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08/02/28 犯罪者は嘘をつく
 イージス艦と漁船の衝突事件で の政府、石破防衛相、防衛省、自衛隊幹部らの発言は、犯罪者の発言のように二転三転しています。
 組織の真価は、異常事態の発生時にどのように対応できるかだと思います。
 事件発生後の彼らの対応は、お粗末かつ深刻なものばかりです。

◇漁船を発見した時刻
◇漁船発見時刻を知っていながら「嘘」を繰り返す石破防衛相
◇捜査当局を欺いた航海長の尋問
◇事務次官の発言 など

 民間船との衝突事件で、このようにうろたえている自衛隊、防衛省の姿 は、組織としても末期的な状況のように見えてしまいます。

 支持率が30%を割り込んだ福田内閣も終焉の時を迎えつつあるようです。

◆映画 「君のためなら千回でも
 
親子、家族の愛情、友情、正義、勇気と正統派のよい映画でした。

 1970年代のアフガニスタンの首都カブールで、厳格な父との裕福な生活を送っているアミールには、使用人であるハザラ人の少年ハッサンという友人がい る。
 ある日、ハッサンが不良から暴行されている現場を目撃しながら、卑怯にも何もできなかった傷を負って生きていくことになる。

 ソ連のアフガニスタン侵攻時にアミール親子はアメリカに亡命する。アミールは結婚し作家としての地歩を築きつつあった。
 そんな時、故郷の恩人からの電話が架かってきた。

 アフガニスタン出身のカーレド・ホッセイニの原作「君のためなら千回でも(原題:The Kite Runner)」の映画化だそうです。
 原作者も本作の主人公と同じように、アフガニスタンからアメリカに亡命してカリフォルニア在住だそうです。

◆ベ ビーの握りこぶし
 生後10日ほどの孫に会いました。
 毛布を蹴る足の力や、差し出した指を握る力は、ふにゃふにゃとした身体付きに似合わない強さです。
 赤ちゃんの強さの本質と命を縮めていく人間について、加島祥造さんの「タオ 老子」第55章「ベビーの握りこぶし」を紹介します。

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 第55章 ベビーの握りこぶし

 道(タオ)につながる人は
 柔らかなのだ。
 その柔らかさは、ベビーの柔らかさだ。
 ベビーっていうのは
 まったく邪心がないから、
 毒虫だって刺さないし、ヘビだって咬まないよ。
 まして虎や鷲(わし)なんかは手を出さない。

 ベビーっていうのは
 骨は細いし筋肉はふにゃふにゃだよ。
 それでいて手を握ったときの
 あの拳(こぶし)の固さはどうだ!
 男と女の交わりなど知らんくせに、もう
 オチンポはしっかり立つ!
 それはベビーに
 真の精気(エナジー)が満ちているからだよ。

 一日じゅう泣きわめいたって
 声が
嗄(しゃが)れないのは
 身体(からだ)全体が調和しているからさ。
 何に調和しているのか、といえば、
 道(タオ)の本源の精気と調和しているのさ。

 このエナジーを知ることが
 本当の智慧なのだし、この
 命(いのち)の力を増すことが
 幸いにつながる。

 しかし、人は壮年期には
 意志や欲望のまま
 精気(エナジー)と命(いのち)をこき使う。
 これはかならず無理強いになって
 命(いのち)を傷め、老いを早めるんだ。
 これはね、
 まったく道(タオ)の人の往き方じゃあないよ。
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