06/10/27 地方紙を読む
インターネットのお陰で全国の新聞記事を読むことができます。
今回は地方新聞の記事からいくつかを紹介します。
◆エンゼルトランペット
エンゼルトランペットという名前の花があり、盛岡市のお宅で見ごろで良い香りがしているそうです。
家人は「手入れが大変だったが、きれいに咲いてくれてうれしい」おっしゃっているそうです。
「エンゼルトランペット鮮やか 盛岡」(岩手日報 06/10/26)
花の小径というサイトによりますと、ブラジル中部の原産だそうで、北国の盛岡での越冬の世話など大変なことで
しょう。
つる性の低木で挿し木で増やせるそうです。和名は南国さんの曼陀羅花(まんだらげ)とありがたい名前です。
この種の記事は地方新聞だけでなく、中央紙の地方版にもよく登場します。ほんわかネタでした。
◆荒れる中学生
埼玉県西部の町で23、24日に中学生の暴力事件が相次ぎ合計9人が逮捕されたそうです。
同時多発暴力事件ですね。
◇「『失神ゲーム』で胸強打 3年生3人を逮捕・新座署」
「失神ゲーム」などというものがあるのですね。
相手の胸を強くたたいて失神させる暴行のようです。
新座市の中学校で逮捕された3人を含み5人の生徒が、他のクラスの生徒を呼び出し心臓部分を強く突き意識を失わせていたとのことです。
新座署の都築初夫副署長の話では「医師の話では、この意識消失は脳振とうに似た“心臓振とう”。意識が戻らないと五分で脳死状態になり、十分後に死に至
る可能性
がある」危険な暴力行為だそうです。
◇「所沢では中2同級生に暴行」
中学校のトイレで、同級生の胸を殴り約2週間のけがをさせた傷害の疑いで所沢市内の中学2年生が逮捕されました。
逮捕された少年は、被害少年に対して7月頃から繰り返し暴行を働いていたそうです。
◇「朝霞は3年生5人 小学校の窓ガラス44枚割る」
朝霞市内の中学3年生5人は、9月25日夕刻、市内の小学校に侵入し金属片やモップの柄などで使用していない旧校舎と体育館の窓ガラス44枚を割った建
造物侵入と器物損壊の疑いで逮捕されました。
少年らは「ストレス解消になる」などと話しているそうです。
「荒れる中学生 県西部で逮捕相次ぐ」 (埼玉新聞 06/10/25)
暴力行為に彼らを駆り立てているのは何でしょう。
犯行の動機を「ストレス解消」といっている少年たちもいるそうですが、彼らのストレスの原因は何でしょう。
被害者にも加害者にも心痛む事件です。
◆再チャレンジ
安倍首相が言いだした「再チャレンジ」ですが、中越地震で壊滅的な被害を受けた旧山古志村を含む新潟県の3市が、地場産業の再建を再チャレンジ事業とし
て認定して欲しいと山本有二再チャレンジ担当相に要望したそうです。
ばら撒きの施策が功を奏するのでしょうか?
「山古志など再チャレンジ指定を」(新潟日報 06/10/25)
◇市街地活性化策も花咲かず
街の中心部の空洞化に歯止めをかけようと平成16年度までに国が自治体に出した事業費は2兆円を超えています。
会計検査院の調べでは、平成10年度、11年度の計画の一部が着手もされずにいるような地区が8割も占めているそうです。
そして、該当地区の売上額や商店の数などは、施策実施前より落ち込みが激しく歯止めはかかっていないとのこと。
国の補助金事業などというものは概ねこのようなものです。
補助金欲しさに計画を作っているのですからしょうがないのでしょうね。
「中心市街地活性化策 成果出ず」(NHK 06/10/26)
◇山本有二
「再チャレンジ担当大臣」、このネーミングにはあきれ果てますね。
山本有二さんは、9月の自民党総裁選で安倍晋三を支持するグループを組織した功績が認められ晴れて大臣の椅子を掴んだようです。
山本さんは、内閣府特命担当大臣(金融担当)で、再チャレンジ担当大臣を兼任しているのだそうです。
その山本さんはサラ金規制の貸金業規正法改正案に対して「厳しくすればいいというわけではない」「多重債務をなくす一方で、必要な人にお金が行き渡るよ
うにもしなければならない」とサラ金業界への厚いエールを送っているそうです。
サラ金から業界の政治団体「全国貸金業政治連盟」(全政連)からパーティー券購入などの献金を受けている人です。
(ウィキペディアより)
◆県警、ダイエット作戦成功
