08/04/06 映画「明日への遺言」
一つのことをしっかり書けない
時には、小さなことを書き連ねることしかできません。
◆17文字の短詩
俳句、川柳を作ることはできませんが、5・7・5の17文字で日常を表現しようと、ひょんなことから旧知の人たちと言葉遊びを始めました。
俳句、川柳のジャンルを意識せずに書くことから始めようとの緩やかな「Web句会」です。
自作の句と仲間の句を紹介します。
◇わたしをだめにしそうな春の雨(自作)
◇愛交わすさえずり激し春木立(自作)
◇花冷えや芯の熱きを言えなくて(沈子)
◇花見上げ白いジャケッツ袖通す(家鴨)
◇菜の花や川辺に咲きて海想う(享閑)
◆映画「明日へ
の遺言」
久し振りにメジャーなシネコンに出かけました。
原作は大岡昇平さんの「ながい旅」(新潮文庫から再刊)、監督は「阿弥陀堂だより」「博士の数式」の小泉堯史さん、ア
メリカ軍の無差別爆撃の違法性を追求した映画、程度の情報で見てきました。
1945年戦争末期、日本中がアメリカ軍の無差別爆撃にさらされていました。名古屋市内も大きな被害を受けました。「戦争に関する資料館調査会」のWebサイトによるアメリカ軍による空襲による愛知県下の犠牲者は11,555
人、内名古屋市の犠牲者は7,852人だそうです。
無差別爆撃を行ったB29爆撃機が撃墜され、捕らえられたアメリカ兵の処刑を命令した東海軍司令官岡田資中将らが裁かれた軍事法廷の様子が描かれていま
す。
岡田中将側の主張は、アメリカ軍による無差別爆撃は国際法に違反しており捕らえられたアメリカ兵は捕虜でなく戦争犯罪人であり処刑は適法である。また、
全ての責任は命令を発した司令官にあるとし部下を庇います。
アメリカ軍の無差別爆撃を正面から告発したものではありませんでしたが、証言や文書を駆使したであろう大岡昇平さんの作品はさすがでした。
◆イージス鑑衝突事件
自衛隊のイージス鑑の漁船との衝突事件の真相は未だに明らかにされていません。
防衛相は責任をとらず、事件時の当直海士長が艦内で自殺を図るという体たらくです。
ソフトウエア販売会社・アシストの社長、ビル・トッテンさんは、コラムOurWorldで下記のように書かれています。
「イージス艦の役割は大気圏外を飛ぶ弾道ミサイルを追撃するという、核兵器戦争である米国のミサイル防衛の一角を占めている。米国に核兵器を落とされた
国の
軍隊が、その米国の下請け軍隊のような活動を続ける意味を、われわれは政府に問うべきだろう。」(再び核の脅威から引用)
言い得て妙です。
アメリカに原爆を落とされた国が、アメリカの下請け軍になっている。
ここでもやはり独立しなければと思います。
◆組合費のチェックオフ
大阪市議会は大阪市職員の労働組合の組合費を給与から天引きしているチェックオフ制度を廃止すると議決しました。
平松市長は民主党や市職員の労働組合の支援を受けて当選していますが、議会の議決に対して再議を求めず議会に同調するそうです。
労働組合は「憲法で認められた団結権の侵害」と反発しているそうです。
「組合費天引き条項削除 自民の改正案可決 大阪市議会」(朝日新聞 08/03/29)
労働組合費のチェックオフ制度は、労働組合の弱体化と労使の癒着を生み出しているではないかと思っています。
組合費を現金で支払う(集金する)ことによって、組合員の自覚も生まれ、組合幹部へのチェックも働くのではないでしょうか?
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