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06/03/02 爪先立ち

 加島祥造さんの「タ オ 老子」の第24章を紹介します。

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 第24章 ライフには餘計な料理なんだ

 これは生きる上で大切だから
 くり返して言うんだが、
 まわりを見てごらん、
 ひとに目立とうとしてバレーダンサーみたいに
 爪先(つまさき)立ちをしても、
 長くつづかないよ−−じきにぐらつくんだ。
 ひとを追い越して大股にゆく者なんて
 どうせ遠くにはいけない−−じきに
 へたばるのさ。自分を
 ひとによく見せようとばかりする者は
 自分がさっぱり分からんのさ。そして
 自分こそ正しいって言い張る者は、
 かえってひとに認められないし
 鼻たかだかでなにかする者なんて
 誰にも尊敬されないのさ。

 じっさい、
 プライドばかり高い人間には、誰も
 ついてゆかない。これはみんなが
 ひそかに知っていることだよ。

 タオの立場から見れば、こんなものは
 みんな餘計な料理なんだ、
 充分にライフを戴いたあとの
 残りものにすぎない。だから
 タオにつながってゆったりと生きる人は
 手を出さないよ−−こんなものには。
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◇ひとに目立とうとして爪先立ちして大見得を切ったものの無理な姿勢は長続きしません。
 直にぐらついて倒れてしまいます。

◇自分こそ正しいと喚いているものこそ、周りの人はだれも本当のことだと思っていません。
 道化ですね。

◆目立とうと爪先立ちをしたけれど。。
 民主党の永田衆議院議員が、大根役者のように大見得を切って取り上げた、自民党・武部幹事長の二男とライブドア・堀江社長(当時)からの送金に関する メールの真偽を巡って国会が機能しておりませんでしたが、昨日(2月28日)に永田議員が「謝罪」会見をしました。

 現在ではメールの差出人も受取人も仲介者といわれている人物だったことが明らかになっているのに、まだ「メールの信憑性は立証できない」などとほざいて います。
 この議員は、よほどの馬鹿なのでしょう。自分ではメールを触ったこともないのでしょうか。
 東京大学工学部はこんなことも経験できないところなのでしょうか?
 「To:A From:A」のメールに第三者の入り込む余地はありません。
 堀江社長(当時)から社員への送金指示メールでないことは明らかです。

 民主党は永田議員の党員資格停止6ヶ月と野田国対委員長の辞任で幕を引こうとしているようです。

◆永田発言
◇「メールの信ぴょう性は立証できないが、まだ真実が含まれている可能性はある」
 あなたは未だ、メールが本物と立証しようとしているのでしょうか? お手並みを見てみたいものです。
 あの紙に印刷された内容が「事実」かどうかは、便所の落書きを信じるかどうか程度のことであって、あのメールを作った仲介者の意見でしかありません。

◇「内容が事実無根かどうか、まださまざまな調べが残っている」
 調べなければならないことがあるのは、あなたの問題であって私たち国民の問題ではありません。
 国民が明らかにして欲しいのは堀江社長(当時)のような鬼っ子がどうして生まれ、その片棒を政権与党が担いだのではないかとの疑惑です。
 ついでに、あなたがどのような方法でその紙を入手したのか、その仲介人は何の目的であなたにその紙を渡したのかを明らかにして欲しいものです。

◇「職を辞することなく、反省の上に立って反転攻勢のために踏ん張りたい」
 民主党の「反転攻勢」のために辞職しないのですか? 民主党などどうでも良いですよ。
 民主党のためでなく国民のために働いて欲しいものです。
 党のために尽くすような党員は、党の事務局職員として働けばよいでしょう。

◇「内容の根拠を裏付ける情報は他にもあるが、ここで軽々に話をしたらまたも信頼を失うことになるので、公表は控えたい」
 その「根拠」を国民の前に明らかにしないで「ある、ある」というのは、民主党のボスと同じですね。

◇「私は民主党を愛している。民主党が良くならなければ日本の政治はよくならない」
 どうぞご自由に。政治的信条は憲法で保障されていますから。
 誰を見ているのでしょうか? この国会議員は。

◆「謝罪」会見後の新聞の見出し
 永田議員が記者会見で「謝罪」をした後の新聞の見出しは以下のとおりです。
 永田議員は、最後までメールのプリントを偽物とは認めませんでした。
 見出しでは永田議員が辞職しないことへの批判が多いようです。謝罪の内容も納得できないと報じています。

