08/01/14 ヒロシマ
映画「夕凪の街
桜の国」を観て、広島に行きたくなり、残っている青春18切符を使って広島を訪れました。
◆7時過ぎの電車で出発します。
高槻、相生、岡山、糸崎と乗り継いで広島に向かいます。
Webで乗り継ぎの便の良いのを調べていったのですが、乗り継ぎの便の良さも良し悪しです。
Kioskでの買い物もできず、トイレにもいけず、我慢我慢の移動となりました。
◇どんと焼きの準備
岡山、広島県境の山間では、田んぼの中に竹を組んで松?を巻きつけたどんど焼きの準備がされていました。
15日には、火が付けられるのでしょうね。
厄除け、豊作祈願でしょうか、残して欲しい風習です。
◇赤い屋根
殆どの民家の屋根が朱色の瓦で葺かれています。
鬼瓦は魚のようです。しゃちほこのように見えます。
屋根の形、瓦の紋様など、地域による民家の屋根の違いを見るのも楽しいものです。
◆平和公園
広島駅前のバス、路面電車の乗り場の案内図を見て路面電車(広島電鉄)の宮島行きの乗
車します。
広島市内は150円の均一料金、ダイヤは7〜8分毎の運行、車掌も乗務していて便利で安全な庶民の足です。
原爆ドーム前の電停で下車し、原爆ドームの脇を通って資料館の方に向かいます。
広島を訪れるのは3度目ですが、恥ずかしいことに平和公園に来たのは初めてです。
公園内に入ると胸が重くなり、動悸がしてきます。
今までに読んだり、見たり、聞いたりしてきた「ピカ」の記憶が甦ります。
「夕凪の街」で皆実が翠を背負って逃げ惑った街、この足の下にも人の命が埋まっている
のでしょう。多くの命が。
広島平和音楽祭で生まれた歌・「一本の鉛筆」を聞きながら、公園を進みます。
広島平和記念資料館に入ります。
日本人より、外国人が多いようです。
火で焼かれ、熱で溶かされた遺品を見るのは辛いことです。
作りものの人形、ジオラマと分かりながらも、火の中を逃げ惑う人の姿は強烈に迫ります。
是非、みんなに見て欲しい施設です。
◆帰路
広島駅まで戻り、駅ビル2階の広島焼・麗ちゃんで広島焼をいただきます。
注文番号7番という蕎麦の入った広島焼をいただきます。
カウンターの前の鉄板で、おばさんたちが手際よく焼いてくれます。
今日はじめての食事というだけでなく、美味しかったです。ビールも。
◇原作本「夕凪の街桜の国」
車中、平和記念資料館の売店で買った映画「夕凪の街
桜の国」の原作本を読みました。
夕凪の街、桜の国(1)、桜の国(2)の三部構成で丁寧に書かれた本です。
夕凪の街と桜の国(2)部分が映画化されています。
作者のこうの史代さんは広島出身ですが、被爆者(2世)ではないそうです。
あとがきに下記のように書かれています。
<部分引用>
「そして誰より『夕凪の街』を読んで下さった貴方、このオチのない物語は、35頁で貴方の心に湧いたものによって、初めて完結するものです。これから貴
方が豊かな人生を連ねるにつれ、この物語は激しい結末を与えられるものだと思います。そう描けていればいいと思っています。
また、『桜の国』では、原爆と聞けば逃げ回ってばかりだった2年前までのわたしがいちばん知りたかった事を、描こうとしました。自分にとってもそうで
あった、と気付いてくれる貴方にいつかこの作品が出逢い、桜のように強く優しく育てられる事を、心から願ってやみません。」
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