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06/12/27 物を考えない国民作りが進む
 残 日録(06/12/06)で新聞の紙面の半分以上は広告で占められている事を書きました。

 日本民間放送連盟は、「放送倫理/日本民間放送連盟 放送基準」の中で、テレビ番組と広告の量を規定(ex.30分以上の番組の場合 は10%以内)しています。
 新聞にも同様の規定はないのかと、日本新聞協会に下記のような問い合わせを12月5日にしましたが未だに回答はありません。

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 日本新聞協会 経営業務部広告担当 様
 早速ですが、お尋ねします。
 新聞には民放連が規定している「放送基準」のような基準で広告の紙面の割合の上限などを決めておられるのでしょうか?
 お教え願います。
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 新聞には広告量(割合)の基準はないようです。

 さて、年末年始にかけてテレビ番組は「物を考えない国民」を作ろうとする国の方針に沿ったかのような馬鹿番組の目白押しです。
 高学歴のテレビ局の社員が低俗な番組を作っています。

 新聞もまた、ギャンブルである競馬をスポーツ視したり、プロ野球選手の海外移籍問題を異常に報道したり、八百長臭プンプンのボクシングを追いかけたり と、少なくとも私には重要と思われない事柄に紙面を割いています。

 12月26日付けの朝日新聞は(全28ページ)の構成は以下のようです。
◇内容は問わずに新聞記事と認めたいもの
 ・1面や社説等の総合欄:3ページ
 ・社会欄:3ページ
 ・政治欄:1ページ
 ・国際欄:2ページ
 ・経済欄:2ページ
 ・生活欄:1ページ
 ・地域:1ページ
 ・投書などオピニオン:2ページ
◇新聞記事と認めたくないもの
 ・全面広告:5ページ
 ・スポーツ欄:3ページ
 ・株式欄:2ページ
 ・ラジオテレビ欄:3ページ

 新聞も「物を考えない」「国の方針に従う」国民作りに一役買っているように思われます。


◆大人は、まず行動を
 夜回り先生・水谷修さんは26日付け朝日新聞に「暗い顔に、優しく声をかけていますか」と題して、
 「・・・子どもに関する問題が生じると、学校は、教育委員会は何をやっているんだと責めます。でも、待ってください。そのあなた自身は何を子どものため にしていますか。暗い顔で登校していく子どもたちに、講演でさびしそうにたたずむ子どもたちに、夜の町にぽつんと座り込んでいる子どもたちに、『どうした の』と優しく声をかけていますか。まずは、動きませんか。子どもたちは待っています」(引用)
 と書かれています。

 朝日新聞でも数週間にわたって「苛めているあなたに」「苛められているあなたに」と、識者?のメッセージを伝えていましたが、誰も自分の電話番号も、 メールアドレスも公開していませんでした。

 水谷さんは「文部科学大臣や各都道府県の長、教育長、校長、特に教育再生会議のメンバー達は、自分のメールアドレスや電話番号を公開し、相談しにおいで と、苦しんでいる子どもたちの前に一人の大人として立たないのでしょうか」といっています。

 似非教育者や似非文化人の浅さを突いています。
 特に、教育者、成功者ぶった教育再生会議のメンバーには辟易とします。
 そのメンバーはこんな人たちです。

 浅利慶太(劇団四季代表・演出家)
 池田守男(株式会社資生堂相談役)
 海老名香葉子(エッセイスト)
 小野元之(独立行政法人日本学術振興会理事長)
 陰山英男(立命館大学大学教育開発・支援センター教授、立命館小学校副校長)
 葛西敬之(東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長)
 門川大作(京都市教育委員会教育長)
 川勝平太(国際日本文化研究センター教授)
 小谷実可子(スポーツコメンテーター)
 小宮山宏(東京大学総長)
 品川裕香(教育ジャーナリスト)
 白石真澄(東洋大学経済学部教授)
 張富士夫(トヨタ自動車株式会社会長)
 中嶋嶺雄(国際教養大学理事長・学長)
 野依良治(独立行政法人理化学研究所理事長)
 義家弘介(横浜市教育委員会教育委員、東北福祉大学特任講師)
 渡邉美樹(ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO、学校法人郁文館夢学園理事長)
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