 ▽永田議員悪あがき、メール偽物と認めず
 ▽民主党の混迷 できるのか「反転攻勢」
 ▽永田氏『混乱招きおわび』 民主メール問題 鳩山氏は辞意撤回 野田氏、引責辞任
 ▽メール問題/民主党は一から出直せ
 ▽メール問題 民主・東北の議員 執行部批判相次ぐ
 ▽永田議員謝罪も“全面降伏”せず
 ▽永田議員ペコペコ11回…偽物とは明言せず“最後の抵抗”
 ▽[永田議員謝罪]「説明責任は尽くされていない」
 ▽永田氏陳謝、辞職せず 民主の送金メール問題
 ▽民主、永田氏が謝罪・野田氏辞任
 ▽政倫審や参考人招致必要 永田氏会見で公明・東氏
 ▽◎政倫審や参考人招致必要
 ▽◎永田議員陳謝、辞職せず
 ▽永田議員陳謝、辞職せず 民主、送金メール問題
 ▽永田議員陳謝、辞職せず
 ▽政倫審や参考人招致必要
 ▽永田議員陳謝、辞職せず/民主、送金メール問題
 ▽前原代表 メール問題で謝罪
 ▽前原代表が謝罪 「メールは本物ではない」
 ▽民主・永田議員が謝罪会見、野田国対委員長は辞任
 ▽永田議員陳謝、辞職せず 民主、送金メール問題
 ▽永田議員陳謝、辞職せず
 ▽永田議員、党員資格の停止処分…民主が方針

◆社説では、
 3月1日付けの各紙の社説は一様に永田問題を取り上げています。

◇政治家にとって、言葉は命だ。(朝日)
◇それにしても、何という言葉の軽さだろう。(朝日)
◇何をわびているのかと疑問に思えてくる。(朝日)
◇これでは何を謝罪したのか分からない。(毎日)
◇永田議員の説明は、メールの真偽という、問題の核心があいまいなことだ。(読売)
◇国会を大混乱に陥れた責任 は重大であり、単なる謝罪で済むような話ではない。(日経)
◇陳謝したとはいえ、説明責任が果たされたとは言えまい。(読売)
◇そもそも情報提供者は存在するのかどうかが疑われていることを認識すべきだ。(産経)
◇そんな疑問符がついてしまえば、二大政党制のもとでは致命的ですらある。(朝日)
◇永田議員の情報分析能力や調査能力は極めてお粗末と言うほかない。(日経)
◇議員としての資質、判断能力を疑われても仕方あるまい。(読売)
◇永田氏は国会議員としての資質や適格性が厳しく問われている。(日経)
◇軽率極まりない。にもかかわらず党員 資格停止という党の処分は中途半端で、その意図がよく分からない。(毎日)
◇事態の 深刻さを考えるといさぎよく自ら議員辞職する選択もあったのではないか。(毎日)
◇そのこと(真実が含まれている可能性がある)を理由に議員辞職を回避するような態度をとるべきではない。(日経)
◇民主党の問題処理能力の低さも露呈している。(産経)
◇政権を担う能力、責任感はあるのか。(朝日)
◇前原体制は問題処理能力の欠如をさらして迷走している。失墜した信用の回復ど ころか、党の存続も危ぶまれかねない。(東京)
◇自民党執行部からは「弱体化した前原民主党の方がくみしやすい。(毎日)
◇米軍基地再編や撤退タイミングが迫るイラクの自衛隊問題に、官製談合、耐震偽装事件と、懸案の数え切れない国会から国民の目を遠ざけたのは、独り相撲で 転んだ民主党だ。(東京)

 民主党等という集団が政党といえるようなものなのか、うがって見れば政党助成金ほしさに徒党を組んでいるだけの集団ではないかと思われます。
 民主党の両院議員総会で映し出される顔は、自民党の元幹部、社会党の元幹部、松下政経熟卒業生、、、泥石混淆です。

 今回の事件は、米軍基地、官製談合、耐震偽装等々山積する問題から、国民の目をそらした民主党の罪が一番大きいと思います。

 朝日新聞「民主党 この執行部でもつのか
 産経新聞「民主党 けじめにはほど遠い会見
 東京新聞「民主党の謝罪 傷を 広げた処理の遅れ
 毎日新聞「民主党 これではケジメにならない
 日本経済新聞「あまりにもお粗末な永田議員と民主党
 読売新聞「[永田議員謝罪]『説明責任は尽くされていない』
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