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06/11/05 ご近所お散歩
 今日も自転車には跨れませんでした。

 出かけなければとの気持ちは強くあるのに、7時出発、8時出発、9時出発と遅らせながら、最後にはこの時刻からでは予定のコースを走れないと、自分で出 かけない理由を 作ってしまいます。

 サイトの更新をしようとパソコンの前に座っても、なかなか手が進みません。
 井上ひさしさんがいわれるように「難しいことをやさしく,やさしいことを深く,深いことを面白く」書いてみたいと大仰に構えてはみたものの、読んだ本の 文章 がすんなりとは入ってこず、何度も読み返し分かったつもりで、紹介しようと書き始めると殆ど理解できていなくてページを繰りなおすことばかりです。

 気分直しに、ご近所を探検することにしました。

◆撮り鉄
 私の住むJR東海道線・山崎駅付近は線路が大きくS字形にカーブしていて、鉄道マニアのカメラマン(「撮り鉄」というそうです)に人気のスポットだそう で す。

 今日(14時頃)には、線路際の道路に20人以上の人がフェンスに立派なカメラを構えています。
 駅のホームの大阪よりの端にも、上下ホームに20人ほどの撮り鉄が陣取っています。
 特別な列車が通るのでしょうか?

◆大山崎山荘
 駅裏の道を通って、大山崎山荘に登ります。
 紅葉シーズンは庭内での写生禁止との貼り紙があり、少し鬱陶しい写生のグループがおらず静かな庭園です。 

 楓の紅葉はもう少し早いようです。石蕗(つわぶき)の黄色い花が目に付きます。
 鉄で作った飾り細工の門橙は、手入れもされずに朽ちかけています。

美術館
 コーヒーが飲みたくなり、見学はしないつもりで来た美術館に入ることにしました。
 企画展は前回と同様の「民藝の原点『三國荘』展と影山公章ジュエリー展」です。
 2階の喫茶室に直行します。
 店内は混んでいますが、隅のテーブルに腰をおろしコーヒーをいただきます。

 もう少し、落ち着いた雰囲気で飲みたいのですが、ざわざわと落ち着きません。
 喧しい訳ではないのですが、隣に座った6人連れの女性客のおしゃべりが耳に付きます。
 早々に退散します。

◆寶積寺
 庭園を散歩しながら、裏手に回り寶積寺に向かいます。
 山荘の庭園内で写生ができない人たちが、山荘裏手で写生をしています。

 山荘の裏庭にはタンポポが綿帽子姿で風に揺れています。

 寶積寺には、天王山ハイキングの人たちがいて、そこそこの賑わいです。
 ぼんやり三重の塔を見ていると、ボランティア・ガイドの女性が「閻魔像を拝観しないか?」と声を掛けてくれました。
 閻魔堂は真新しいのですが、堂内には閻魔大王を中央に司録菩薩、司命菩薩、倶生神、暗黒童子が脇に座っています。国指定の重要文化財だそうです。

 本堂脇に石塔が建っていますが、大きく傾いています。
 セメントで固めているにしても、どうして倒れないのでしょうか?

大阪水上隣保館
 JR山崎駅のホームから山手を見れば[大阪水上隣保館]の大きな看板が目に付きます。
 下に幼稚園、上のほうに福祉系の専門学校があることは知っていました。

 幼稚園脇の細い坂道を登って、専門学校の方に登ることにします。
 天王山の山麓に専門学校、児童養護施設、診療所、乳児院、老人ホームなどが点在します。
 新しく立派な建物です。
 大勢の子供たちで賑やかです。

 帰宅後にインターネットで調べてみました。
 1931(昭和6)年、大阪湾の水上生活者の子供たちを養育するために作られた施設だそうです。
 大阪市港区にあった施設は、1945(昭和20)年6月1日の大阪空襲で全焼し、現在の地に移られたそうです。

 現在も水上生活者はいるのでしょうか?
 現在では公園や河川敷に定住する野宿生活者が目に付きます。

 「水上」は「みなくち」でなく、「すいじょう」だったのです。「みなくち・りんぽかん」と読んでいました。

◆椎尾神社
 老人ホームを下ってくると茶色のサントリー山崎蒸留所の建物が現れます。
 山手には椎尾神社の小さな社があります。
 案内によると元は「西観音寺」というお寺だったそうです。

 近所にあって、いつも訪れる場所と未だに踏み入れたことの無い場所があります。
 今日は少しですが、生活圏に溶け込めたような気がしました。










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