世の中には腹立たしいことばかり。
　老子の加島祥造訳「タオ　老子」から一遍を引用させてもらいます。

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　第３６章　優しい柔らかな光

　道（タオ）というのは、
　とても微妙な働きのものだ。
　しかし、よく見れば、明快なんだ。
　世の中はどんなふうに動いていくかが、
　見えてくる。

　勢（いきおい）づいているものは、
　それをさらに勢づかせると、
　早く萎（しぼ）むことになる。
　強大な権力には、
　もっと強い力を持たせえると、
　いっぺんに崩れ去る。

　流行しているものは
　もっと流行（はや）らせれば、
　たちまち消えてしまう。だから、もし
　奪いとりたいものがあったら、それに
　まずたっぷりと与えることさ。

　柔らかなものが
　固いものに勝ったり
　弱いものが
　強いものに勝ったりするのも、
　みんなこの微妙な働きからくるのさ。
　それは優しい柔らかな光なんだよ
　どんな強い力よりも勝るもの
　魚が深い淵にいる時、
　静かに生きて動いている
　あの動きなんだよ。
　あの光なんだよ。

　ぎらぎらした武器をみせつけて、
　脅（おど）したり強がったりしたって、
　長つづきはしないんだ。
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　日本海の向こうの総書記、太平洋の向こうの大統領、そして、この国の腐った政治家どもに辟易としていますが、彼らの持つ権力も、武器も、脅しも長続きし ないのですから、少しは肩の力を抜いてタオの働きをみてみましょう。

　と言いつつも。。

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　 麻生外相の許せない「核武装」関連の発言について少し。

◆外相、政調会長選任の責任は総理・総裁にある
　先日の中川昭一・自民党政調会長の「核武装」発言に同調する発言を繰り返しています。

　「隣の国が（核兵器を）持つとなった時に、一つの考え方としていろいろな議論をしておくことは大事だ」（１８日の衆議院外務委員会）

　「日本は言論統制された国ではない。言論の自由を封殺するということにくみしないという以上に明確な答えはない」（１９日の衆院テロ対策特別委員会）

　「核武装」発言では前科のある安倍首相も「議員個人個人が話すことは日本は言論の自由でしょうけど、党内の正式機関で議論することはないと思う」（１９ 日、首相官邸で記者団）

　任命責任を放棄するような発言をしております。

　「麻生外相、『核保有論議封殺しない』」（朝日新聞 06/10/19）
　「核」 論議　外相の答弁は不適切だ」（朝日新聞・社説 06/10/20）

　「隣国が核を持てば自分たちも持つ」「叩かれたら叩き返す」「（核武装を）議論することは言論の自由」「（与党の役員や外相の発言を）議員個人の発言は 自由だ」みたいな発言をする首相や外相はまともな論理の人たちではありません。

　中川昭一政調会長は、あの発言の後チェイニー・アメリカ副大統領と会談の予定があったそうですし、麻生外相の予定はライス・アメリカ国務長官との会談 でした。
　彼らの発言は宗主国の要人への尻尾を振るメッセージだったのでしょうか？

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　本題の京都市職員の腐敗ぶりを取り上げて見ます。
　京都市の職員の逮捕者は４月以降１４人にも上るそうです。

　マスコミの報道から拾ってみました。

��	発 生	職 場	職 員	逮 捕容疑など	処 分
1	４ 月	環 境局	男 性（３０）	女 子中学生２人に対する児童買春容疑	懲 戒免職
2	５ 月	環 境局	男 性（５６）	ナ イフを隠し持ち同僚らを脅した銃刀法違反容疑	停 職２ヶ月
3	６ 月	下 京区役所	女 性（４４）	車 のミラーに接触したなどと女子中学生をたたくなどした傷害容疑	停 職６ヶ月
4	７ 月	環 境局	男 性（２８）	サ ラ金のATMをゴルフクラブで壊すなどした窃盗未遂容疑	懲 戒免職
5	７ 月	環 境局	男 性（４０）	妻 に対する暴行容疑（起訴猶予）
6	７ 月	南 区役所	男 性（３４）	生 活保護受給者への一時金を水増し請求した約４１万円の詐欺容疑。受給者への貸付金など約９７万円の窃盗容疑で再逮捕	懲 戒免職
7	７ 月	環 境局	女 性（２６）	覚 せい剤取締法違反（使用）容疑	懲 戒免職
8	８ 月	環 境局	女 性（２５）	覚 せい剤取締法違反（使用）容疑	懲 戒免職
9	８ 月	環 境局	男 性（３３）	同 僚と覚せい剤の密売人を仲介し、自らも使用した同取締法違反容疑	懲 戒免職
10	１０ 月	南 部土木事務所	男 性（５６）	電 車内で携帯電話でメールをしていた客に因縁をつけ形態電話を麩壊し器物損壊と暴行の疑いで逮捕	停 職４ヶ月
11	１０ 月	左 京区役所	男 性（３３）	飲 酒運転で現行犯逮捕	懲 戒免職
12	１０ 月	市 立保育所	女 性（３４）	病 院内の待合室で置き引き	懲 戒免職
13	１０ 月	環 境局	男 性（５７）	免 許停止中に公用車を運転し、道交法違反（無免許運転）で逮捕
14	１０ 月	市 立保育所	女 性（３６）	無 免許運転で逮捕、覚せい剤反応が出て覚せい剤取締法違反（使用）で再逮捕

