残日録080320

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08/03/20 テレビによるバッシング

◆人を裁くテレビ
　最近のテレビの犯罪報道は、被害者感情をことさらに取り上げ被疑者への仇討ちの様相です。
　罪を犯した人は、法によって裁かれるものです。

　下表はインターネットのテレビ番組表（３月１９日・東京）から秋田の連続児童殺害事件関連を抜書きしたものです。
　テレビは何様だと思っているのでしょう。
　新聞や週刊誌を「ペンを持ったお巡りさん」と呼ぶことがありますが、テレビは「カメラを持ったお巡りさん」です。

ＮＨＫ	日本テレビ	ＴＢＳ	フジテレビ	テレビ朝日	テレビ東京
■ 秋田・児童連続殺害事件判決 ■秋田児童連続殺害事件判決 ■畠山鈴香被告に判決 ■殺意どう判断するか求刑は死刑・畠山鈴香被告に判決	■ 畠山鈴香被告に判決 ■鈴香被告判決ＣＧで	■ 秋田児童連続殺害…畠山鈴香被告きょう判決返ってきたランドセル ■ＬＩＶＥ！畠山鈴香被告に判決▽審判の瞬間に被告は？殺意は？総力徹底速報 ■生中継・死刑か無期か畠山鈴香被告に判決…（１）豪憲君へ両親へ獄中から届いた１１通の手紙（２）判決直前父親が胸中激白（３）豪憲君思い出のランドセル ■最新中継！畠山鈴香被告に注目判決下る ■生と死…判決その瞬間鈴香被告は何を思うのか？	■ 鈴香被告にきょう判決 ■死刑の求刑に…畠山鈴香被告きょう判決で裁かれる娘への殺意 ■速詳報畠山鈴香被告注目判決 ■速報！！畠山鈴香被告に判決ほか ■２児殺害…ついに判決畠山鈴香被告の罪と罰 ■娘への殺意…注目判決	■ 詳速報鈴香被告に判決 ■畠山鈴香被告に極刑は注目判決の全容を速報

※InfoseekTV 番組表（東京）より

◆テレビ局の品位
　新聞やインターネットの番組表への原稿はテレビ局が作って配信しているのでしょう。
　三流週刊誌の見出しのような言葉が並びます。

　その量と、文言からテレビ局の姿勢がうかがえて興味深いことです。
　ＴＢＳは、この事件を特別大きく取り上げなければならない、或いは大きく取り上げていることをアピールしなければならない事情があるのでしょうか？

◆見ない、買わない
　マガジン９条のデスク日誌（『裁判員制度』をどうしても始めるなら…）に鈴木耕さんが、死刑を含む量刑の判断まで要求する裁判員制度の問題点を指摘されています。
　その記事の中でテレビの報道について下記のように書かれています。

-----（引用）------------------------
　「自己責任」「厳罰主義」「犯罪抑制効果」「被害者家族の感情」「応報主義」…。最近のテレビ報道は、ほとんどがこの路線に乗っている。とすれば、裁判員になった一般人が、その報道に影響されることは避けられまい。これでは公正な判決を期待できない。
　では、テレビを含めたメディアの犯罪報道を、規制するべきなのか？　いや、それは危険だ。思想表現報道の自由に著しく反することになる。むしろ、権力側の思うツボだ。ならばどうすればいいのか。
　私は、報道機関のいま以上の自主規制を熱望する。
-----（終り）------------------------

　くだらぬ番組の垂れ流しであっても、権力によって規制すべきではありません。
　彼らの「自主規制」を促すために、そのような番組を見ない、そのような番組の広告主の製品を買わないようにしましょう。

◆春分の日
　春分の日を英語では「First Day of Spring」というのでしょうか？検索サイトＧｏｏｇｌｅのロゴが下記のようになっています。

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