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06/09/16 自転車とヘルメット
 私の趣味はサイクリングです。
 サドルに跨り、あの山の向こうまで、次の街まで、次の岬までとフラリフラリと小さな旅をしております。

 サイクリング愛好者には積極的にヘルメットを被る人たちと、被りたがらない人たちがいます。
 私はヘルメットを積極的に被る派です。転倒時の安全よりも、周り(特に車)から見てルールを守って走っているサイクリストだと見てもらうことにより、安 全な走行 ができるのではと思っています。

 最近はサイクリストだけでなく街乗りの軽快車でもヘルメットを被った人を多く見かけるようになりました。
 自転車の後ろに乗った子供が可愛いキャラクターのヘルメットを被っているのは微笑ましいものです。

  いつものサイクリングには右のようなヘルメットを被っています。
 街中では少し抵抗があります。でもヘルメットを被っていないと不安です。
 そんな時、アウトドア雑誌でカスク(Casque)という皮製の帽子(ヘルメット)を見つけました。

 「少し昔に自転車用のヘルメットとして一般的に使われていたカスクをそのまま再現しました。今のヘルメットに比べて保護性能では劣りますが小さく折りた ためるので携帯性に優れスーツでの通勤からカジュアルまでスタイルを選びません。」
 という説明文に惹かれて早速購入しました。左の写真がそのRinProjectのカスク(レ ザー)です。

 街乗りにせいぜい活用したいと思っています。

 さて、このカスクには「今のヘルメットに比べて保護性能では・・・」という記述がありましたが、その「保護性能」には規定があるのだろうかと気になって 調べてみました。

 「ウィキペディア(Wikipedia)」の「自転車用、徒歩通学用ヘルメット」の項には、概ね下記のような記述があります。
 ◇道路交通法上、自転車で公道を走行してもヘルメットを着用する義務はない。(ニュージーランド、オーストラリア等では着用義務がある)
 ◇自発的にヘルメットを被って走る人々向けに自転車用ヘルメットが発売 されている。
 ◇オートバイ用ヘルメットと同じくSG規格がある。
 ◇自転車競技に出場するには JCF(日本自転車競技連盟)認定のヘルメットを着用する必要がある。

 自転車用品・通販大手のサイクルベース あさひのサイトでヘルメットを見てみると、一部の製品に下記のような記述がありましたが、殆どの製品には安全基準を示す表示がありません。(21 品種中、国内産と思われるのは4品種)
 ▽JCF公認シール貼付
 ▽メーカ独自の「破損保証制度」
 ▽アメリカ消費者製品委員会安全基準(U.S.CPSC)認可
 ▽CE認可
 ▽SGマーク認定(子供用製品の一部)

 どうも安全基準は曖昧で、強制力がないようです。

 財団法人製品安全協会のホームページ には「SGマーク表示製品・自転車用品・自転車用ヘルメット」として、製品名とか型番でなくアライヘルメット等16 社の企業名が掲載されているだけです。

 JCF(日本自転車 競技連盟)のホームページには「公認ヘルメット(2005年−2006年度)」として18ブランド61品目の製品が申請企業名と公認日とともに掲 載されています。
 SGマークが企業名だけを記載しているのに比べると消費者に優しい情報だと思います。

  また、競技規則・第8条(装備)には、JCF公認ヘルメットの着用の義務が書かれています。公認基準は別に定めるとあり詳細は分かりません。

 安全基準が曖昧な状況では製品を選ぶのに迷ってしまいますが、私はJCF公認ヘルメットを被るようにしています。左は私のヘルメットの後部に貼付された JCF公認のシールです。


 JR西日本・福知山線脱線事故、松下電器製・温風暖房機一酸化炭素中毒事件、パロマ製・湯沸し器一酸化炭素中毒事件、シュレッダー事故、エレベータ事 故、トヨタのリコール隠しなど国民生活に直接関わる製品やサービスによる事故が起きた場合、行政の対応は後手後手に回っている印象があります。

 行政は、自転車用ヘルメットについても早急に安全基準を策定し、メーカーや輸入業者に基準の遵守を義務付けて欲しいものです。

 行政の動きは待っておられません。
◇自転車に乗る人はなるべくヘルメットを被りましょう。
◇自転車に乗せた子供にもヘルメットを被らせましょう。
◇できるだけJCFマークやSGマークの付いたヘルメットを被りましょう。
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