◆「逮捕者数は大した数字ではない」！！？？
　８月２８日の京都市議会で、桝本市長は市長就任後の１０年間の逮捕者が９０人にのぼることを指摘され「国全体の刑法犯の発生率からすると、（京都市の犯 罪・不祥事件数は）全体として大きな数値ではない」と吃驚仰天の発言をしていたそうです。
　この首長にして、この職員ありでしょうか。

　「京都市長/１０年で９０人職員逮捕『大きな数値でない』　抗議うけ発言撤回」（しんぶん赤旗 06/08/29）

◆逮捕者だけでない
　京都市は、不祥事多発で「服務規律強化月間」という月間を設けていたそうです。
　そのうち「逮捕者ゼロ月間」とかできるのでしょうね。

　月間運動の一環として、右京区役所が職員にアンケートを行ったところ、２３％の職員が自分の職場で不祥事が起ると危惧しているそうです。
　また、職場で遅刻・早退（休暇を取らないで？）しているのは１１％、セクハラがあると答えたのは６％、甘やかしているのは管理者でしょうか、労働組合で しょう か。

　「自分の職場で不祥事の可能性２割強に 右京区役所がアンケート」（京都新聞 06/08/28）

◆環境局の逮捕者８人
　環境局から大量の逮捕者が出ていることは、京都市が行ってきた同和地区住民の優先採用枠制度があるようです。

　京都市では７３年度から同和地区住民の就労機会を保障するためと称して、運動団体（解放同盟でしょうね）等の推薦者を面接のみで採用し多くを環境局など の現業職場に配属して きたとのこと。京都市の職員としての資質より解放同盟での適正で採用してきたのですね。
　採用者は９５〜０１年度で２５６人、それ以前は「記録がなく」不明とのこと。３０年以上も続けてきたのですから１０００人は超えているのでしょうね。

　市長も、
　「同和行政の大きな柱として『優先雇用』をしてきた。甘い採用をしていたのは事実で、不祥事の要因の一つだ」
　と発 言しているそうです。

　「逮捕９人、不祥事止まぬ京都市　環境局『解体的出直し』」（朝日新聞 06/08/24）

◆逮捕者を減らすには職員を減らすのが一番？
　桝本頼兼という市長は、京都市の教育長をしていたそうですが、何とも非論理的な頭の構造を持った人のようです。
　職員を半分にすれば逮捕者も半分になるという発想。

　環境局の職員の逮捕者が続いていることから、ごみ収集作業を行う職員を半減し、民間委託するという「改革」案を示したそうです。
　５０％の職員の首を切った後の職場が、今まで以上に適正に機能すると思っているのでしょうか？
　首切りの嵐の跡に残った職員の労働意欲は今以上に低下することでしょう。
　問題の本質が分かっていない木偶・市長です。　

　「不祥事続きで京都市長陳謝　環境局現業部門の削減案示す」（朝日新聞 06/08/28）

◆京都市役所には何でもあります
◇薬物中毒者を再雇用
　なんでもありの京都市ですが、詐欺や覚せい剤取締法違反で免職処分となった環境局の職員３人が５〜１７年後に再雇用されていたそうです。

　交通事故の関わる保険金詐欺事件で懲戒免職となった職員は５年後に面接、書類選考などで再雇用、覚せい剤取締法違反で職員不適格として分限免職となった 職員は１７年後に再雇用、恐喝事件を起した職員も９年後に再雇用と、開いた口が塞がりません。

　この３人の職場は環境局、運動団体が推薦してきたのでしょうね。それらの団体に何も言えない当局は不良職員とわかっていて再雇用したのでしょう。似非同 和に屈服した哀れな姿です。

　「京都市、免職処分にした３職員を再雇用」（読売新聞 06/08/25）

◇市営住宅の家賃滞納・１２５ヶ月
　同和地区の市営改良住宅に入居する市職員のうち、３５人が昨年度末現在、３か月以上の家賃（月額平均３万５０００円）を滞納しており、その総額約 １６３０万円。最悪のケースでは１２５か月（約１５０万円）を滞納している職員がいるそうです。

　京都市は１９９９年には１５４人、０２年には７１人と減少していると強調しています。
　この感覚も、市民感情からはかけ離れています。

　「京都市職員３５人が家賃滞納 市営住宅・２人、給与差し押さえへ」（京都新聞 06/08/25）

◇月に４日働く職員
　職員の不祥事に関する市議会の調査特別委員会で、１ヶ月に実質４日程度しか勤務していない職員がいることが明らかになりました。
　タイムカードは押されていたそうですが、勤務時間中の行動は誰も把握していなかったそうです。

　さすが京都市長は「（この職員は）同和地区出身であることを脅しの材料に使うなど、同和問題を悪用する行為があったと 考えられる」と発言しているそうです。
　京都市役所が、似非同和の圧力に屈していたということです。

　「『月４日労働』の市職員、懲戒処分へ　京都市」（朝日新聞 06/10/03）

◆労働組合
　労働組合（京都市職員労働組合）が「京都市が公表した『信頼回復と再生のための抜本改革大綱〜不祥事の根絶に向けて〜』に対する声明」という文章 を公開していますが、京都市の「改革」案への批判ではありますが、犯罪者を生み出している労働組合としての自覚がないように思われます。
　このような声明が誰の心を打つのでしょうか？自己満足ではないでしょうか？


　書けば書くほど、京都市役所は魔界のような職場です。
　京・阪・神、三都物語。
　市職員出身の市長、共産党を除くオール与党、似非同和への屈服、労働組合の不甲斐なさ。。。
　惨都物語です。