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08/03/21 テレビに煽られた厳罰化
 テレビなどのマスコミが、こと さらに被害者感情を取り上げ、加害者への報復的な判決を望むような報道を繰り返すことにより、判決の厳罰化が進んでいます。

 テレビを見ていると、世の中には凶悪犯罪が溢れ殺伐としているような 印象を受けますが、検挙率の回復とともに犯罪の発生数は減少しています。
 殺人、強盗などの凶悪犯罪の発生も同じような傾向にあります。

犯 罪発生件数と検挙率
殺人 事件発生件数と検挙率


 このように犯罪の発生件数が減少しているにも関わらず、死刑判決の確定数は2003年以降急激に増加しています。
 報復のためや、犯罪の抑止のための厳罰化を煽るテレビなどの報道が、判決の厳罰化に影響を与えていることは無関係とは思えません。

 また、死刑執行数は、07年に急増(9人)しています。08年も既に3人に執行されています。
 直接的には人権感覚の欠如した鳩山邦夫の法相就任が大きな要因でしょう。
 下図のように、死刑判決の確定数と死刑執行数が、世の中の凶悪化(殺人事件の発生数)と反比例しています。


 
















 犯罪の発生件数と検挙率などを下表にまとめました。

※犯罪数及び検挙率は「警察白書」、 死刑確定数及び死刑執行数は犯 罪の世界を漂う」の数値から作表しています。
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