08/06/08 交々のこと
◆今日の朝日俳壇、朝日歌壇よ
り、気になった句をいくつか。
◇水の底まで万緑となりにけり(合志市・坂田美代子 大串章選)
滋賀県北部の醒ヶ井の湧水に木々の緑が染みているような風景を思い出しました。
◇四つ切に写真伸ばして母を訪ふあなたの曾孫で私の孫(町田市・坂井暁子 永田和宏選)
同様の思いの歌です。私にも孫がおり、私の孫を曾孫とする母も健在です。
孫の写真を携帯電話で撮って、写真屋の店頭の印刷機でプリントして持っていくことがあります。
◇優しいは優柔不断と同義語で別れはいつも女が決める(箕面市・遠藤玲奈 永田和宏選)
この歌はきついですね。
時実新子さんの川柳のように、軟弱な男の喉元に匕首の切っ先が迫ってきます。
自戒すべきことの多い歌でした。
自戒の句「優しさは君のためにと卑怯者」
◇ちょっとまだ羽根ぬれてんねん朝風にみじろぐ揚羽の目が言うており(橿原市・福田示知
恵 高野公彦選)
世の中には、関西弁を嫌う人たち、関西弁を汚く使う人たちがいます。
しかし、この歌のように「ぬれてんねん」「○○してんねん」「そやねん」。。。。
蝶が「まだ濡れてんねん」と目で言っている。
◆タスポ
関西地方でも、タバコを自動販売機で買うには「タスポ」というIDカードが必要となり
ました。
住所、氏名、生年月日を元データとするIDカードの利用履歴は安全に管理されるのでしょうか?
自動販売機には、NTTドコモのFOMA回線でネットワークされているようです。
一旦、ネットワークに繋がったターミナルは、その情報は一人歩きすることは容易に想像できることです。
監視社会へとどんどん進んでいきます。
◆守銭奴たち
株式公開企業を私物化して、善意の、或はバカな投資家から金を掠め取った守銭奴たちが特捜部に逮捕されてから幾ばくかの日が経ちました。
取材であった新聞記者の話では、拘留期限の7月10日には起訴されるだろうとのこと。
証券取引法(現金融商品取引法)違反(有価証券報告書の虚偽記載)での起訴となるのか、踏み込んで特別背任罪での起訴となるのかが一つの問題であるこ
と。
もう一点は、現在逮捕されている人たちだけの罪が問われるのか、犯罪行為を知りながら有価証券報告書を作った当時のCFOたちまで及ぶのかだそうです。
構造的な犯罪の全容が明らかにされるように期待してみています。
◆アメリカ大統領選
アメリカ大統領選挙の、そのまた民主党の候補者を選ぶための選挙を日本のマスコミが大騒ぎで報じていました。
オバマさんが民主党の大統領候補者と決ったようです。
敗れたヒラリー支援者の一部には、大統領選挙で民主党候補ではなく共和党候補に投票すると言っているそうです。
アメリカの大統領選挙とは、益々わかりにくいことです。
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