Google
WWW を検索 残日録内 を検索
←Back  Haiku  Home Mail Archives Twitter  Next→

05/11/24 いよいよ強制捜査の手、西村議員

 先の「残 日録」(05/11/18)で、民 主党の西村衆議院議員の経営する弁護士事務所の元職員が、非弁活動(弁護士でもないのに弁護士活動をしていた)の容疑で逮捕されたことを書きましたが、大 阪地検と大阪府警警備部のその後の捜査で、西村議員本人の強制捜査(逮捕?)がされそうとの状況になっています。
 その後の報道を紹介します。

◆ドンドン辻褄が合わなくなって
 元職員が「事実上の解雇」(西村議員事務所)されたと言われている00年暮れ以降、05年前半までのおよそ4年半で「受任」していた示談の件数は100 件を超え、これらの報酬は西村議員と折半していたそうです。
 「解雇」したと言っているのは西村議員側で、元職員が「解雇」された認識にあったのかどうか、実態的には「解雇」でなかったことも想定されます。これ は、大きな問題であるように思います。

 以前、西村議員は「『残務整理』として任せていたのは10件ほど」と言っておりました。
 残務でなく、積極的に新規案件を取っていたのですね。

弁護士法違反容疑者、解雇後の示談100件超」(朝日新聞 2005年11月21日)

◆分け前は議員事務所の経費に
 元職員と分け合った非弁活動の報酬の殆どは堺市にある議員事務所の家賃などの経費に充てられていたそうです。
 また、元職員が持参した書 類に西村議員側が目を通して、弁護士印(職印)が押されていたことも判明している。
非弁活動の報酬を事務所費用に 西村議員法律事務所」(朝日新聞 2005年11月22日)

◆毎年1000万を西村議員に支払う
 元職員は、西村議員に年間1000万円を支払うために、残務処理だけでなく新規案件も受任して工面していたと供述しているそうです。
 西村議員が国会に報告している弁護士としての所得は88万円〜382万円で、元職員の言う1000万円とは余りにもかけ離れた数字です。国会議員でない 普通の国民にとっては「かけ離れすぎ」です。

 「弁護士法違反、『西村議員に年千万円』と元職員」(読売新聞 05/11/22)

◆小出しに「罪」を認めていく手法?
 西村議員は「捜査機関が疑問を持つのは当然」と、違法行為の一部を認めるような発言をしているようです。
 さすが、弁護士国会議員だけありますね。
 抗弁できない部分が出てくると、その部分だけは認め、後は知らぬ存ぜぬを繰り返していくのでしょうね。

 元職員から弁護士報酬などとして渡される金や報告は、政策秘書が受けたいたそうです。

 弁護士法違反だけでなく、政治家の金の流れについてもキチンと捜査して欲しいと思います。

 「西村真議員、弁護士法違反認める方針…大阪地検立件へ」(2005年11月24日  読売新聞)

◆ついにお縄か?
 大阪地検と大阪府警警備部の合同捜査で、西村議員と政策秘書に対して週明けにも強制捜査(逮捕?)に着手するそうです。
 西村議員は、元職員の違法な非弁活動を黙認し、多額の報酬を分け合っていたことが明らかになりつつあります。

 また、西村議員は24日朝、取材陣に対して「自分の名をかたった事件であり、疑惑を持たれていることについては否定しない。政治家から弁護士という立場に戻って考えると、痛切な反省をもって過ごして いる」と発言しているようです。(アンダーライン引用者)

 この男は余程馬鹿なのですね。
 国民には法を守る義務があります。国会議員も弁護士も例外ではありません。「弁護士の立場に戻って・・」などチャンチャラおかしい詭弁であります。

 事件が公になった直後の「弁護士たるものが、非弁活動を認めることはない。」は、どの面をしての発言でしょうか。

 「西村議員、週明け強制捜査 大阪地検・府警 」(産経新聞 05/11/24)

◆だんまりの民主党
 民主党の鳩山幹事長が18日に「今後の推移を見たい。党として何らかの対応をとる必要はないと考えている」と記者に発言して以降、何のコメントも出てい ませんが、公党としての責任はないのでしょうか?
 
inserted by FC2 system