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08/02/04 交々のこと
◆医師不足
 先日の朝日新聞に「阪南市立病院、入院を全面休止へ 医師の大半が退職」という記事がありました。
 大阪府阪南市、泉南市と岬町を医療圏(約15万人)とする阪南市立病院は入院受け入れを4月から全面休止することのこと。

 ▽昨年6月に9人の内科医が全員退職
       ↓

 ▽内科診療の全面休止
       ↓
 ▽11人の常勤医のうち7人が退職予定(3月末)
       ↓
 ▽入院受け入れ休止を予定

 全国で深刻な医師不足が報じられていますが、医師の数は年々増加しています。
 06年の医師の数は27.8万人弱、86年から06年までの20年間で1.5倍の増加です。
 都市部や収入のよい施設に医師が偏っているようです。

 阪南病院では、和歌山県立医大から医師の供給を受けていたそうですが、今回の退職予定者は全員同大学出身者だ、大学による医師の引揚だそうです。

 公金を使って養成した医者が「公」に奉仕しないとはどういうことでしょう。
 富の偏りと同じように、健康に生きる権利にも偏りがあるようです。

◆映画「線路と娼婦とサッカー ボール
 中米のグアテマラは、かってアメリカ中央情報局(CIA)により政府が転覆させられ、親米政権が作られた歴史を持つ国です。

 今も基本的人権が尊重されないなど、不安な状況が続いており、犯罪や暴力団による殺人で年間6000人もの人が殺されているそうです。

 さて、映画はグアテマラ市のリネア(線路)と呼ばれる貧民街の娼婦たちが、
客や連れ合いの男たちの暴力、社会の偏見に対 して、サッカーチームを結成し社会に訴えていくという実話です。

 サッカーチーム「リネア・オールス ターズ」は、試合を通して社会への発言権を確保していきますが、「娼婦」だということでの偏見から対戦相手も中々見つかり ません。
 そのような困難がチームワークを高めていきます。

 チームの応援団長風のマリナという片目の元娼婦の歌う歌が記憶に残りました。
 公式サイトによると「私たちの恋」という曲のようです。

◆コメンテーター
 テレビでは相変わらずの顔ぶれのコメンテーターという似非文化人が、その場の思いつきのような言葉を吐いています。

 新知事に批判的な大阪府の職員のコメントを掲載した新聞の記事について、その新聞社の論説委員は「府の職員の言葉だと思えない。名を名乗らない発言は許 せない」と発言していました。

 記者は素性の明らかな府職員に取材していたでしょう。名前を掲載しなかったのは新聞社です。
 大新聞の論説委員の名前を利用して、いい加減なコメントを垂れ流す罪は大きいと思います。

◆京都市長選挙
 京都市長選挙が告示されました。
 自民党、公明党、民主党府連、社民党府連が推薦する桝本現市長の後継者の前教育長と、共産党推薦の弁護士らの対決という国政での与野党相乗り、あるいは 「共産党を除くオール与党」体制が実現しそうです。
 国政での対決している構図が、茶番劇のように見えてしまいます。
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