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06/01/06 拝啓、あじろ書林様

 新しい年を迎えました。
 齢を重ねても、年の始めはそれなりに心改まるものです。
 相変わらず、少々藪睨みの眼で世の中の大なること小なることを取り上げていきたいと思います。

 サイトの更新が滞っておりました。
 年末から正月にかけて風邪を引き、未だに鼻垂れ状態です。
 体調万全な状態が続くことはありませんが、このようにダウンしたのは久方ぶりのことでした。
 世の中では鬼の霍乱とでも言うのでしょうね。

 さて、今回は本について書いてみます。

 拝啓、あじろ書林様

 読書は私の楽しみの大きな一つです。

 子供の頃は読書とは無縁の生活でした。
 畑から青虫を取ってきて蝶への羽化を観察したり、蟻の行列をぼんやりと眺めているような子供時代でした。

 身の回りにある「本」は教科書だけ、新学期に買ってもらう新しい教科書の紙とインクの匂いは子供心に「文化」を感じるものでした。

 高校のクラブ活動で山登りをした頃から、探検家や登山家の伝記等を少しずつ読むようになりました。
 働き出して、電車で通勤するようになり行き帰りの電車の中での楽しみが読書となってきました。
 登山、探検ものから本多勝一さんのルポルタージュものをむさぼり読みました。
 その後は、松本清張、佐野洋、藤沢周平さんと読み継いできました。

 昨年は、色々な出会いがありました。
 その一つが、あじろ書林との出会いです。

 大阪駅前第三ビル地下2階東の隅に数件の古書店が表通りのチケットショップの賑わいの陰にひっそりと佇んでいます。
 古本屋としてのロケーションにはこれ以上ない裏通りの雰囲気です。

 書架が3本ほど店の奥への通路のように配置されています。その一番奥におばちゃんが鎮座されています。
 一番左の通路の右手の書棚には時代小説が多く、何故か井上ひさしさんの著書も多くあります。

 まさに路地裏の雰囲気です。店の外にも書架と平積み台があり、100円コーナーがあります。
 この100円コーナーが最近のチェックポイントです。
 週に1、2度会社帰りに立寄っています。

 前に紹介した「有夫恋」(「残日録」 05/12/18)もこの棚で見つけたものです。
 井上ひさしさんの「イサムよりよろしく」「新釈遠野物語」「いとしのブリジット・ボルドー」、新田次郎「栄光の岸壁」、スコット・トゥロー「推定無罪」 等々
 ボチボチと紹介していきたいと思います。

 現在、少し買いすぎて、読書量を上回っております。

 本は文化です。
 活字は文化です。
 街の隅にひっそりとある古本屋、文化の明かりを絶やさずにいて欲しいと思います。

 色々な人の手の中で、その脳を刺激してきたであろう本を今手元に置いて、呆けつつある我が脳を刺激しております。

 「あじろ書林」のホームページはこちらで す。

◆ルイ・ブライユ(Louis Braille 1809年1月4日〜1852年1月3日)
 検索サイトGoogleのロゴは色々 な記念日に合わせて記念日デザインになっています。私はこのロゴをコピーして保存するのを楽しみの一つにしています。
 昨日(1月5日)に英文のGoogleサイトを 開きましたら下記のようなロゴが出てきました。
 
 点字のようですが、何かと思い調べてみますと、1月4日がルイ・ブライユという点字の考案者の誕生日でした。
 点字を表す言葉は多くの国で、彼の名前から Braille と呼ばれるそうです。
 因みに上の図柄は[google]の点字ですね。
 
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