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08/01/13 映画「夕凪の街 桜の国」
 七藝に置いてあったリーフレットを見て、淀川感動劇場実行委員会(NPO淀川アートネッ ト)の映画会で、「夕凪の街 桜の国」を観てきました。

◆夕凪の街
 広島に原爆が落とされてから13年後の1958(昭和33)年の川沿いのバラック街。
 疎開させていた弟・旭以外の家族は被爆し,父と妹を失った小さな建設会社に勤める皆実と洋裁で生計を立てる母・フジミの生活。
 職場の同僚から求愛された皆実は、被爆体験に苦しめられています。

◆桜の国
 07(平成19)年、東京近郊の旭たちの住む街。
 旭の長女・七波は、不審な行動をする父の後をつけて行きます。夜行バスに乗った父は広島にむかいます。
 父の背を追う中で、亡くなった祖母、伯母、母に思いを馳せていきます。

◆原爆は落ちたのではなく、落とされたもの
 旭の「なぜ、広島に原爆が落ちたんだろう?」との問いに、皆実は「落ちたんではない、落とされたのだ」ときっぱり。
 殺人の意志を持って落とした人がいるのです。

◆「また、一人殺した」
 皆実が臨終の時に「私は死んでいく。原爆を落とした人は『また、一人殺した』と思っていて欲しい」と思います。
 戦争はどんな理由をつけても「人殺し」です。

◆ヒバクシャ
 被爆者である京花との結婚を決めた旭にフジミは「疎開をさせて原爆にあわなかったお前がなぜヒバクシャと結婚する。原爆症で死ぬのを見るのは嫌」
 旭の長男・凪生は、付き合っている東子の両親から「(ヒバクシャとは)結婚させられない」といわれます。

 被爆者、被爆2世に対する差別は、60年経った今もあるのです。

◆キャスティング
 ふたつの時代を通して一人で演じられたのは藤村志保さんだけ、他は、少年・少女時代、青年時代、壮・老年時代を別の俳優が演じていました。
 このようなキャスティングは初めてでした。

◆出演者

 テレビドラマやメジャーな映画を見ないからでしょうか、麻生久美子、伊崎克則、田中麗奈、金井勇太、
中越典子、粟田麗さ んなど若い俳優は殆ど初めてみました。

◆会場
 会場は、十三の中華料理店の大きなホールでした。
 客席の後の台に映写機を据えた、昔の学校での移動映画会を思い出します。
 客は、私と同様のおじさん、おばさんたちでした。

◆漫画の映画化
 原作は、こうの史代さんの「夕凪の街桜の国」という漫画です。
 「ALWAYS 三丁目の夕日」を初めとして、近年、人気漫画の映画化作品が多いように思います。
 ウィキペディアで「アニメ・漫画の実写映画化作品一覧」で00年以降の[原作:漫画]作品をカウントしてみました。

◇00年:2作品
◇01年:1作品
◇02年:6作品
◇03年:6作品
◇04年:10作品

◇05年:13作品
◇06年:14作品
◇07年:15作品

◆新テロ特措法
 普段は日本国憲法を蔑ろにしている人たちが、日本国憲法の規定を利用して「新テロ特措法」を可決成立させました。
 新テロ特措法に賛成、或いは棄権した下記の議員を憶えておきましょう。

新テロ特措法の採決を棄権した参議院議員
▽大江康弘(民主・比例区)

新テロ特措法の採決を棄権した衆 議院議員
▽◇小沢一郎(民主・岩手4区)
▽河村たかし(民主・愛知1区)
▽平野博文(民主・大阪11区)
▽亀井静香(国民新・広島6区)
▽野呂田芳成(無所属・秋田2区)
▽海部俊樹(自民・愛知9区:病気欠席)

新テロ特措法に賛成し た衆議院議員(自民、公明の他)
▽鈴木宗男(無所属・比例北海道ブロック)

▽西村真悟(無所属・比例大阪ブロック)
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