の数が増えていることを捉えて、「高利に悩む庶民のために、公益質屋の増設が望まれている」とも書かれています。
 サラ金などの高利貸しを野放しにし、自己破産者や自殺者の増加を見ない振りをしている今の施政者に比べれば、どちらが弱者に優しいのでしょうか?

◆富士 山・初冠雪
 富士山の山頂付近が雪化粧をし、秋雨の間を縫って富士市方面ではきれいな富士山が見えたとのこと。
 「平年より10日遅く、昨年より10日早い」そうです。

 ぼんやりと○○富士を数えてみても、近江富士、讃岐富士、利尻富士、津軽富士とたくさんあります。
 富士山は日本人に親しまれた、日本一の山なのですね。(「故郷の富士をみる」というWebサイトには○○富士と名のつく山は全国に365座があると書かれています)

 「昨年より10日早く 富士山雪化粧」(東京新聞05年10月11日)

◆チョ モランマの標高
 中国隊による測量の結果、世界最高峰のチョモランマの標高は8844.43mで、従来から使用されていた8848.13mは間違っていたのことです。

 またチョモランマは中国語で「珠穆朗瑪」と表記するそうです。

 「チョモランマの新標高、8844.43メートル」(朝日新聞 2005年10月09日)

 この報道で、チョモランマの表記かエベレストの表記かどちらを使っているかを見てみました。
 見出しもチョモランマ、本文もチョモランマを主と表記しエベレストを別名、英語名としたものは朝日新聞、中日新聞等3紙。
 見出しはエベレスト、本文はチョモランマを主として表記しているのは日刊スポーツ紙。
 見出しもエベレスト、本文もエベレストを主と表記してチョモランマを中国名としているものがその他大多数でした。

 このニュースソースは中国の国務院新聞弁公室の発表なのですが、読者のためを思っての「エベレスト」表記でしょうか?
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