06/02/27
映画
「フライトプラン」
雨の休日です。何かをしなければならないという脅迫から逃れられる雨
も中々よいものです。
晴れて暖かだった土曜日には、近くのホームセンタに出かけ、プランターと培養土、二十日大根などの種を買って帰り、何年か振りかで土いじりをしました。
さて、今日(26日)は朝から激しい雨、見たかった映画「ホテルルワンダ」の上映時間を見てみるとかなり混んでいるようです。
しかたなく、となり街のシネコンでジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」を見
ることにします。ハリウッド映画は久し振りです。
300人ほどの収容力に客は30人ほど、アメリカでは2週連続No.1のヒットを記録した映画だそうですが、日本では公開1ヶ月足らずで人気もほとんど
ないようです。
ロビーを含め全体に賑わいがありません。単館上映の「ホテルルワンダ」は整理券を出しているというのに。
goo映画の「フライトプラン」のページに書かれている「あらすじ」にコメントを書き込んでみます。
◇夫の突然の事故死に見舞われた
夫の「事故死」は全体のストーリーの伏線のはずなのですが、その「死」の原因にあまり触れられておらず消化不良です。
◇航空機設計士のカイル
ジョディ・フォスターは好きな女優さんですが、エンジニアには見えませんでした。少なくとも飛行機の構造を隅から隅まで知り尽くしているようなエンジニ
アには。
冒頭のシーンでは「エンジンの設計者」と説明していたように記憶していますが。
◇カイルの6歳になる娘のジュリア
出演時間は長くありませんが、中々可愛い女の子でした。
◇夫の棺を乗せて飛び立つハイテク重層ジャンボジェット
棺はこのミステリーの大きな鍵です。
木製の棺は暗証番号でロックされるような鍵が掛かっていて、ベルトで固定されているだけで保冷の措置もなく他の貨物と同じところに置かれていました。
客室が上下二つのフロア-に別れている「重層」構造は、アクションを複雑にするにはよい着想です。
◇(飛行機は)皮肉にもカイルの設計した最新鋭の航空機だった。
この機種にカイルが乗る必要があったのか? なかったのか?
カイルが乗ることが、このストーリーの展開に必然であるような台詞もあったのですが、その必然が飲み込めませんでした。
◇やがて目を覚ますと、隣にいたジュリアの姿がない。
◇乗客も乗員も誰一人として娘の姿を見た者はいない。
子どもとはいえ人間ひとりが神隠しのように居なくなる。
登場名簿にもジュリアの名前がない。
カイルがジュリアの手を引いて搭乗したのは、夫を亡くしノイローゼ気味のカイルの幻想だったのでしょうか?
途中から、ネタばればれの映画でした。
ハリウッド映画は、細かなことを考えないで見ることにしましょう。
ポップコーンを頬張りながら、きれいな女優の顔とアクションだけを追いかけるのがよいのでしょうね。
明日からは毎朝、ベランダのプランターを覗く楽しみができました。
朝焼け雨ふる大根まかう 山頭火
夕焼けは好天気の、朝焼けは雨の予兆です。
其中庵に定住の場を得た山頭火は、雨が降りそうだから大根の種を蒔こうと思い立ったのですね。
収穫までに数ヶ月を要する大根の種を蒔こうとする山頭火には、放浪、漂泊の生活とは違う時間が流れています。
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