08/02/10 映
画二題
大阪では11年振りの大雪だそ
うです。
雪の中を大阪の下町・十三で2本の映画を観てきました。
9日は、ハンスト・インに参加していたために、誘惑にも負けず、下町のB級グルメ居酒屋に立寄らずに帰宅しました。
◆風を聴く〜台湾・九份物語〜
19世紀末に、台湾北部の基隆山の中腹にある九份(クーフン?)で金鉱が発見され、ゴールドラッシュが始まります。
日本軍の侵略、終戦、国民党軍の侵攻、閉山と歴史に翻弄された街・九
份に住む人たちへのインタビューを中心にしたドキュメンタリー映画です。
何を訴えようとしているのかが分かり難い映画でした。
日本の侵略時についても、義務教育の制度化とか、港の整備とか、上下水道を整備したとか、日本の統治を是とするような描き方でした。
また、九份を題材に絵や写真で表現する人たちが九份の自然の美しさを褒める言葉を取
り上げ、街の観光紹介フィルムのような雰囲気もありました。
少し気になったことを下記に。
◇カメラワーク
風景を撮るのに、カメラを右から左に、左から右に振る手法が多用されていました。少し飽きてしまいました。
また、遠景から対象に迫るズームアップの時に、カメラがブレてしまうのも気になりました。
◇音声
インタビューが中心の映画ですが、インタビューの場所により音が割れたり、ボリュームが一定でなかったりと音声が安定していませんでした。
少々がっかりの映画でした。
◆仁太坊−津軽三味線始祖外聞
この映画は「淀川感動劇場実行委員会」の2月例会です。
明治初期、様々な差別と闘いながら、現在の津軽三味線の手法?を始めた仁太坊という人の伝記のアニメーション映画でした。
士農工商の身分制度に属さない「身分」に生れ、生後間もなく母を亡くし、流行病で失明、父の死を乗り越えて太棹での奏法を確立していく様子は、史実に即
しているそうで中々迫力がありました。
主人公の三味線は、上妻宏光(あがつま・ひろみつ)さんの演奏でした。特にラストシーンでの演奏は響いてきます。
帰宅後、上妻宏光さんの「津軽じょんがら節」を購入しました。
この映画の風景(背景画)は綺麗に描かれていましたが、人物(特にアップ)の表情や所作の描き方が稚拙でした。
エンドロールを見ていると、アニメの製作は中国など外国で製作されているようでした。制作費が少なかったのでしょうか?
◆タバ
コによる死者は10億人、今世紀末までに
世界保健機関(WHO)は、喫煙による健康被害に関する報告書を公表したそうです。
年間800万人、2100年までに10億人がタバコの害で死ぬと警告しています。
極端な施策はタバコの値上げだそうです。
「『価格を7割引き上げれば、世界全体のたばこに起因した死者の最大4分の1の命を救える』との試算を提示した。」
「喫
煙の死者、年800万人超に増加も=増税など禁煙対策強化を−WHO」(08/02/08 時事通信)
日本のタバコの価格はイギリスの三分の一、アメリカの約半額で、とても先進国とはいえない状態です。「図録▽た
ばこの価格の国際比較」より
タバコの値上げ(増税)をして欲しいと思いますし、CMの規制があるからとドラマの中での喫煙シーンが多くなってきています。
大蔵官僚が天下りしている日本たばこの利益を損なうような規制はできないのでしょうか?
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