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06/02/25 本を差し上げます[終わってます]

 この「残日録」では筆者の読んだ本の紹介もしております。

 昨年、同じように読後の本を貰っていただくような告知をしましたところ、何冊かを新しい読者にまわすことが出来ました。
 依頼いただいた方は「本当にただで?」とか「連絡用のメールアドレス(yoshim00@infoseek.jp) がフリーメールで胡散臭いな」と思われているようです。
 こちらもダンボールを切ったりして梱包するのことも手間ではありますし、もう止めようかと思っておりましたが性懲りもなくまたこんな告知をすることとな りま した。

◆恩送り
 書名を忘れましたが、井上ひさしさんのことばに「恩送り」というのがありました。
 恩を与えた人に恩を受けた人が「恩返し」をすると二人の間での友誼は深まるのでしょうが広がりません。
 恩を受けた人は恩を与えた人に返すのではなく、新たな第三者に「恩を送る」と一つの「恩」は次々とつながっていきます。
 私の読んだ本も、そんなふうに新たなつながりを結んでいけば良いですね。

◆本は文化
 本はみんなが共有すべき文化だと思っております。
 蔵書を管理するような趣味もありませんし、狭い部屋での保管も困難です。だからといって、ゴミに出したりすることはとてもできません。
 「藤沢周平の世界」という本の中に出久根達郎さんのこんな文章がありました。
 出久根さんの古書店の書棚に、藤沢周平ファンが何冊かの初版本をそっと置いて行くという話です。わたしもそっと置いてこようかと思ったりも するのですが、人相が悪るくて万引きと間違われて捕まってしまいそうでそれも 出来ません。

 ということで興味のある本があれば貰ってください。
 こちら(yoshim00@infoseek.jp)に書名、 郵便番号、住所、電話番号、お名前をお知らせください。
 無料で貰っていただきます。郵便局からの冊子小包でお送りします。送料もやり取りするほどの金額ではありませんので結構です。

 今、貰っていただける本のリストです。

◆書名:葉隠(はがくれ)
◇著者(翻訳):松永義弘
◇発行:ニュートンプレス(03/01)
◇紹介:05/04/07
◇「葉隠」は戦時に戦意高揚のために使われた負の歴史があります。私の好きなことばです。
 「人生は短い、だから好きなことをして暮らすべきである。苦を見て暮らすのは愚かなこと。でも、これは若者には話さないのが極意である。因みに、私(常 朝)は寝ることが好きである」

◆書名:超・居酒屋入門
◇著者:太田和彦
◇発行:新潮文庫(03/05)
◇紹介:05/07/31
◇グラフィックデザイナーの著者が少々こだわりの居酒屋を紹介しています。居酒屋選びは人生観でもあります。

◆書名:「小 の虫」の怒り
◇著者:佐野洋
◇発行:新日本出版(1993/11)
◇紹介:05/10/0405/10/05
◇社会問題にも積極的に発言される佐野洋さんです。この本は戦後の未解決事件や権力犯罪、フレームアップ事件などに鋭い批判がされています。

◆書名:落葉小僧
◇著者:南木佳士
◇発行:文藝春秋(1990/05)
◇紹介:05/10/14
◇信州の山里に暮らす人々、魚釣りをとおして自然や人とのかかわり、ゆったりとしたリズムで時間が流れていきます。

◆書名:ダ イヤモンドダスト
◇著者:南木佳士
◇発行:文芸春秋(1989/02)
◇紹介:05/10/24
◇南木佳士さんの芥川賞受賞作です。
 受賞時の南木さんの言葉です。
 「学校を出たての二十四、五歳の若者が、多くの想い出を抱え込んだまま旅立つ死者を見送ることは、苦痛であった。この苦しみから抜け出したくて小説を書 き始め、もう十年になる」

◆書名:警察官ネコババ事件〜おなかの赤ちゃんが助けてくれた〜
◇著者:読売新聞大阪社会部
◇発行:講談社文庫(1992/09)
◇紹介:05/11/05
◇善意の市民が、あれよあれよという間に犯罪者にされていきます。権力の犯罪に立ち向かう無力の市民の戦いです。

◆書名:人は死ねばゴミになる
◇著者:伊藤栄樹
◇発行:新潮社(1988/06)
◇紹介:05/11/11
◇現役の検事総長の身体にガンが見つかります。激務をこなしながらの闘病生活が綴られています。

◆書名:蒼 い描点
◇著者:松本清張
◇発行:光文社(1959/09)
◇紹介:06/01/25
◇女性編集者が遭遇する殺人事件、同僚と二人の素人探偵が事件を追う。
◇カバーに破れあり。状態は良くありません。

◆書名:タレント文化人筆刀両断!
◇著者:佐高信
◇発行:ちくま文庫(05/11)
◇紹介:06/02/12
◇辛口評論家の佐高さんが馬鹿なタレント文化人?を滅多斬りです。

◆書名:死にたいあなたへ
◇著者:朝倉和泉
◇発行:中央公論(1981/10)
◇紹介:06/02/22
◇母と息子を、殺人事件の被害者と加害者として一度に失った筆者が自らの死への衝動を抑えながらも健気に生きていかれるようすが綴られています。
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