08/04/24 売国奴
アメリカから輸入された牛肉
に、輸入が認められていない危険部位が見つかりました。
昨年8月、伊藤忠商事がアメリカのナショナルビーフ社・カリフォルニア工場から輸入し、牛丼の吉野家の工場に保管されていた中から、牛海綿状脳症
(BSE)の原因物質が蓄積しやすい脊柱が混入しているのが発見されました。
アメリカ産の輸入牛肉の検査は、07年6月から全数検査からサンプリング検査に切り替えたばかりです。また、アメリカは日本への規制の撤廃への圧力を掛
けようとしていた矢先のできごとでした。
色々な人の発言を読んでみると、この国の政府はアメリカ従属の売国奴の政府だと実感します。
◆アメリカ側の発言
◇ナショナルビーフ社
・日本の基準にあわないものを輸出したことは遺憾だ。米農務省と日本の原因究明調査に全面的に協力していく。
・単純なミス
・問題の牛肉は安全でアメリカ国内や海外の消費者が日
常的に食べているものだ
→出荷から8ヶ月も経っています。どれほどの「単純ミス」が繰り返されたことでしょう。
→売買での約束事を守らず、日本の規制が「異常」だとの主張は許し難いものです。
◇アメリカ食肉協会(23日)
・日本は独特な規制を持っている
→このような団体が、どのような政治家のスポンサーなのでしょうか。
→日本をアメリカの属国であり、独立国と見なしていない「正直」な発言です。
◇アメリカ合衆国・マコーマック報道官
・米国は日本と合意したことを支持し、やり遂げる。
・日本に米国産牛肉の輸入条件の見直しをあらためて求めた。
・(日本の消費者と政府はアメリカとの合意を)信じるべきだ。
→業界団体以上に政府高官は、属国・日本に「アメリカを信じろ」とご
託宣の押し付けです。
◇米農務省報道官
・日本への出荷を意図したものではなかった。
→報道では前後の状況がわかりませんが「意図」されたら、それこそ「テロ」です。
◆日本政府の発言
◇町村信孝(官房長官)
・今回の事例は、誤って積載されたもの
・対日輸出プログラムのシステム上の問題ではない。
・輸出停止などの措置は必要ない。
→傀儡国家のスポークスマンに相応しいメッセージです。
→太平洋の向こうのボスにもきっと届くことでしょう。
◇若林正俊(農水相)
・全箱検査を止めてサンプル検査に切り替えたときに、輸入業者、流通段階で必ず現認確認をするよう指導していた。
・その指導の中で現認確認したら骨付きのものが入っていた。
・(米国産牛肉の)チェックシステムのもとで市場流通前に発見されたもので、初期の想定どおり機能している
→「農水省に何の責任もありません。えへんっ」
→「チェックシステムのもとで市場流通に発見された」といいますが、農水相の仕事である検疫所で発見されたのではありません。
→8ヶ月も前に輸入されていたものが、やっと見つかったのです。この間に輸入されたものが市場に出回っていないとどうしていえるのでしょうか。
◇舛添要一(厚労相)
・今まで、1000トン以上の実績のあるところは、全く何の問題もなかったわけで、まあ1、2%を引っ張り出して調べると。これを1割は調べるという形
であげます
→年金、後期高齢者医療制度等々での発言を聞いていても、他人事をしゃべっているように聞こえてしまいます。
→「まあ1、2%を・・・」などとの言いぐさが、国民の健康と命を守る官庁のボスとは思えません。
◇白須敏朗 (農水相・事務次官)
・出荷の段階でミスがあり、誤って日本に輸入された疑いがある。
→だから、どうしようというのですか?
◆流通業や庶民の発言
◇すかいらーくグループ(ナショナルビーフ・カリフォルニア工場から調
達)
・安全確保は徹底しており、混入の恐れは100%ない
◇どん(ナショナルビーフ・カリフォルニア工場から調達)
・ナショナルビーフ・カリフォルニア工場の牛肉を使用したメニューの取り扱いを休止
◇ダイエー、マルエツ(ナショナルビーフ・カリフォルニ
ア工場から調達)
・販売中止
◇西友(ナショナルビーフ・カリフォルニア工場から調達)
・調達中止
◇吉野家に来た客
早く食べておかないと、また食べられなくなるかもしれないので、わざわざ来ました。お
いしかったですよ
→脳天気なことで、結構。結構。
◇買い物客
・口にするものなので安全にちゃんと検査してほしい。
・きちんと守れないんだったら、輸入しない方がいいんじゃないか。
・検査したからといっても、こういう結果なので自分の目で選ぶしかないかな。
→危ないものは買わないことです。
→アメリカ産牛肉を販売していない小売店や飲食店もたくさんありま
す。良心的な店を選びましょう。
◇政府高官や役人のコメントはことごとく非科学的です。
◇日本向けの製品の中に「誤って」混入されたものだとすると、その「誤り」は一度きりだと信じるほうが不自然です。
◇チェックシステムに欠陥があるとしか思えません。
◇アメリカ側の「日本の基準が厳しすぎる」との言いぐさは、販売する方と購入するほうが対等ではないということです。
◇日本は独立国ではありません。政府は国民ではなくアメリカの政治家や政治家を操る大企業のために奉仕しています。
◇日本のマスコミは、中国の農薬入り餃子ではあれだけ騒いだのに「宗旨国」には遠慮があるのでしょうか。
◆違憲
判決を傍論と相手にしない政治家
先日の名古屋高裁での自衛隊のイラク派遣は憲法9条違反であるとの画期的な判決について、福田首相らは「傍論にすぎないから従う必要がない」といってい
ます。
私も報道されるように「傍論」だから、政府は従う必要がないものだと理解していました。
しかし、ガジン9条で伊藤真さんが「けんぽう手習い塾」にしっかりと解説してくれています。是非、お読みください。
最後の一文だけ引用させていただきます。
「今回の判決に対する与党政治家の反応は、無知と無教養に起因するだけでなく、憲法を尊重する態度の欠如と思い上がりがその原因であるように思われま
す。そしてそれを許してしまう野党政治家とマスコミ、そして私たち国民にも問題がありそうです。」
「私たち国民にも問題が」あります。もっと学ばないと奴らに騙されてしまいます。 |