06/03/04 ことばの力
毎日新聞のWebサイトで、
発信箱「言葉はいのち」鈴木啓吾(毎日
新聞 06/02/26 東京朝刊)という記事を見つけました。
島根県出雲市でデイケアサービスをされているお医者さんが13年前から、認知症の老人に手記を書いてもらっておられるそうです。
認知症でことばをなくしたように見えた人も職員が寄り添うことで話し、書くことができるようになるのだそうです。
「物忘れはつらい」「自分自身が残念でくやしい」、、
そんな「気持ちをつづることで、認知症と向き合い、同じお年寄り
と物忘れの不自由さを認め合うことで、不安は和らぎ、徘徊(はいかい)や妄想が減ってくる。」と書かれています。
「残日録」(06/02/19)で紹介しましたが、夜回り先生・水谷修さんはの著書「こどもたちへ」の中でこ
どもたちに向けて、ことばとは
「恐ろしいものだ」と言われています。
私たちは私たちの寂しさを埋めるように携帯電話やメールの中にことばを打ち込んでいるとも言われています。
不幸せも幸せも、ことばを媒介してまわりの人に影響を与えていると書かれています。
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今、不幸を感じている人は、
人に対して何も語らないでください。
悩みを語り合うことは、不幸の連鎖を生むことになります。
幸せな人にしか、人を幸せにすることはできません。
幸せはきちんと伝染します。
自分が幸せになれば、かならず誰かに幸せをもたらします。
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ことばは人間の使う道具の一つです。この道具はよく切れるナイフです。使い方を誤ると自分自身や周りの人たちを傷つけてしまいます。
でも怖がっていては思いや、幸せを周りの人に送っていくことができません。怖がらずに使い込んで自らのものにしなければなりません。
ことばは私たちに豊かな人生を与えてくれています。
本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたり自然に触れたりした、外部からの刺激を様々な感動のことばに換えて感動を共有したり、議論をしたりして人生を豊
かにしてくれています。
私はことばの力を信じています。だから、ことばを大事に使って生きたいと思っています。
ゆっくりと頭
の中で自分の考えをまとめて声や文字に変換してい
く、このようなことを繰り返していくうちにことばは熟れて、自分自身のものとなっていくの
でしょうね。
私の母はかな釘流のカナ漢字交じりの文章しか書けません
が、孫やひ孫にせっせと手紙を書いて返事が来るのを楽しみにしてい
ます。
そんな母の惚け防止の手慰みに自分史を書いてもらおうかと思っています。まとまれば自費出版等できればよいのですが。
先日、大阪市営地下鉄のホームを歩いていましたら、竹中直人の暑苦しい
顔のポスターが貼ってありました。てっきり、サラ金・モビットのポスターかと思いました。近寄って見てみると政府広報の「構造改革」のポスターでした。
サラ金のコマーシャルのメインのタレントを、政府広報で使うのには意味があるのでしょうか?
サーチエンジンで[構造改革]で検索すると情報が見られると書いてありましたので見てみましたが、政府広報のCMの宣伝だけで何が言いたいのかよくわか
りません。URL:http://kouzoukaikaku.jp/
どこの広告代理店の扱いかわかりませんが、大変な金をかけたプロジェクトのようです。
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