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08/02/11 映画「迷子の警察音楽隊」
 アメリカ軍の再編計画に伴うア メリカ空母艦載機部隊を厚木基地から岩国基地へ移転することの是非が争点だった岩国市長選挙で、容認派の前自民党衆議院議員が当選しました。
 06年3月に行われた住民投票では受け入れに反対の票が、有効投票の89%(全有権者比で52.2%)の意志が示されていましたが、残念な結果となりま した。

 しかし、中国新聞は、容認派の当選は「移転賛成」の民意ではないと報じています。
 「ただ福田氏当選と『基地移転賛成』は直結してはいない。共同通信社が十日に実施した出口調査では、艦載機移転に「賛成」と明確に答えた人は全体の二割 にも届かず、福田氏に投票した人でも七割以上は『やむを得ない』と消極的な賛成。」
 
住民は消極容認、政府安堵 移転反対再燃の可能性も」(中国新聞 08/01/11)

 映画迷子の警察音楽隊」 を紹介します。イスラエル映画は初めてでした。

 最近はドキュメンタリーや少し重いテーマの映画を観ることが多かったのですが、久し振りにゆったりと楽しめた映画でした。
 この映画は、何よりも20人ほどの登場人物の一人一人の人間がしっかりと描かれていて、安心して観られました。

 エジプトの警察音楽隊の8人が、イスラエルの文化施設のオープニングに招かれてイスラエルの空港に到着します。
 手違いか、彼らに迎えはなく、誇り高い隊長は自力で目的地に向かおうとします。若い隊員に目的地(ペタハ・ティクバ)へのルートを訪ねさせますが、空港 の案内嬢はよく似たベイト・ティクバ行きのバスを教えてしまいます。

 8人が降り立ったベイト・ティクバは、集合住宅の群れがあるだけの辺境の街、バスは1便しかなくホテルもありません。
 小さな食堂の女主人が食事をさせてくれ、一夜の宿の提供を申し出てくれます。女主人や常連客と、謹厳実直でクソ真面目で少し陰気な隊員たちとの1夜の交 流の物語です。

 「音楽」がアラブの警察官とイスラエルの庶民をつなぐ、自然な「糸」になっていきます。

 劇中で歌われていたsummer timeとMy Funny Valentineをインタネットで購入して聴いています。
 音楽はまったくわかりませんが、ぼんやりと聴いています。


 
深い哀愁を感じさせる誇り高く生真面目な隊長(サッソン・ガーベイ)の演技は、なぜかし みじみとさせられました。
 大人の男の深さでしょうか。

 音楽隊の隊員はアラブ語、イスラエルの人たちはヘブライ語、彼らの間のコミュニケーションは互いに拙い片言の英語や身振りです。
 人間が分かり合うために必要なのは「言葉」ではないように感じました。

◇シニア割引
 1月中旬に60歳となり、映画館でも「シニア割引」をしてもらっています。
 最初に申し出た時に「年齢を証明するものが必要ですか?」と聞いたのですが「不要」とのこと、あっさりと割引を適用してくれました。
 喜ぶべきことか、悲しむべきことか。

◇イノダコーヒー
 大雪の翌日は、よく晴れていたので自転車で京都まで出かけようかと思案しましたが、結局は寒さに負けて電車で移動しました。
 少し早めに着いたので、久し振りに四条烏丸のイノダコーヒーで美味しいコーヒーをいただきました。
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