07/12/25
大山崎山荘美術館
会社の騒動
が一段落してから、少しウツ気味で引きこもっていますが、引きこもってばかりでは滅入るばかりなので何とか外出をと試みています。
大山崎山荘美術館に
出かけてきました。
冬枯れの庭園は、散策する人も殆どいなく静かで野鳥の鳴き声が聞こえています。
人になれているのか、目の前の枝をあちらこちらと飛んでいます。
名前のわかる鳥は、ホオジロにメジロぐらいです。
冬枯れの庭園を小鳥のさえずりを聞きながら散策するのも良いものです。
美術館の今の企画展は「天空に糸を綴る 住田啓子ジュリアードレース展」です。
俗にいう「レース編み」のタペストリー(壁掛け)作品の展示です。こういうものも美術品として、美術館で展示されるのですね。私
にはまったくわからない展示でした。
民藝運動の作家の作品は2階の一室に、バーナード・リーチ、 河井寛次郎、濱田庄司の
作品が展示されているだけでした。
小さな部屋の壁面の棚に並べられた作品をぼんやり眺めていると、こじんまりした3人展のような雰囲気です。
こんな小さな「美術館」もいいものです。
焼物のこと、民藝運動のことも良く分かりませんが、なぜか落ち着く空
間でした。
新館にもレースの作品が展示されていました。
モネの睡蓮の脇に、モーリス・ユトリロのモンマルトルの雪景色と、ユトリロの母・シュザンヌ・ヴァラドンの静物画が並ん
で
いました。
ユトリロの絵はいつ見てもなぜか物悲しいものです。母親のヴァラドンの絵ははじめて観るものですが、暗い印象の果物の静物画です。
貧しく生れ18歳で父親の分からない子供を産んだ母と、父を知らず
10代でアルコール中毒にならざるを得なかった息子、二人の生い立ちが絵の印象を作るのでしょうか?観るものの思い入れから暗い印象となるのでしょうか?
◆憲法
25条
TBS系の「News23」が、「生活破壊 ギリギリ以下を生きる」という特集を放送していました。
生活保護を返上させられ、料金の支払いが滞ったために、電気もガスも水道も止められ、部屋からの退去を迫られ、認知症の母親を殺してしまった男性の取材
を軸に、「ギリギリ以
下」で生きる人たちの生活と、クリスマスの夜の街の喧騒と対比した番組でした。
行政は、生活保護需給世帯からは需給を返上させ、生きるために生活保護を請求する人には申請書類も渡さないそうです。
福祉の担当者は「ネットカフェで寝れば」などと申請者を追い払っています。
低所得者が増えたから、生活保護の支給額を下げるなどという馬鹿な政府の元ではしょうがないのでしょうか。
私も来月からは失業者、職探しをはじめねばなりません。
身につまされる内容でした。
◇GDH (Gross Domestic Happiness)
国の力は、GDP(Gross Domestic
Product:国内総生産)ではなく、GDH(Gross Domestic
Happiness:国民総幸福度)を追求して欲しいものです。
GDHは、国民一人一人の幸せを高めることを国の目標にしようとするブータンの国王が打ち出した政策です。
◇日本国憲法25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない
◆Happy
Holidays
ここ数日は、都心に出ていませんが、世間はクリスマスの喧騒のようで
す。
Googleのロゴも、数日前から特別ロゴになっています。
昨年、残
日録で
紹介しましたが、みんなで冬の行事を愉しむのなら、キリスト教信者のた
めの「Happy Christmas」よりも、みんなが愉しめる「Happy Holidays」の方が良いように思います。
Googleのロゴ一覧はこちらにあります。http://www.google.co.jp/doodle13.html
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