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06/08/05 平和と自由
 主権在民、戦争放棄、平和主義を謳った 日本国憲法は守られなければならないと思っています。
 と思いつつも、ぼんやりした頭ではなかなか自分の文章で表現することができません。

 何時も紹介させていただいているソフトウエア販売会社ア シストの社長ビル・トッテンさんのコラム「『平和のための行動』は詭弁」(06/07/31)を紹介させていただきます。
 拙い紹介では、ビル・トッテンさんの思いも十分伝わらない恐れもあります。是非、もとのコラムをお読みいただきますようにお願いいたします。

◆日本国憲法の意義
 トッテンさんは憲法の持つ意義を下記のようにいわれています。

 「作られた経緯はさておき、私は憲法第九条は素晴らしい法律だと思う。日本は広島、長崎に原爆を投下され、空襲では数百万人が命を失った。人類を破滅か ら救う唯一の道は軍備の撤廃と核兵器の廃絶しかなく、逆にいえば、いくら政府が軍国主義に走り日米同盟を補強したところで、核戦争の時代に日本のような小 さな島国が生き残る手段は平和しかない。だからこそ平和憲法を守り、それに沿って国家運営をしていくべきだと思う。」

 軍事力に軍事力で対抗することではなく、平和主義をつらぬくことが日本の生きていく道だということですね。
 日本国憲法のために軍備をもてないから、アメリカとの軍事同盟を結び守ってもらうのだという論理、アメリカに追随しなければ自力で軍備を持たなければな らないという論理などには組することはできません。

◆戦争の犠牲者は庶民
 一国の指導者が他国への戦争を決定しても、戦争で命を失うのは戦場に送られた兵士と戦場となった国の人たちです。

 「戦場となったイラクやアフガニスタンの人が望んでいるのは、自分の国から米軍に出て行ってもらうことだ。なぜならそれが自分たちの自由と平和につなが るからである。」

◆無法者はアメリカ
 この「残日録」(06/06/11)に書き ましたが、ザルカウィ容疑者がアメリカ軍の空爆で殺されたことについて、彼を誰が裁き、彼を殺害する権利がアメリカにあったのでしょうか?

 このことについてもトッテンさんは以下のようにいわれています。
 「米国はザルカウィ容疑者を有罪と判断し殺害する裁判官の立場にはない。しかし米国はその権利があるかのごとく振る舞っている。」

 当時のマスコミ(私が目にするテレビや新聞等では)に、このようなアメリカ批判の記事は無かったように思います。

◆傀儡国・日本
 戦争を放棄すると謳った憲法を持つ国で、憲法を一番に守らなければならない人たちが、憲法に違反しアメリカに追随して戦争に加担することは、この国の政 府がアメリカの傀儡政権である証左でしょう。

 憲法 第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

◆警察の不祥事
 ゆっくりと取り上げたいテーマですが、取りあえず見出し程度に書いておきます。

◇警察の不祥事1.5倍増
 06年1月から6月までの半年間で、警察官や警察職員の懲戒処分者(免職、停職、減給など)は194人となり、昨年同期比で約1.5倍増とのことです。
 交通違反の他に、盗みや詐欺、横領など確信犯も多数を占めているようです。
 「警察不祥事で懲戒 50%増」(NHKオンライン06/08/03)

◇捜査の失態
 秋田県の小学生殺人事件での秋田県警能代警察署、茨木市での女性監禁暴行事件での大阪府警茨木警察署と堺東警察署など警察の捜査ミスによって被害が拡大 している事件 が相次いでいます。
 警察白書などでは、事件の認知数の増加と警察官の増加のグラフを使って、検挙率の低下は警察官の「数」の不足だと書かれていますが、単純に「数」の問題 とは思えません。
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