08/05/02 マ
ガジン9条編「使える9条」
マガジン9条でのインタビュー記事が「使える9条」という本になっています。
発言されているのは次のような多彩な人たちです。
▽「ノモハンの夏」等の筆者の半籐一利さん
▽芝居「歌わせる男たち」の脚本・演出をされている永井愛さん
▽新右翼「一水会」顧問の鈴木邦男さん
▽ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」監督の鎌仲ひとみさん
▽音楽家の巻上公一さん
▽東京外大教授の伊勢崎賢治さん
▽映画「日本の青空」で主人公・鈴木安蔵を演じた俳優の高橋和也さん
▽ドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」監督の梁英姫(ヤン・ヨンヒ)さん
▽NHK朝ドラ「瞳」の脚本家の鈴木聡さん
▽「世界がもしも100人の村だったら」の翻訳家・池田香代子さん
▽コラムニストの天野祐吉さん
▽映画監督の新藤兼人さん
何人かを紹介します。
◇「いかなる正義の理由があっても、戦争には反対する」(新藤兼人さん)
映画監督の新藤さんは戦争末期の1944(昭和19)年に32歳で海軍に召集され、一緒に召集された100人のうち6人だけが生きて終戦を迎えられた経
験をお持ちだそうです。
「戦争とは、家庭を破壊すること。個を破壊することなんです。大事なことは、個が集まって国家を形成している。つまり政治も、みんなの個を守る、個の平
和を守るという立場でおこなわれなくちゃいけない。」
「いかなる正義の理由があっても・・」は深い言葉です。「正義」の戦争もないということです。
◇「日本国憲法は国を表現する『広告』だ」(天野祐吉さん)
(日本人の意識が低いと思うけれど)「でも本当は、レベルが低いのは
僕らなのかしれないんですよね。たくさんの人たちに届く言葉でこういう問題を話せない。話す力がないということなんだから。」
地域・分野の「9条の会」は全国に7,000を越えて結成されています。また、インターネット上でも憲法を守ろう、9条を守ろうという人たちがたくさん
発言されています。しかし、資金やマスメディアを支配する人たちの発言が受け入れられやすくなっています。
◇「愛国とは、強制されるものじゃない」(鈴木邦男さん)
「でも、実際のところ、今の憲法の条文に100%賛成だという人はほとんどいないと思うんですよ。みんな、どこかしら不満があると思う。でも、それで9
条を変えることになったから嫌だから護憲と言っておこう、100%支持しているふりをしておこう、みたいな。ここでも「タテマエ」があるんじゃないか
な。」
そのとおりですね。全否定、全肯定は危険な考え方です。
◆ガソ
リン騒動
ガソリン税の暫定税率が復活したことにより、ガソリンの値上がり前に給油所に殺到する騒動が報じられていました。
庶民の生活の知恵でしょうが、何とも浅ましい姿に見えました。
◇どうして午前零時で値上げするのでしょうか?
新税率での出荷(課税)後の商品が、新価格で販売されるというはずですが、日付が変わると値上げするとはどういう論理でしょうか?
仕入価格が値上がりすると分かっていれば、多めに仕入れておくのが商売ではないでしょうか?
こそこそと儲けている人たちの姿がありそうです。マスコミはなぜ取り上げないのでしょうか?
◇ガソリンの価格
自動車がどうしても必要な人たちには低価格で、そうでない人たちには少し高い価格でガソリンを販売するようなことはできないのでしょうか?
例えば、公共交通のない(不備)な地域に住む人たち、ハンディキャップを持つ人たち、小さな子どもを養育する人たちなどにはガソリンを安く、それ以外の
人は割高のガソリンを提供することによって排気ガスの総量規制になるのではないでしょうか。
◆山口2区補選の結果
衆議院補欠選挙で民主党の候補が、自公推薦候補に圧勝しました。
この選挙で共産党は独自候補の擁立をせず、実質的な野党連合が実現していました。
この選挙結果についてマガジン9条の
「GW合併号」の巻頭記事を紹介します。
補選の部分を紹介します。
「4月27日、山口2区の衆院補欠選挙で、民主党(社民党推薦)の平岡秀夫さんが、自民公明候補の山本繁太郎さんに圧勝しました。とりあえず、おめでと
う、と言いたい。
私は平岡さんとは数回、食事を共にしたことがあります。ある会で、ピンポンの試合をしたこともあります(彼は、なかなか強かった!)。そのときの話で、
彼が民主党リベラルの会のリーダーであることを知りました。憲法を、特に9条の精神を大切にしたいという、強い意志をお持ちの方だということも分かりまし
た。こんな方がいるのであれば、民主党にも少しは期待ができるかな、と感じたものです。
社民党が推薦したのも、共産党があえて候補を立てなかったのも、平岡さんの日頃の言動を知っていたからでしょう。野党が結集すれば勝てる。その実証だっ
たともいえます。
民主党には、自民党よりも右寄りと思われる人もかなり存在します。だから、一概に野党協力が最善だとは言いません。でも、小選挙区制という党利党略の制
度の中では、仕方なしの投票を迫られることが多い。私はこの小選挙区制には反対ですが、候補者をよく吟味した上で、できることならリベラルな野党候補を見
極めて投票したいと考えています。
あの「都知事選」のような無残な結果を招かないためにも…。 」
この記事のとおりですね。野党が力を合わせれば自公連合に勝てることが証明されました。
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