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07/03/13 温度差
 生活環境が変化し仕事の負荷も大きくなり、少し疲れ気味です。
 酒量は多くはありませんが毎夜の飲酒が欠かせません。帰宅後は、何もできずに布団に入る毎日です。
 このWebサイトの更新も中々進みません。
 また、9日のガンジーの会主催の「9の日・9条・ハンストイン」にも参加できませんでした。

 残日録 (07/02/01)で書いた粉飾事件のその後を少し書いておきます。
 2月28日、大阪地検特捜部と証券取引等監視委員会の強制捜査が入りました。

 強制捜査の前後から、新聞社からの接触があり2紙の取材を受けました。
 名刺も資料も持ち出していませんので、記憶に頼りながらの受け答えでした。

 両紙とも、社長や専務の関与についてかなり突っ込んで聞いてきました。
 決算期直後には、社長の直接的な指示もありましたし、社長は全件の売買を指示しておりました。また、社長は経理担当の専務にも事前にネゴをしておりまし た。
 「知らない」「関与していない」等という言い逃れが通用するとは思えません。

 400枚のCD−ROMを見せて、300億円の価値があると言っていたと報道されていました。
 架空循環取引は、多くの場合実体のない商品(例えばプログラムが書き込まれたCD−ROM)をA社からB社、C
社と少しずつ利益を出しながら転売してい くのです。
 そんなことを繰り返していると、誰かが実体のない商品を期末在庫として処理しなければならない時があります。
 私の経験では、そんなCD−ROMを無形固定資産として不良在庫を隠蔽していました。

 在職中の中堅社員とも会って話をしましたが「事件後退職したのは2、3名の社員だけ。(会社や管財人から告発されている4人に)罪を着せて幕を引こうと している」とのこと。
 また、別の中堅社員は「事件は過去のもので、次のスポンサーの話でもちきりなんです」と話しているとのこと。
  労働債権は最優先で確保されますから、今までどおりに賃金も支払われているそうで危機感はまったく感じられません。

  何ということ でしょうか。
 鈍感で、厚顔で、無知な人たち人たちで構成された組織だったようです。この社員にして、この会社ありです。
 役員を含む幹部の犯罪ですが、空売りの伝票を起票してきたのは多くの社員だったはずです。
 犯罪を指示した人や、示唆人が罪を逃れるようなことは許せないという社会正義とは温度差のある人たちでした。
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