自由民主党の総裁選挙の動向がマスメディアの好餌となっています。
　私たち殆どの国民（自民党員は全有権者の約１％）には選挙権の無い選挙の報道をしてもらってもどうしようもないことであります。

　しかし、現在の国会の議席構成では［自由民主党総裁＝総理大臣］の構図となり無関心でもいられません。
　ぼんやりと自由民主党総裁選挙ネタを眺めてみます。

◆五世、三世、二世
　政治家とは、よほど美味しいことの多い商売のようです。
　子は親の美味しい生活を身近に見て政治家への道を進みます。親の豊かさが子供の教育を豊かにし、代々政治屋としての地位を確保していくのでしょうか？
　富める者はより富み、貧しい者はより貧しくなっていくと言う格差社会の象徴です。

　麻生太郎さんは、大久保利通、元首相吉田茂等々、５代も続く老舗の政治屋のご出身、本命といわれている安倍晋三さんは、祖父に元首相の岸信介、父は元外 相の安倍 晋太郎と３代続く家柄、新参ながらも谷垣禎一さんも父は元文相です。
　また、その閨閥は財界、宮家にも及ぶ方々です。
　この一事を持ってみても彼らがどの層の代弁者かが分かるものです。

◆資産など
　彼らが私たちと違う世界の人たちだということを資産などから見てみましょう。

◇所得（０５年度）
　・麻生太郎：３，３０８万円（歳費等、株式配当：５４０万円等）
　・谷垣禎一：２，８２５万円（歳費等、講演料：１４６万円等）
　・安倍晋三：２，６１８万円（歳費等、テレビ出演料：５６３万円等）

◇資産（０５年１２月：単位・万円）                         

	土 地・建物	預 貯金 有価証券	総 額 家族分を含む	本 人分	貸 付金	借 入金
麻 生太郎	37,779	7,850	45,629	40,379	20,100	2,000
谷 垣禎一	2,583	3,075	5,657	4,707	0	0
安 倍晋三	9,796	5,030	14,826	14,026	0	0

◆改憲論者
　安倍晋三さんは総裁選挙公約に改憲を明記するといわれている人です。
　自著でも憲法前文が「敗戦国としての連合軍に対する『詫び証文』」のようだと書かれているそうです。
　こんな人に日本の総理大臣になってほしくありません。

◆消費税１０％
　谷垣禎一さんは消費税を１０％に引き上げると公言しています。
　消費税は社会的弱者を益々弱らせる税金です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　税率５％時の税負担　　　税率１０％時の税負担
　年間収入：　２００万円未満の家庭　　　　　　４．０９％　　　　　　　　　８．１８％
　年間収入：１５００万円以上の家庭　　　　　　１．２６％　　　　　　　　　２．５２％

　失政による国の借金の負担を、甘い汁を吸った大金持ちや大企業に負担させるのではなく、物言わぬ弱者から収奪しようとするような人に総理大臣になってほ しくありませ ん。

　因みに国の借金はおよそ７７１兆円（１世帯当たり１６４０万円）だそうです。
　「日本の借 金時計」より

◆理性？知性？
　麻生太郎さんは、口の悪さをご自身も認めておられるそうです。
　何かの意図を持って発言されているのか、時々の感情で話されているのか分かりませんが、 一国の代表者になっていただくには余りにもお粗末な人格だと思います。
　下に列挙するのは口の悪さではなく、頭の悪さ、品の無さの現れです。

◇０１年３月：野中広務さんの名前を挙げ「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなァ」と発言したと言われています。

◇０１年１０月：テロ対策特別措置法案に関する都内の講演で「相手が戦車で攻めてきたらこちらはバズーカ砲ぐらい撃たなければならない」と発言。

◇０３年５月、東京大学学園祭において「創氏改名は朝鮮人が望んだ、日本はハングル普及に貢献した」と発言。
　自らが社長をしていた麻生財閥は明治時代から筑豊で炭鉱を経営しており、多くの韓国人を徴用し 使っていたと指摘されています。朝鮮人の血と汗の恩恵で今の地位にあるのではないでしょうか。

◇０３年９月：総務大臣就任記者会見で、ITの発達で書類がなくなり「全てフロッピーで済むようになる」発言。
　今時、ペーパーレスだといってフロッピーデスクにデータを保存するような役所なり企業があるのでしょうか？

◇０５年１０月：九州国立博物館の開館記念式典で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」と発言。

◇０６年１月：名古屋市で「（高齢者は）ものすごく元気がいい。そして、（金を）持っとる。貯めるしか趣味がない、能力がない。貯蓄ではなく投資だ」と発 言。

◇０６年２月：日本が植民地支配下の台湾の義務教育に力を入れたと指摘した上で「台湾はものすごく教育水準が上がって識字率などが向上したおかげで今極め て教育水準が高い国であるが故に、今の時代に追いつけている」「我々の先輩はやっぱりちゃんとしたことをやっとるなと正直そのとき思った」と発言。

◇０６年７月：広島市内で、北朝鮮がミサイルを撃ち主要国が重大な関心を持ったことについて「金正日に感謝しないといけないな」と発言。

　「ウィキペディア」より

◆弱者のための総理大臣
　議院内閣制の元では、総理大臣は国会で決められます。
　多数会派の首領が、総理大臣になる仕組みです。

　弱者が弱者に優しい政治を望むなら、弱者に優しい総理大臣を選ばなければ生りません。
　そのためには、国会議員選挙で弱者の立場に立つ議員を当選させ多数派とするしかありません。

　彼らは、色々な手を使い弱者を目覚めさせないようなプロパガンダを展開しています。
　いつまでも金持の食い物にされている無知な弱者から立ち上がらなければなりません。

　まずは選挙に行きましょう。