検挙率の低下の原因が、組織や警察官の質の低下にあることを棚に上げて、警察官の数が足りないといっている警察が「ダイエット」とは何ごとかと読んでみ
ま
した。
富山県警が職員の肥満解消に行ったダイエットコンテスト「BMI(国際的な体格指数)減少コンテスト」で参加者の平均体重が1.8kg減少したそうで
す。また、80%以上の職員の体重が減ったそうです。
「県警、ダイエット作戦成功 平均1.8キロスリムに」(北国新聞 06/10/26)
職員のダイエットも大事ですが、心のケアも大事かと思います。
先日は南砺署の巡査長が飲酒運転事件で検挙されています。
この巡査長の飲酒ぶり(残日録06/10/05)を新聞報道で見る限りは重度のアルコール依存症だと思われます。彼の周りの家族や職
場の人たちは飲酒癖を分かっていたはずです。
富山県警からの能天気な発表情報と、それを無批判に掲載している新聞にもがっかりです。
富山県警の対応の悪さはこちらの記事をご覧ください。
「飲酒警官に甘い富山県警」(毎日新聞 06/10/14)
◆求人広告
「新聞記者 ホームラ
イター募集」(伊勢新聞 06/10/26)という求人広告がありました。
内容は以下のとおりです。
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市民記者の生活感溢れる記事に期待したいです。
◆領収書無しの支出
島根県は議員や職員の飛行機での出張旅費の支払いに、1997年から「往復割引を最も安い
価格」と認定して領収書の添付を義務付けていなかったそうです。
最近は ホテル宿泊と航空券がセットになった商品が安く販売されており、最高では1回1万数千円の「差額」があり、制度の見直しを検討しているそうで
す。
「島根県が旅費領収書添付せず」(山陰中央新報 06/10/26)
◆吸殻ポイ捨てで減給処分
佐賀市は、公用車運転中にタバコを投げ捨てた職員と、勤務中にアダルトサイトを見ていた職員を減給処分にしました。
54歳の職員は、3月と9月に禁煙の公用車を運転して国道を走行中にタバコを投げ捨てたとのこと。3月には口頭注意をしていたが2度目ということで減給
処分となったそうです。
どちらも後続車からの通報で発覚したそうです。
32歳の職員もアダルトサイトの閲覧の常習者だったようです。
「ポイ捨て、アダルトサイト閲覧で2職員処分 佐賀市」(佐賀新聞 06/10/26)
◆振り込め詐欺
宮崎県内では10月に振り込め詐欺と思われる不審電話が相次いでいて、20日から24日までの5日間で8件の相談が県警にあったそうです。
70歳の男性に「娘さんが赤信号を無視して事故を起こした。事故の相手は妊婦で手術費用101万円が必要」との電話があり、指定の口座に振り込み騙し取
られた高齢者もおられ、不届きものは高齢者を狙っているとのこと。
送金の名目は交通事故の示談金、被害者の手術費やセクハラの示談金名目もあった。
「事故装い「示談金」要求 不審電話が急増」(宮崎日日新聞 06/10/26)
◆ミサイル配備、「沖縄は喜んでほしい」
久間防衛庁長官は26日の参議院・外交防衛委員会で、アメリカ軍の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の沖縄配備について「幸いなことに沖縄には米軍
がPAC3を置いてくれた。わが国の予算の中で追いつかない点を先にやってくれたわけだから、むしろ沖縄の人は喜んでもらいたいと私は思っている」と述べ
たそうです。
久間長官の選挙区(長崎2区)にミサイルを配備して「長崎県民には喜んでほしい」といえるのでしょうか?
この男も売国奴であります。
アメリカは日本を極東防衛のための基地として使っているのです。
アメリカ軍は国民を守らない、守れないことは9・11で証明済みではありませんか。
アメリカ「国防」総省は「国を守る」のではなく、他国に侵略するためにあるのです。
日本を守ってくれるという幻想を国民に植え付けているのでしょう。
ミサイル発射台が着々と建設されているという報道もあります。
「PAC3配備「幸い」と久間長官」(沖縄タイムス 06/10/27)
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