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07/02/18 映 画「かぞくのひけつ」
 久し振りに大阪の下町・十三(じゅうそう)の第七藝術劇場(七藝:ななげい)に出かけま した。
 今回の映画は「かぞくのひけつ」 です。この映画は七藝・復活記念作品と銘打たれています。

 七藝は、経営困難なミニシアターのご多分に漏れず、1999年5月末に閉館を前提とした休館となりました。
 そして、映画ファン、十三の人たち、スタッフなどの努力の結果、02年7月に再館しています。

 「かぞくのひけつ」の公式ページにある 「ナナゲイの紹介」です。

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 「映画の灯を消さないで」という声が、ひとつの映画館を蘇らせました。

 「ナナゲイ」の愛称で知られる大阪・十三のミニシアター「第七藝術劇場」。地元の人々が、映画制作会社の幹部や評論家など専門家による運営委員会を立ち 上げ、地元飲食店と提携し、関連事業の展開、ロケ誘致などにも積極的に取り組むという新たな形での再出発に漕ぎつけました。

 「ナナゲイ」復活を記念し、十三を舞台に誕生した本作品。監督をはじめ、スタッフやキャストの大半が関西出身という超コテコテの大阪発映画。もちろん、 可笑しくて、哀しくて、ジ〜ンと心が温かくなる大阪人好みの、とってもハートフルな人情物語です。
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 十三の街で不動産屋の営む家族を取り巻く人たちの人情コメディです。
 女癖の悪い父親(桂雀々)、男勝りで商売を切り盛りしている母親(秋野暢子)、思春期の高校生の長男(久野雅弘)の3人家族の中に、父親の浮気相手(ち すん)がアルバイトとして働き出します。

 浮気を繰り返す父親、浮気が発覚するたびに家出を繰り返す母親、自分が性病だと思い込みガールフレンド(谷村美月)とキスもできない長男、、、最後には 痴話喧嘩騒動とお決まりのお話です。
 ほんわかとした映画でした。

 キャストは殆どが関西出身者で、彼らの関西弁は安心して聞いておられました。

◇特異な芸人
 映画が始まる前の劇場に男声の「みかんの花咲く丘」が流れていました。
 ♪い〜つかきぃーたおーかぁー かあ〜さんとぉーー
 中々味(癖)のある歌声です。

 劇中、自分が性病だと思い込んでいる長男が訪れる漢方薬局の主人(テント)が「行先は若者」を歌っています。

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  若者は皆、悩 んでる。
 若者は皆、迷ってる。
 悩んでるからこそ、
 迷ってるからこそ、
 若者なんだよと
 言ってやったほうがイイのか。悪いのか。
 迷ってる俺も、若者なんだろか。
 若者の行く道は、ある程度、遠い。
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  何とも良い雰 囲気の歌でした。

 テントさんの「みかんの花咲く丘」と「行き先は若者」は「デカメロン」という CDに収録されています。

◇もう一人の特異な芸人
 数週間前に、神戸での小さな集まりで松元ヒロさんのライブを聞くことができました。
 反戦を、平和を、9条を守れという思いを毒を含んだ笑いに包んで吐く力に感服しました。

 私たちは、メディアへの露出の多い人しか知ることができません。
 マスメディアに頼らないで、これからは露出度の低い芸人さんにも注目していきましょう。
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