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06/10/25 交々のこと
◆良いこともある
 私企業・武田薬品の研究所建設に総額355億円の税金を出すという馬鹿げた大阪府の施策を紹介(残 日録06/10/11)しました。
 武田薬品は新研究所の建設を大阪府茨木市ではなく、神奈川県藤沢市と決定したそうです。

 大阪府民は355億円を負担しないですみました。大変喜ばしいことであります。
 神奈川県は80億円の補助を約束しているようです。

 「武田薬品工業、藤沢に新研究所 新薬の研究開発を加速」(朝日新聞 06/10/25)

◆携帯電話番号持ち運び制度はじまる
 携帯電話事業に参入したソフトバンクモバ イルの割引料金が大きく取り上げられていますが、しっかり見ないと落とし穴があるかもしれません。

◇メール¥0
 料金がかからないメールのやり取りは、ソフトバンク同士のSMSと電話番号を使ったMMSだけで、Eメールアドレス (xxx@softbank.ne.jp)での通信は有料です。
 「すべてのメール代を0円に!」は間違いです。

◇基本料金以外はすべて0円
 基本料金だけで済ませるには、ソフトバンク同士のみで通話を行ない、ソフトバンク同士のSMSと携帯電話番号を使ったMMSしか利用しない人に限られま す。
 ソフトバンクのシェア(16%)から見て現実的とはいえません。

 こちらに詳しい情報があります。
 「ソフトバンクの『予想外割』は本当に安いのか

 今回のソフトバンクのキャンペーンは不当広告に当たらないのでしょうか。

◇朝日新聞の社説(06/10/25
 朝日新聞の25日付け社説は「番号持ち運び『携帯』をもっと安く」と題して携帯電話番号持ち運び制度について書かれていました。
 少し違和感の残る社説でした。

 番号を持ち運べることにそんなに意味があるのでしょうか?

 「これまでは、番号が変えられないために、一度契約するとその会社に囲い込まれてしまいがちだった。そうした壁を低くしたことで各社の緊張感が高まり、 サービスや料金の競争を通じて利用者全体に恩恵が及ぶことが期待される。」
 本当に利用者が恩恵を受けることができるのでしょうか?私は懐疑的に見ています。
 市場の自由化は、サービスや商品の利用者、消費者によりよいサービスやよりよい商品を提供してきたでしょうか?

 また、ソフトバンクモバイルの「ゼロ円キャンペーン」に対しても無批判です。
 「ソフトバンクモバイルは自社の携帯同士なら通話料がかからない料金プランを打ち出した。」
 自社の携帯同士でも、時間帯やメールの種別によって無料じゃないのです。
 能天気な社説でした。

◆不快な営業
 客を馬鹿にしたような無礼、不快なセールスが横行しています。

◇先にセールスと言え
 「NTTコミュニケーションの代理店ですが、電話の請求書を見てください。NTT西日本の支払欄の単価が×円からY円に安くなり、NNTコミュニケー ション分と一緒に請求されます。ついてはNTTコミュニケーションのプラチナラインへの加入いただかなくてはいけません・・・」

 電話の請求書を持ち出して、フムフムと見ていた私は馬鹿みたい。
 はじめに「NTT××のプランの紹介ですが。。。」といえば、すぐに電話を切ったのに付き合わされてしまいました。

◇提案書
 「電話料金に関するご提案」と書かれた郵便がNTT西日本から来ていました。
 電話料金が安くなる提案書が入っているのかと開封してみると提案書でなく、電話の利用に関するアンケート用紙が入っていました。

 数日後、NTT西日本だという男性から「ご提案の郵便は届いていますか?」と電話がありました。
 「あれは提案じゃないだろう、アンケートじゃないか」というと「すみません」でおわりました。

◆短歌2首
 先日(10月9日)の朝日歌壇から気になった歌を紹介します。

◇少年の日に見た老人になっているのか己自身そう思わねど (馬場あき子選 城陽市 山仲勉)
 ご同輩、同感ですね。
 自分の老いは中々認め難いものですが、他者の目には幼き頃に見ていた老人の姿に映っているのでしょうね。
 帰宅途中の電車の窓に映る老いたる男の姿を見て、わが身だと気付くようなこともあります。

◇今朝もまたすまして乗り込む同志たち御堂筋線女性車両に (佐佐木幸綱選 大阪市 石橋佳世子)
 あの車両(はこ)に乗り込む女性たちは「同志」なのですね。
 同志たちは、働く女性としての悩みなどを共有しているのでしょうか。

 男性の乗客を「同志」と思ったことは見たことはありません。
 ライバルとしか見ていなかったようです。

◆大阪ヨーロッパ映画祭
 大阪ヨーロッパ映画祭は、今年で13回目だそう です。
 大阪在住なのですが、飲食店に置いてあったパンフレットを見て初めて知りました。

 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」やチェコの映画など見てみたい作品もありますが、公式のホームページが散々です。

 パンフレットに書いてあったURLでアクセスしてみました。http://www.oeff.jp/
▽大阪府下10会場で凡そ1ヶ月間、数十作品の上映なのにWebサイトではタイムテーブルがありません。
▽入れ子になったフレーム構成
▽半角カナ
▽素人のページのようなカラーリング
▽小さな画面のパソコンでは見づらい画面のサイズ
▽パンフレットのダウンロード・サイズが5.27MB

 飲食店に置いてあったパンフレットの方がよほど見やすいものです。
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