08/01/08 映
画「僕がいない場所」
気楽に映画三昧のようですが、
年明けから立て続けに4本の映画を観てきました。
イライラ、鬱々とした生活から逃げ、映画を観るために外出し、帰りにはいっぱい飲むという何とも情けない生活です。
第七藝術劇場で
「僕がいない場所」を観てき
ました。
ポーランド映画には優秀作が多いのだそうですが、私にははじめてのポーランド映画でした。
セピア色の落ち着いた色調、柔らかい光、ナレーションもなく、台詞も少なく、静かなスクリーンが重いテーマを語っていきます。
孤児院に預けられたいた少年・クンデルは、施設での生活に馴染めず施設を抜け出し、母の住む街を目指します。
再会した母は、見知らぬ男と寝ていて「もう来るな」という。
母に棄てられたクンデルは、捨てられたボロ舟に住みつき、腐ったりんごを拾い喰ったり、屑鉄を拾ったろして生きています。
街の人の同情には頑なに心を閉ざすクンデルでしたが、川岸にある裕福そうな家の娘・クレツズカとは心通わせていきます。
親が子を虐待したり、養育を放棄したりすることは、日本だけの問題ではないのですね。
監督ドロタ・ケンジェルザヴスカは、ある少年が養護施設を逃げ出し、彼を拒絶する実母のもとに帰ると言う新聞記事を読ん
で映画化を決意したのだそうです。
悲しい結末でしたが、名前は?と尋問されたクンデルの毅然とした態度
に、この少年は逆境をはねのけて、しっかりと生きていくのであろうという希望を感じさせられました。
主演の少年、少女役はどちらも映画初出演だったそうですが、少年・クンデル役のピョトル・ヤギェルスキの物事を悟りきっ
たような、哲人のような顔つきは中々のものでした。
また、少女・クレツズカ役のアグニェシカ・ナゴジツカは監督が、ポー
ランド国内を探し回って養護施設で見つけた少女だそうです。子供にこんな演技ができるとは。
煉瓦の建物、石畳の道、河口に近い河、広葉樹の林、ロケ地はどこでしょう?
ヨーロッパの街に出かけることはできませんが。
◇Webサイト
この映画のWebサイトは中々よくできています。
IT弱者にやさしい作りです。
◆大根
と牛すじ煮込み
◇材料
大根 1本
牛すじ 300g
◇大根は、十文字の隠し包丁を入れ、3センチ幅の輪切りにして、それから皮をむき、下ゆでをする。
牛すじは食べやすい大きさに切ってから、一度煮こぼして、水でよく洗う。
その牛すじは鍋でたっぷりの水で2時間弱火で煮る。
それから、大根を入れ味をつけます。醤油(しょうゆ)と日本酒、みりん、そして砂糖を入れます。
濃さは、味噌汁(みそしる)やおすまし、ラーメンのスープなどと同じからさに。
さらに2時間ゆっくりととろ火で煮こみます。
夜回り先生・水谷修さんは尊敬する方の一人です。
その水谷さんのエッセー(夜回り先生のエッセー)が、中日新聞に連載されています。
1月7日付けの「家庭は憩いの場 料理でこころ温かく」という項に、上記煮込みのレシピが書かれていましたので引用させていた
だきました。
水谷さんのお祖母さんの思い出の料理だそうです。
子供たちに、料理を作ってみませんかと呼びかけておられます。
「家族みんなを集めて、鍋を真ん中に置き、みんなでふうふういいながら食べてみてください。きっと、みんなが優しくなれます。」(引用)
私も煮込みに挑戦してみましょう。
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