06/05/30
映画
二題
最近観た映画2本を紹介します。どちら
も本当にあった話が映画化されたものです。
◆夢駆ける馬ドリーマー
先週末に天気予報の「雨」を見越して観てきました。(良いお天気でしたが)
気分が優れないときには、ほんのりとしたハートウォーミングな映画が良いですね。
舞台はアメリカ・ケンタッキー州レキシントン。騎手だったベンは今は馬も飼うことができない牧場の持ち主で雇われの調教師をして暮らしています。家族は
妻・リリーと娘・ケール、牧場の経営について意見が合わずに仲違いしている父・ポップは別棟に住んでいます。
ケールの楽しみは父の調教について行って馬を見ること、そして競馬について博学の祖父から競馬の話を聞くことでした。
ケールの好きだったソーニャという牝馬がレース中に骨折し転倒してしまいます。
馬主は即刻安楽死させるように命じますが、ベンはケールが好きだったソーニャを引き取ることにします。
そして、傷の癒えたソーニャはクラシックレースに参加することになります。
結末は予想どおりで、座り心地の良いシート(たまたまプレミアシートでした)に座り、何も考えずにストーリの展開についていけばよい映画でした。
ケール役のダコタ・ファニング という少女が好演でした。味のある女優さんに成長していくのでしょうね。
私は競馬をしません。テレビの競馬中継も見ませんし、馬券を買ったことがありませんが、劇中の競馬のシーンは迫力がありました。馬同士が馬体をぶつけ合
いながら走っているのですね。
◆グッドナイト&グッドラック
こちらの映画は、2週間ほど前の雨の土曜日に見てきました。
少し重いテーマで中々書き込めずにおりました。
1950年代、アメリカに吹き荒れた赤狩り(マッカーシズム)の現場で、創世記のテレビ放送に携わるジャーナリストたちの話です。
脚本から読み物に書き起こされたノベライゼーション(novelization)「グッドナイト&グッドラック」もあわ
せて読みました。
共産主義者やそのシンパと看做された人たちが地位や職を追われていく中、報復を恐れたマスコミは沈黙していきます。
CBSテレビの人気キャスター・マローと、プロデューサー・フレンドリーたちがマッカーシー上院議員の陰謀を番組の中で暴露、対決していきます。
政府などの権力や、スポンサー企業への配慮からか、物言わぬマスメディアの状況は今の日本とよく似ています。
アメリカ映画界ではチャーリー・チャップリンが事実上の国外追放されたことが有名です。
エリア・カザン(「波止場」「エデンの東」などの監督)、ウォルト・ディズニー、ゲーリー・クーパー(俳優)、ロバート・テイラー(俳優)、
ロナルド・レーガン(俳優、元大統領)らは告発者あるいは密告者でした。
それに対して、赤狩りは憲法違反だと声を上げた人たちはダニー・ケイ、ジュディ・ガーランド、ヘンリー・フォンダ、ハンフリー・ボガート、グレゴリー・
ペック、カーク・ダグラス、バート・ランカスター、フランク・シナトラ、キャサリン・ヘプバーン、ベニー・グッドマンがいました。
いつの世にも、体制や権力に迎合する人たちと自らの良心に従って生きる人たちがいるのですね。
この映画では登場人物が、共産主義者やそのシンパでないことが争われていて、赤狩りの是非について描かれていなかったことが不満でした。
ロバート・デ・ニーロが主演したハリウッドの映画界での赤狩りを描いた「真実の瞬間(とき)」の方が良かったです。
マローはヘビースモーカーだったそうですが、やたら喫煙シーンが多い映画でした。
煙のもうもうと立ち込めるスタジオの映像は何とかならないものでしょうか。
◆美味しい昼食
職場に自転車(ロードバイク)を持ち込んでいて近場の外出などに使っています。
今日は良いお天気だったので自転車に乗って少し足を伸ばして美味しいお昼ごはんに出かけました。
谷町6丁目の空堀商店街にある洋食屋モナミのハンバーグランチをいただいてきました。少し早めに出かけたのですが、11時30分にはほぼ満席の状態でし
た。
相変わらず柔らかくてふわふわのハンバーグにエビフライ2尾と丼のごはんに箸という庶民的なお店です。
身体と脳の疲れには美味しいものがよく効きそうです。5日振りに「残日録」も更新ができました。
◆ベランダ園芸
栽培者が弱っていると、野菜までシンクロナイズして弱るみたいです。
ラディッシュは2度、20個ほど食べることができましたが、ニンジンは未だにヒョロヒョロ、ほうれん草も弱々しいままです。苗を買って植えたナスには緑
色のアブラムシがついています。
インターネットで調べて見ると、光に弱いとのことですのでアルミホイルを用土の上に広げることにします。
栽培者が少し元気になりつつありますので、野菜も少しは元気になってくれるでしょう。
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