Google
WWW を検索 残日録内 を検索
←Back  Haiku  Home Mail Archives Twitter  Next→

06/03/15 プロパガンダ

 いきなり、引用させてもらいます。
 「日本という国が近隣諸国から攻撃されたら守ってくれるのは米国だけだとか、米国の牛肉が輸入されないと困るとか、インフルエンザの症状を一日程度縮め る効果しかない薬が手に入らないことはたいへんだといったプロパガンダを日々目にしていれば、ますます米国なしには生きていけないと人々は思い込むように なっていく。そして豊かで自由な国で、飢餓の代わりに肥満やうつ病に悩む人々がまん延する。これがわれわれが誇る文明とは、あまりにも皮肉である。」(ビ ル・ トッテン「プロパガンダにさらされる日々」より)

 《プロパガンダ(propaganda)》宣伝。特に、ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝。(大辞泉)

 いつも紹介させていただいているビル・トッテンさんのコラム(Our World)に「USA Today」紙が国防総省が4億ドルをかけて海外メディアに親米のメッセー ジを流させる「心理作戦」に出たと報じられていたそうです。

 再び引用させていただくと、
 「もっとやせないといけない、もっと大きな車に買い換え、大きな家に住まないといけない、競争に先んじて勝ち組にならないといけない、これらもすべてプ ロパガンダである。そしてたとえそれは手に入れたところで幸せになれない。」

 私が「この国のマスコミはけしからん」と嘆いているマスコミの腰抜けぶりもアメリカのプロパガンダの影響なのでしょうか?
 マスコミよりも、インターネット上のミニコミのほうが真実を伝えていることが往々にしてあります。

 自分たちの幸せとは何か? 事実は、真実は何か? をしっかりと見極める目をもつことが必要ではないでしょうか。
 賢い市民になりましょう。

◆論理の破綻
 西村真悟被告の初公判のことを「残日録」 (06/03/11)で取り上げました。

 西村被告は弁護士法違反罪については容疑を認めましたが、組織的犯罪処罰法違反罪については「弁護士報酬として受け取ったものであり、犯罪収益を収受し たものではない」と正当な報酬だと言い張っていたそうです。
 違法行為である非弁活動で得た金を弁護士報酬であるとの強弁がすでに矛盾なのですが。
 「西村真悟議員、起訴事実を一部否認 弁護士法違反事件」(朝日新聞 2006年03月09日)

 本日(15日)の報道では「正当な報酬」だといっていた名義貸し報酬の約8割を所得隠しだとして大阪国税局に指摘されてい たそうです。

 「正当な報酬」を何故隠すのでしょうか?

 西村真悟衆議院議員は「今まで一納税者として税理士を通じて申告してきたが、国税局に修正を指導されたので、それに従いました。」と間抜けたコメントを 発 表しています。
 衆議院議員で弁護士である人間は「一納税者」よりも高い倫理観を求められています。「国士」気取りの男が都合が悪くなると「一納税者」として今度は責任 を税理士に押し付けようとしています。

 この男はどうしようもないですね。次回の公判が楽しみです。

 「西村真議員、3千万円申告漏れ 名義貸し報酬8割隠す」(朝日新聞 2006年03月15日)

◆税金で謝罪広告?
 偽メール事件で民主党は武部自民党幹事長の二男への謝罪広告を全国紙6紙に出したそうです。
 費用は1200万円で政党交付金は使わず、民主党と永田議員が負担するとのことです。
 「メール問題で民主が謝罪広告、15日付の6紙朝刊に」(読売新聞 06/03/15)

 「政党交付金を使わないで、民主党が負担」するってどういうことでしょうか?
 民主党の財布の中には政党交付金という税金が100億以上も入っているのですから、税金でバカ議員のバカ質問のケツ拭きをしているのではないでしょう か?

 民主党への政党交付金は17年12月の発表によると11,765,298,000円だそうです。因みに左の金額は117億6千5百万円です。
 http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051220_1.html

 この報道では武部幹事長の二男はこの謝罪広告を受けて、名誉毀損等での民事、刑事の訴訟を見送ったと報じられています。
 これで武部幹事長周辺へのライブドアの資金提供の疑惑が闇の中に埋もれてしまいそうです。

◆肩書き
 「女児連れ回しの元福岡県警巡査に懲役20年 佐賀地裁」
 福岡県警の巡査であった被告が小学生の少女を5人を連れまわし猥褻行為をしたという事件の裁判の記事です。

 見出しだけをみていては被告の「元巡査」という肩書きは、現役の巡査の犯罪なのか、元巡査であって当時は巡査でなかった人の犯罪なのかよくわかりませ ん。
 この場合の肩書きは「福岡県警巡査(当時)」とすべきでないでしょうか。

 また、記事では実名報道されていました。
 警察官の犯罪ではありますが、警察官としての権力を使った犯罪ではないので匿名報道すべきだと思います。

 「女児連れ回しの元福岡県警巡査に懲役20年 佐賀地裁」(朝日新聞 2006年03月14日)
inserted by FC2 system