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05/11/12 へそ曲りの見た大阪市長選挙

 最近の生活パターンは、仕事帰りに一杯飲んで20時前後に帰宅、軽く夕飯を食べてゴロゴロしているう ちに、そのまま寝入ってしまいます。2時か3時頃に 目を覚まし、そのまま眠れずに朝を迎えます。毎日少し睡眠不足の生活をしております。
 眠れぬ夜は何ともしようのないものです。堂々巡りのような思考から抜け出せずに時間を過ごしております。

 またまた、しつこく大阪市長選挙に絡む話題を書いてみます。

◆分裂選挙?民主党
 関前市長と、共産党推薦の姫野さんの一騎打ちと見られていた大阪市長選挙に民主党の前衆議院議員の辻恵さんが立候補されるそうです。
 辻さんは民主党を離党して、政党や労働組合だけでなく「市に利害関係を持つ団体の支援は受けない」そうです。潔しですね。

 民主党は「自主投票」だそうで、市議団レベルでは関氏を支援、国会議員レベルでは辻さんの支援をするという分裂選挙を戦うそうです。

 独自候補の擁立を模索していた市民団体が辻さんを推薦するそうです。

 「辻氏、大阪市長選立候補を正式表明 『市政をリセット』」(朝日新聞 2005年11月09日)
 「市民団体、擁立断念寸前に「連携」 大阪市長選」(朝日新聞 2005年11月09日)

◆即支援決定
 市民団体「大阪24区市民連絡会」は「無党派」の候補者擁立を目指してきたが、7人に打診しすべて断られてきたそうです。
  そんな中の6日に会に招かれた辻氏の推薦を「人柄を深く知っているわけではないが、市の抱える問題を理解している」と即断で支援を決定した そうです。

 00年の総選挙に東京から「里帰り立候補」し選挙区で落選、比例区で復活当選した、9月の総選挙で落選した人が「市の抱える問題を理解している」と は笑止です。
 普通の市民は「市の抱える問題を(十二分に)理解して」いますよ。

 辻さんはこうも言っているそうです。
 「まだ2度しか話し合っていない。改革の方向性について詳細に一致しているわけではない」

 こういう場合は、団体から代表者が出馬されるのが有権者にとって分かりやすいと思います。

◆民主の本音と建前
 独自候補を出して民主党の独自性をアピールしたい党本部の建前と、与党の甘い汁が忘れられない人たちの本音が交錯して寄り合い所帯の民主党らしい姿を見 せてくれています。

 民主党の大阪府連の幹部は手分けして、学者や大阪名物・芸人や企業経営者に立候補を打診したそうです。

 朝日新聞にはこんな記事があります。
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 10月26日。ジャーナリストの大谷昭宏氏に電話をかけたのは、辻氏だった。「政党、労組、業界団体から距離を置いた形で立候補してほしい。それなら勝 てる」。辻氏はこう口説いたが、「大阪市の抱える問題は即戦力でないと現場が混乱する」と固辞された。
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 「『無党派』迷走の末、辻氏と市民団体手結ぶ」(朝日新聞 2005年11月10日)

◆辻さん立候補の本当の意味
 根性の曲がった筆者は辻さんの立候補の本当の意味を考えてみました。
 推理小説などでは、事件の犯人は「そのことで利益を得る人」というのは古くからの常識です。

 辻さんの立候補で利益を得るのは誰でしょう?
 私は関前市長とその周りで甘い汁を吸ってきた人たちだと思います。

 姫野さんとの一騎打ちで投票率が低ければ、今回はひょっとして民主市政誕生かと思っていたのですが、辻さんの立候補表明で、関氏再選確実になったのでは ないでしょうか?

 共産党憎しの人たちから送られた刺客だったのはないでしょうか?

 前に書きましたが、磯村市長(当時)は「選 挙というのは突然出て、風を巻き起こすというのは民主主義に反する」と間抜けた発言をし、中山正暉前衆議院議員は前回の市長選挙の候補者選びに際して「早 く選ばないと妙なとんでもない人が出てきて大混乱になる」と言っています。

 姫野さんは彼らのいう「とんでもない人」のようです。
 
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