06/03/31
静けさに帰る
加島祥造さんの「タオ 老子」の第16章「静けさに帰る」を紹介します。
老子「道徳経」の加島訳の言葉は、ぼんやりと膜がはったような私の頭では難解な部分もありますが、素直に飛び込んで心を落ち着かせたり、揺さぶったりす
ることばも多く
何度も紹介させていただいています。
◇第3章「飯だけはたっぷり喰う」:「残日録」(06/02/02)
◇第17章「最上の指導者(リーダー)」:「残日録」(06/02/03)
◇第23章「タオの方から助けてくれるさ」:「残日録」(05/02/20)
◇第24章「ライフには餘計な料理なんだ」:「残日録」(06/03/02)
◇第30章「自分を守る」:「残日録」(06/03/11)
◇第31章「人を殺して楽しむ者よ」:「残日録」(05/02/20)
◇第44章「もっとずっと大切なもの」:「残日録」(05/02/20)
◇第50章「生命(いのち)を大切にする人は」:「残日録」(05/02/20)
◇第57章「自由と静けさ」:「残日録」(05/03/20)
◇第74章「天の刑の執行人」:「残日録」(05/03/18)
◇第80章「理想の国」:「残日録」(05/02/20)
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第16章 静けさに帰る
虚(うつろ)とは
受け容れる能力を言うんだ。
目には見えない大いなる流れを
受け容れるには
虚(うつろ)で
静かな心でいることだ。
静かで空虚な心には、
いままで映らなかったイメージが見えてくる。
萬物は
生まれ、育ち、活動するが
すべては元の根に帰ってゆく。
それは、静けさにもどることだ。
水の行く先は−海
草木の行く先は-大地
いずれも静かなところだ。
すべてのものは大いなる流れに従って
定めるところに帰る。
(そして、おお、
再び甦(よみがえ)るのを待つ。)
それを知ることが智慧であり
知らずに騒ぐことが悩みの種をつくる。
いずれはあの静けさに帰り
甦るのを待つのだと知ったら
心だって広くなるじゃないか。
心が広くなれば
悠々とした態度になるじゃないか。
そうなれば、時には
空を仰いで、
天と話す気になるじゃないか。
天と地をめぐって動く命(いのち)の流れを
静かに受け入れてごらん、
自分の身の上でくよくよするなんて
ちょっと馬鹿らしくなるよ。
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私たちは知恵浅く、色々な悩みの種を自ら作っています。
殺伐とした世の中、怒ることの多い世の中に生きていてカリカリとした文章ばかりを書いていないで、水が海に、草木が土に還るように、心静かに過ごし、た
まには空を仰いで天と話すことも大事なことだと思います。
◆
プロ野球、球団名の呼称
プロ野球が開幕しました。マスコミの報道する球団名の呼称は相変わらずスポンサー(オーナー)企業名のままです。
プロサッカーのように地域名で呼称しないのでしょうか。
マスコミの問題かと思っておりましたが、日本野球
機構のオフィシャルサイトでも企業名で表しています。
日本野球機構は各チームを下記のように呼称しています。
阪神、中日、横浜、東京ヤクルト、読売、広島東洋
千葉ロッテ、福岡ソフトバンク、西武、オリックス、北海道日本ハム、東北楽天
プロ野球側に地域に密着した球団経営の考えがないのですね。
◆JR西日本のダイヤ改正
3月18日にJR各社のダイヤが改正されました。
福知山線の事故を受けてJR西日本では、駅間の運行時間に少し余裕を持たせたダイヤにしたそうです。
ダイヤ改正ごとに、所要時間を短縮してきた大阪−三ノ宮間は今まで19分だったのが、新ダイヤでは20分となっています。
ダイヤ改正後は、駅で停車したあと少しの間があってドアが閉まります。わずか10秒程度のことでしょうが余裕を感じます。
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